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ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦

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評価/★★★☆☆(56点)


DRAGON BALL THE MOVIES #03 ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦 [DVD]

制作/東映アニメーション
監督/西尾大介
声優/野沢雅子,田中真弓,古谷徹ほか


あらすじ
平和な一時を過す悟空たちであったが、地球にはサイヤ人戦士ターレスの軍団が人知れず潜んでおり、不穏な空気が流れていた。ターレス一行は宇宙を暴れまわるクラッシャー軍団として恐れられ、近いうちには銀河を手中に収めんとするならず者の集まりであった




一人三役、野沢雅子


本作品はドラゴンボールZとしては3作品目の作品
敵役のターレスは野沢雅子さんが演じており、
悟空、ゴハン、ターレスと3役を1人で演じられている(苦笑)
しかし、きっちりと演じ分けているのが野沢雅子さんの凄いところだろう

基本的なストーリーはアクション。
平穏な時間を過ごしていた悟空達、
そんな中宇宙からサイヤ人であるターレスたちがやってきた
彼らは星の命を吸い尽くして成長する「神精樹」の種をまいた
悟空は地球を救うべく「神精樹」を壊しに行くが・・・
というところからストーリーが始まる

この作品の特徴は「ターレス」だろう。
彼は外見も声も悟空にそっくりで、もし悟空がサイヤ人としての記憶を失わなかったら
という設定のキャラクターだ。
彼の存在感や強さは圧倒的で、同じ外見だからこそ余計に強さや
恐怖心を高めることになっており敵キャラとしての魅力は十分だ。

しかし、戦闘シーンが若干魅力にかける。
作画やシーンとしての面白みは十分にあり長さとしても十分だ。
ただ、ヤムチャや天津飯、クリリンなどがターレスの部下と戦うのだが敗れる。
必然的に悟空VSターレスと部下たちという図式になるのだが、
クリリン達が苦戦した敵をあっさりと悟空が倒してしまう。

あれだけ苦戦して味方もやられてしまった敵キャラたちを
ほぼ一瞬で片付けてしまう悟空は確かに強いんだなと感じるのだが
あまりにもあっけなさすぎて、クリリン達の当て馬感がより強く出てしまっている。

パワーインフレがこの世界で起こりつつあるのは感じられるのだが
それにしても部下たちはクリリンたちがやっつけて、
ターレスは悟空という図式でも良かったはずだ。
サブキャラの活躍のさせ方に疑問を感じてしまった。

ただ終盤のターレスと悟空の戦いはそれなりに迫力があり、
「元気玉」が効かない展開からの逆転劇は
劇場版ドラゴンボールならではの魅力を秘めていたといえるだろう。

しかし、コレは余計だが「神精樹の実」を悟空が食べるような
展開があっても良かったのではと感じる。
劇中では「神精樹」が悟空に力を与えたから勝てたという展開になっていたが、
それよりも相手も食べた「実」を食べてのほうが
ストーリーとして自然だったかもしれない

全体的に見てパワーインフレが始まったと感じる作品だ。
確かに悟空は強い存在として描かなければならないが、
そのためにサブキャラを犠牲にしすぎている感が半端無く
悟空の強さの描写のためにサブキャラを使うような展開になっているのは
若干悲しい気持ちにすらなってしまう。

ただ「ターレス」という敵役の魅力や、
一人三役を演じられる野沢雅子さんの凄さ、
それなりにバランスよく登場するサブキャラ達と
ドラゴンボールファンならば楽しめる内容になっている。

あとこれは個人的な異見になるが、映画やアニメに自然に登場するようになった
ハイヤードラゴンが今作から初登場という事を先ほど知った(笑)

「」は面白い?つまらない?

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