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BLOOD-C

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BLOOD-C感想

☆☆☆☆☆(4点)


BLOOD-C感想

制作/Production I.G
監督/水島努
声優/水樹奈々,野島健児,藤原啓治,福圓美里ほか
全13話


あらすじ

高校2年生で浮島神社の巫女・更衣小夜は、優しげな友人達に囲まれて私立三荊学園で
平和な学生生活を送る一方、父親で神主の更衣唯芳の命により、
人間を遥かに凌ぐ力を持つ〈古きもの〉と呼ばれる異形の存在を、
それらを倒すことができる唯一の武器・御神刀で狩るという「務め」を果たしていた。




BLOOD-CHABAN

本作品は原作はなく、アニメオリジナル作品
タイトルで「BLOOD+」というTVアニメもあったが、
少女が刀を使って化け物を倒すというコンセプトは同じ、主人公の名前は同じだが
物語的な繋がりはなく、「BLOOD+」を見ていない人でも問題ない
まず最初に感じるのはCLAMPの独特のあの等身の高いキャラクターデザイン、
XXXHOLiCほど細く高くは感じないのだが、やはり他のアニメと比べると細く等身の高い、
更にはこのBlood-Cという世界観のせいなのか、キャラクターの肌の血色が悪く
若干ながら違和感を感じる。
ストーリー的には怪奇アクションというジャンルだろう
普通の女子校生である小夜は普通の学校生活を送る最中、
実は古きものと呼ばれる怪物と刀一本で戦っている女の子だった
しかし・・・実はその平穏な学校生活にも裏があった・・・
という感じだろうか?
ただストーリー的に相当に問題がある、簡単にいえば
「劇場版を想定」したストーリー構成で引き伸ばし&同じ展開の繰り返し、
劇場版を想定したストーリーを別に否定するつもりはないのだが、
劇場版に何もかも丸投げするストーリーはTVアニメとして死んでいる。
序盤、一話から四話までは全て同じ流れ。
前半一五分で学校生活を交えた日常を描き、後半は古きものとバトル。
そこで何かストーリーの軸になるものが進むでも、
キャラクターの魅力を深める描写があるでも、キャラに感情移入を強められるでもない
その繰り返しが四話まである。
この繰り返しの展開も、戦闘描写や一話のインパクト次第では耐えられただろう
戦闘描写は一言で言えばシュール、
淡々。という言葉がこれほどまで似合う戦闘描写は他にはないだろう
淡々粛々と激しいアクションをしながら描かれる戦闘はシュールではあるものの
迫力があり、かなり独特の味を醸し出しているが、見れば見るほど飽きてくる。
基本的に最初苦戦したら、赤い目になって首に刀さして終わりパターンしかない。
更にはようやく物語が動き出したっ!と思った5話、
グロ要素が入り、主人公の友人が残虐な方法でなくなる
「あぁ、ようやくこれからストーリーが動くのかっ!」と思ったら、動かない(苦笑)
そして、その後も繰り返し、繰り返し、繰り返し、繰り返し、
ようやく10話で動き出す・・・。
もう一度言いますが、このアニメは全12話です
せめて3話か5話でストーリーが動くのならまだしも、
動くのは10話という馬鹿でも「遅い」と分かるストーリー展開は
「劇場版」を想定という要因が最大の原因だ
劇場版があるので、大幅に話を勧められるのは分かるのだが、
あまりにも序盤から終盤まで繰り返しで話が進まない展開は多くの視聴者を失っただろう
逆に、一話で時系列シャッフルして「伏線ばかり謎ばかりでわけがわからない」状態で
はじめ日常描写と戦闘描写を淡々とし、終盤で一話につながるような展開にしたほうが
かなり「見れる」作品になったであろうし、繰り返しの描写による飽きも減ったはずだ
一話から淡々と始めてしまったせいで、面白みが薄くなってしまった
終盤の10話、11話、12話の展開は確かに超展開といえる数々だ
ある程度「予測」できた内容ではあるのだが、
演出や伏線の雑な貼り方や、キャラクターの性格のギャップなど
全てが「驚き」ではなく、「笑い」に繋がってしまい、まさに茶番としかいいようがない
伏線に関しても気づきにくく、見なおせばわかるのだが見直すのが辛い
更に、茶番の内容に反してグロすぎるグロ要素。
言葉で書くのも若干読んでいる方の気分を外しかねるので、
反転文字にしておきますが・・・(見たい方は下記の文字をドラッグ)
登場キャラの女の子を股裂き、地面に何度もたたきつけられる、
人間をたくさん袋?につめて上から爪ドリル、
大量虐殺、主人公の左目が貫かれる、などなど

このような要素もストーリー的に必要ならまだいい(屍鬼のように)
だが、本作品はあからさまに
「グロ要素を作るためのグロシーン」でしかなく、不必要だ。
本来、グロ的な要素は恐怖を煽るためのものなのだが、
本筋が茶番なので、不快感しか産まなかった
本レビューの文章的に何ともあやふやな部分があるが、
それほど内容が薄く、核心の茶番部分を書いてしまうと
面白みが本当になくなってしまうので、こんな感じになってしまった
それほどまで中身がないということを読んでいる人には分かっていただきたい(苦笑)
全体的に見て、何考えて作ってるのかな?という印象
劇場版を想定したストーリーは「雑」としか言い用がなく、
それを補うような面白く見せるためのストーリー構成でもない。
不必要なグロ要素を入れ、盛り上げようとしているのは分かるのだが盛り上がらない
また、劇場版を想定しているストーリーでもTVアニメ版が面白くない、
ストーリーの続きは「別にどうでもいい」なら劇場に足を運ばない
最低限キャラクターに魅力があれば、劇場に足を運ぶ人もいるかも知れないが
お世辞にも魅力があるとは言いがたい。
キャラデザ的に愛着は湧きにくく、声優さんの演技的にも何とも言えない
ついでにいえば水樹奈々さんは無難な声質と無難な演技なので
主役声優向きの声優さんではない。
主人公が毎話歌を歌うから採用されたのかもしれないが、
別に水樹奈々さん以外でも問題はなかっただろう。
(水樹奈々さんは本人の印象強すぎて、キャラの印象が弱くなってしまう)
また、もうCLAMPは飽きた。
というより、CLAMPの毎回使われる同じようなキャラクターが飽きている。
CCさくらで言えば、桃矢や雪兎のようなキャラクターは「他にないの?」と感じてしまう。
CLAMPのキャラデザときいても今後期待できることは一切無いだろう
更には本当に必要ないCLAMPの別作品のキャラ。
CLAMPはよく作品中に別のCLAMP作品のキャラを登場させたり、外見だけ同じ!という
パターンを良くやりますが、本作品でもやります。
ただ、その作品はBLOOD-Cの世界観とは全然違うし、意味不明だw
なんか彼の正体がわかったとき「ばかじゃないの?」と本気で思ってしまった。
やりたいことは分かる、平穏だった日常の崩壊と裏切りで
平穏だった日常とのギャップとグロ要素で構成しようとしていたのはわかるが
いかんせん、全てが空中分解して面白みのない作品は
開いた口がふさがらない、といよりは開いた口に拳を突っ込まれてる気分だ(苦笑)
更にニュータイプの対談で脚本のCLAMP大川さんがわざと退屈にし、
視聴者に「早く話が進まないかな、誰か死なないかな」と思わせたかったと言っているが
退屈に感じる話は先に進む期待感ではなく、付き合いきれないという感情が先に生まれる
また伏線や演出も確かに見返せばわかる、製作ができるだけ違和感の描写に
努力しているのも感じられるのだが、見返さないとわかりにくく
見返すほど根本的に面白くない。
あの犬(CLAMP別作品キャラ)を登場させる必要性、ストーリーのつまらなさが
劇場版で全て解決されるならぜひ期待したいところですが
正直、この脚本の出来栄えでは期待は出来かねる・・・。
今から見ようと思ってる人は劇場版の評価を聞いてからでも遅くはないかもしれない
しかしながら、劇場版は来年の6月だ、遅くないか?(笑)
年末に公開!とかならば、まだ終盤のどんでん返しの余韻や作品の印象も残っているが
流石にほぼ1年という期間を空けられては、名作でない限り忘れてしまう。
お世辞でもこの作品を「名作!」といえるほど私は嘘つきではない。
私は小夜という名前と最後のグロ要素以外はほとんど忘れている自信がある。
個人的にはせっかくの梅津泰臣氏によるOPがひどくもったいないと感じてしまった。
もちろん、私のように「まとめて一気にみる」場合は別だろう。
半日で一気に見るため終盤の仕掛けは確かに若干効果的だったが、
一週間ごとに放映され、超展開になるのは最初の話から3ヶ月後、
視聴者が耐えられるはずはない。
更にはBLOODシリーズのプロデューサーである森下勝司は放送前のインタビューにおいて、
「テレビアニメと映画は世界観や登場人物は両作品で共通させつつも、
一方のみの作品だけでも楽しめるような内容を提供するため、
テレビアニメ版はテレビアニメ版のみで完結した内容であるとし、
映画版では独立したストーリーを描いていると説明している」
とWikipediaにあったが、どこが???
このストーリーのどこに完結した内容があるのか???
私が話を間違って受け取っているのだろうか???
完結ではなく
「私の戦いはこれからだァァァ!!」と何の決着もついていない。
物語の中盤だと感じたのだが・・・・
せっかくの監督、せっかくのProduction I.G、せっかくの声優、せっかくのOP
全てを脚本が台無しにした、なんとも悲しい作品です。
また、こんな評価をしている作品の映画に文化庁が文化振興政策として
制作経費として5000万円の補助金が支払われたらしい!!!
・・・・え?

「」は面白い?つまらない?

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  1. anilog より:

    BLOOD-C/ブログのエントリ

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