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劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME

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評価/★★★☆☆(45点)

劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME  映画パンフレット

制作/P.A.WORKS
監督/安藤真裕
声優/伊藤かな恵,小見川千明,豊崎愛生ほか

あらすじ
住み込み生活にも慣れた松前緒花は、次第に変化していく自分に気づきはじめていた。そんなある日、緒花のクラスメイトでライバル旅館「福屋」のひとり娘・和倉結名が、女将修行のため喜翆荘にやってくる。

上映時間66分では足りません。

本作品は花咲くいろはの劇場アニメ作品。
なお「総集編」ではなく、完璧な新規ストーリーとなっており
時系列的には喜翆荘が潰れる前、縁が結婚した後くらいのようだ
新規ストーリーのため「それまでのストーリー」のようなものもないので
映画を見る前にTV版を見ていなければ厳しい

基本的なストーリーは青春。
喜翆荘で働くことになった「緒花」、旅館の仕事にも慣れ初め
同じ旅館で働く人たちとも仲良く過ごしていた
そんなある日、旅館の物置で古い業務日誌を見つけた
そこには「緒花」の母親の「皐月」が自分と同じくらいの時の事が書いてあった
という所からストーリーは始まる。

冒頭からわかりやすいまでに「岡田麿里」脚本だ。
制服姿の女子高生が突然「ばばあ」と叫び旅館を飛び出し、
なぜか制服姿のままプールに飛び込む。
激しい感情を叫び、走り、青春的な行動をするという岡田麿里脚本らしい冒頭だ

この作品は最近のアニメ映画としては珍しく66分という短さだ。
エンドロールなどの部分を除けばちょうど1時間くらいだろう。
尺が他の作品と比べると30分ほど短く、それだけに濃縮されている。

作品中でキャラクターたちは「叫ぶ」は「走る」は「泣く」はともう忙しい。
それが要所要所で1回ずつあるならいいのだが、
「走る」に関してはもう何回走るんだと言わんばかりに走りまくりだ。
理由は簡単だ、走るシーンは絵的に派手な演出ができるため
派手な演出がしにくい本作品の内容では「走る」シーンがシーン的な派手さを生んでいるが
流石に後半になるとその走りに飽きが出てしまった。
90分枠ならば気にならなかっただろうが、60分で3回以上は走られると
流石に「またか」という感情が生まれてしまう。

この作品は別にアクションではない。
故にはっきりいってしまえば「劇場アニメ」向きの作品ではなく、絵的な派手さや
劇場アニメという舞台にふさわしい壮大なストーリーを展開できるわけでもない
だからこそ、制作側が必死に絵的な盛り上がりをうもうとしているのは分かるのだが
その結果、走るシーンばっかりになってしまったのは残念だ。

ただこの走るシーンが悪いわけではない。
映画の最後に「皐月」の今、「皐月」の若い頃、「緒花」と
それぞれが走るシーンを被せたのは好印象なのだが、
そのシーンに至るまで走るシーンがしつこいと感じてしまうのは残念だ。

ストーリー的にも結構忙しい。
主軸である「皐月」が学生だった頃の話と「菜子」の家族の話、
そして「民子」の料理の話と3つのストーリーがおおまかに言えば展開されているが、
その3つのストーリーを1時間という尺で捌なければならず、
結果としてストーリー展開が忙しい感じになってしまっていた。
もっとじっくりと描写すればもっと感動に繋がる部分が尺の速さで
感情の「溜め」がなく唐突な印象を受けてしまう。

本来ならばTVアニメで言えば3話分作れる内容を無理矢理2話にまとめた
そんな印象を受けてしまうストーリー構成だ。
内容自体も「劇場アニメ」というよりは「OVA」に近く
確かに「花咲くいろは」らしいストーリーを展開しているのだが、
もっと魅せるストーリーにできるはずというもどかしさを見ていて感じてしまう。

全体的に見て面白くないわけではないが、あくまでファン向けの作品であり
内容としては「劇場アニメ」というよりは「OVA」だ
尺の短さのせいでストーリーが慌ただしく展開されてしまい
本来ならもっと感動できる所も多くあり、ストーリーの尺で色々と犠牲になってしまった

OVAでこの内容が描かれていれば随分と印象が違っただろう。
それなりに売上もありファンも多い作品なだけにOVAで3話、
この劇場アニメのストーリーが描かれていれば
ストーリー慌ただしさもなくなり、それぞれのキャラの魅力をより深められたはずだ。

特に「菜子」の話に関しては、彼女が母親に感情をぶつけながら
「わがまま」を言うシーンなど豊崎愛生さんの演技力もあり非常に良いシーンで
思わず涙腺を刺激された方も多かったはずだ。
それだけに、彼女だけに視点をあてて話を楽しみたかったと感じてしまう。
そのほうがより感動につながっただろう。

最近のアニメのように「総集編」でお茶を濁すという事をしなかったことは評価できるが
反面、無難に「総集編」でもよかったのでは?と感じてしまう部分も多い。
上映時間を伸ばし総集編+「皐月」の過去が描かれれば
内容としては十分だっただろう。
作品が放映されてから2年近くたって居ることを考えれば総集編で改めて
ストーリーを味わい+「皐月」、更にOVAとあれば花咲くいろは熱が再燃し
2期という展開があればつなげやすかったはずだ。

66分という短い尺がこの作品の持つポテンシャルを最大限に表現しれなかった。
もっと面白くなるのに、もっと感動できるはずなのに。
というもどかしさを見ている間にずっと感じてしまう作品だった。

さらに言えば、完璧にファン向けだ。
既に完成されたキャラクターの関係性は
花咲くいろはを見たことない人も楽しめるとは言いがたく、
岡田麿里さんの脚本特有の部分が66分という短さのせいで余計に出ているので
岡田麿里さんのあの感じが嫌いな方は受け入れがたいかもしれない。

ただ、「花咲くいろは」という作品が好きならば見て損はない作品だろう。
あくまでファン向けではあるもののファンとしてはv それぞれのキャラクターや花咲くいろはの雰囲気は保ったままなので
安心して楽しめる内容になっている。

超個人的で作品の評価には関係ないが劇場特典がでかすぎて、
仕事帰りで大きなカバンを持ってなくてちょっとあせった(笑)

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