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北へ。?Diamond Dust?

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評価/★★☆☆☆(25点)


北へ。~Diamond Dust Drops~ DVD-BOX 1

制作/スタジオディーン
監督/ボブ白旗
声優/石原絵理子,能登麻美子,天瀬まゆほか


あらすじ
厳しい冬の寒さと、爽快な夏の心地よさ。誰しも一度は憧れを抱く、北の大地・北海道。原作の人気ゲームソフト『北へ。?Diamond Dust?』の設定や世界観を生かしながら紡ぎだされる青春ストーリー。




見せたい景色があるんだ・・・まぁ素敵!


原作はゲームの本作品。
懐かしいドリームキャストで発売され、のちにPS2で2作目が出た
本作品は2作目のアニメ化だ。

基本的なストーリーは・・・青春ラブストーリー。
北海道を舞台として、6人の少女のストーリーを描く
6人それぞれに繋がりはなくオニバスストーリーとなっており

基本的に2話完結で全13話のストーリーだ

序盤から終盤まで流れはあまり変わらない。
それぞれのヒロインは悩みを抱えており2話の間でそれが何らかの形で解決し
恋愛も絡み物語が進んでいく。

ストーリー自体の出来栄えは2話完結で悪くはない。
起承転結のしっかりしたストーリーの内容となっており、
登場人物もそれなりに魅力的だ。

だが内容がかなりベタベタで実写ドラマ的だ。
ヒロインが親に反発して雨の中飛び出し、濡れたまま思いを寄せる男の家を尋ねるなど
もうベタベタな内容が1話から描かれてしまい
「これはアニメでやる必要があるのか?」と感じてしまうほど
実写ドラマでやりつくされたようなストーリーを描いている

これが90年台のアニメならこういったアニメもありかなと感じるのだが
放送されたのは2004年、放映当時にリアルタイムで見たとしても
「古臭い」と感じてしまう内容はさすがに厳しい。
台詞も本当に使い古されたものが多く、
あまりにもベタベタな台詞をはかれて思わず笑ってしまうw

更にヒロインを支える男性が必ず「見せたいものがある」と
綺麗な景色を見せるシーンが毎回のようにあり、
それが前半で連続して各ヒロインにあるためワンパターンに感じてしまう。
中盤以降はさすがに「見せたいものがある」パターンはなくなったが、
前半のワンパターンな感じは何とも言えなかった。

繊細な心理描写と紹介しているサイトがあったが、
ただめんどくさい女性という印象しか受けない部分も多かった
女性が主役だから仕方ないといえば仕方ないのだが、
素直なヒロインが前半に少ないのは見る人を選ぶ感じの作品だ

全体的に見てアニメ的な面白さがなかった作品だ。
同じ内容を実写でやれば「古臭い」作品だろうが、
アニメでもアニメーションの面白さはなく、古臭いストーリーをやってるだけで
新鮮味がなく「アニメでやる意味」を感じなかった

ただストーリーによっては面白い話もある。
特に8話と9話のラジオパーソナリティの話など
しんみりとした大人の恋愛と「ラジオパーソナリティ」の話をしっかりと描いており、
思わず「涙」を流してしまうほどストーリーはいい。
その反面、次回予告で声優さんが「競馬の話」をするギャップなど
この8話と9話だけは別格の面白さがあった

ストーリーは面白い、だがアニメ的ではない

作品の根幹に矛盾こそあるものの1度見る分には十二分に楽しめる作品だ
普通のアニメに飽きている人が気晴らしに見るにはかなりいい作品といえるだろう。
個人的には次回予告で各ヒロインの声優さんが普通に話すというのは新鮮で面白かったが
前半のベタな感じに一瞬折れかけ、後半からだいぶ作品全体が持ち直した印象だ

余談だが本作品はハドソンが北海道に本社があり
「MOVE ON北海道=北からの声かけ運動」というキャンペーンを実施し、
そのキャンペーンの中で本作品は作られたらしい。
確かにいわゆる「聖地」アニメとも言えるほど北海道の各地が紹介されているが
果たして効果はあったのだろうか・・・・(苦笑)

「」は面白い?つまらない?

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