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ゾイド -ZOIDS-

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ゾイド -ZOIDS-感想

評価/★★★★☆(75点)


ゾイド -ZOIDS-感想

制作/XEBEC
監督/加戸誉夫
声優/岸尾大輔,大本眞基子,鈴木琢磨,藤原啓治ほか
全67話


あらすじ

父親に憧れ、自身の“相棒”となるゾイドを求めていたバンは、
いつも行っている砂漠の遺跡に向かう道中、突如盗賊が操るサソリ型ゾイド
『ガイサック』に襲われる。
なんとか遺跡に避難したものの、ガイザックの仲間のコマンドウルフによる攻撃で
遺跡が破壊されてしまう。するとバンの前に見たことがない隠し部屋が現れ、
バンはそこで“あるカプセル”を発見した。




あたしは荒野の運び屋さん

ゾイド初のアニメ化作品、ゾイドブームの火付け役となった本作品は
のちの3作品を見ていないが、今作品は見ているという方は多いのではないだろうか?
知名度もかなりある作品だ。
基本的なストーリーはロボット戦記物。
主人公であるバンは盗賊団におわれ遺跡に逃げ込んだ際、
銀色の人くらいのサイズのゾイドのジークと、カプセルの中に裸でいた少女フィーネと出会う。
この二人に出会うことで少年の運命は変化していく・・・という感じだろうか
フィーネの記憶を取り戻すために旅に出る所からストーリーは始まる
序盤、まず目に付くのはゾイドのCGだろう
1999年に放映されたとは思えないほど洗練された3DCGでゾイドは描かれており、
のちの3作品を見てしまうと動きに若干硬さはあるものの、
当時としては「凄い」と素直に感じてしまうほど、ゾイドの3DCGはすごかった。
3DCGでありがちな軽い感じも、効果音と演出でうまく重さを演出しており
3DCGが嫌い!という方でも嫌悪感をあまり感じないだろう
ストーリー的には記憶を取り戻すために旅をしながら、様々な人物と出会いつつ
ゾイドをパワーアップさせることのできるジークを狙う奴らが現れたり、
一応は停戦状態にあるが、軍隊の戦争に巻き込まれたりと
あくまでも自然な流れで主人公達は「戦争」に巻き込まれていく
だが、ストーリー的に重くなりすぎないのは子どもが見るアニメとしても好印象だ。
その原因たるは「ジーク」と「フィーネ」のキャラクターだろう。
恐竜型で人くらいのサイズのジークは、何というかお茶目だ(笑)
バンを驚かしたり、魚に驚いたり、首をかしげたりと非常に行動が可愛らしく、
画面の後ろでチョコチョコと動き蝶蝶を追い掛け回したりする様は
愛らしいとも言える存在だった。
ヒロインであるフィーネも天然系で可愛い。
記憶を失っているので基本的な常識はほぼなく、パンをジーッと見つめたり
裸でバンを追い掛け回したりと天然系キャラクターの魅力を十二分にだしている。
後半部分では記憶を取り戻し、天然な部分が薄れてしまったのは若干残念だ。
ダイナマイトジークには笑ったが・・・w
基本的にストーリーは無駄がなく、あくまで自然に徐々に主人公達は戦争に巻き込まれる。
序盤から中盤までのストーリー運びは完璧と私は感じる、
無駄な話が少なくダレることなく第一部の最終話である
34話まで進んだのは素直に賞賛したい。
戦闘部分でもマンネリ化もあまり感じ無く、一部終盤のバンとそのライバル的キャラの
戦いは本当に熱く描かれており、最終戦のデスザウラーも大きさと迫力、
そして戦闘シーンは胸を熱くさせるものだった。
ただ35話から状況は一変する。
基本的に1話から34話までを少年編とし、35話からは時系列が一年経過し
バンやフィーネの外見も大人っぽくなる。
主人公のバンのほうは少年から青年という印象が強く出ており成長したという感じだが、
フィーネの方は外見的にも大人になり、性格も落ち着いている、
この点は天然的な魅力を先に感じてしまっただけに魅力が若干半減だ。
またストーリーも35話から、かなりダレる上にパターン的になってしまう。
だいたい、34話までの時点で最終的なラスボスを倒してしまってるので
残っているのはフィーネの記憶に関することなのだが、
35話以降の新規敵キャラはかなり「とってつけた」感が強い。
そのせいで、35話以降に出てくる新キャラはかなり魅力が薄く
ストーリー的にもゾイドで悪さをする奴を倒すという目的の上で進行し
ゾイドでなんか悪さ→バンが現れる→色々あって退治というパターンで構成されている。
かなり単調な展開になり、ダレまくってしまった。
後半はゾイドのインフレ化も始まってしまい、ゾイドの強さの凄みや
本当にパワーアップしてても、それを感じににくくなってしまったのも残念と言えるだろう
しかしながら、終盤の57話あたりから話が盛り上がってくる。
余計な話が少なくなり、伏線の回収や最後の敵も現れだし
主人公のライバルであったレイブンの魅力も増しだす。
特に終盤間際のシャドウとの関係や、リーゼとの関係は見ていて、
彼らの成長や考え方の変化が伺え、単なるライバルキャラではなくひとりの登場人物として
きっちりと深く描けていた。
更には最終兵器として現れた「ウルトラザウルス」・・・いやぁ、これはかっこいい(笑)
無駄にでかく、普通のゾイドを50体も収容できるうえ、
更にはグラビティカノンという意味不明なまでにすごすぎる武器。
いやぁ・・・これはもう、男の子のロボロマンを痛いほどに刺激してくれるゾイドだ。
しかしながら、結局活躍の機会が少ないのは残念でならない。
もっと戦闘でばりばりと動くさまを見せて欲しかった。
だがストーリーの方はまとまっている、序盤から出てきていたゾイドイブの伏線や
王道とも言えるストーリー展開や、ラスボスの復活などまっすぐに純粋に描き
きっちりと最終話を迎えたのは素直に賞賛したい作品だ。
ただ、もう少しエピローグが欲しかったところだ、これだけ長い作品だと
エピローグがないと終わった感じが薄れてしまう。
しかも話が長い、全67話というかなり話数を割いている割には35話以降は無駄な話も多い。
50話ないし、52話くらいでまとめてくれれば名作になり得た作品ではあるが
引き伸ばすために余計な話をくっつけまくってしまった結果、佳作止まりになってしまった
そんな作品と言えるだろう
全体的に是非見て欲しい作品であると同時に長い&ダレてしまうのが残念でならない、
休日に一気に見るのは疲れてしまうだろうし、ちょこちょこっと時間のあるときに見る形が
一番楽しめるかもしれない。
余談だが、EDはさんざん変えてはいるがOPだけはずっと同じ曲なのは好感を持てた
あの曲を聞くと、懐かしさとゾイドというアニメの印象が深く蘇ります。
個人的なことを言えばさすがに完成度が高い作品だなと実感した、
だが、ゾイドシリーズの特徴になってしまう「エピローグなし」だけは
どうもゾイドアニメ特有の締めの弱さが一作目の時点からではじめているのは
なんとも言えない感じだった。
ただ、子供の時に見たこのアニメを大人になった今も楽しめる。
そんな作品がもっと増えればと実感させられる作品でした。

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  1. キラ より:

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    放送当時このゾイドに一番はまった作品で、確かに無駄かなーと思う話もあったんですが 物語の中盤 終盤の見せ場シーンに凄く興奮したのを覚えています、残念なのはやっぱりラスト後のエピローグが有ればみたかったことですね。