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シャーマンキング

   

評価/★★☆☆☆(23点)


シャーマンキング DVD-BOX1-愛のかたちBOX-

制作/XEBEC
監督/水島精二
声優/佐藤ゆう子,犬山犬子,林原めぐみほか


あらすじ
森羅学園中等部に通う少年・小山田まん太は、ある日の帰宅途中、墓場で幽霊と戯れる少年と出会う。少年の名は麻倉葉。彼は霊と様々な交流ができる者、シャーマンと呼ばれる者達の一人だった。彼は500年に一度行われるシャーマン同士の戦い、シャーマンファイトに参加するために上京してきていた。「シャーマンファイト」、それは全世界のシャーマンを統べる「シャーマンキング」を決める戦い。葉と友人になったまん太は、彼を通じて様々なシャーマンたちと出会い、その戦いを目撃していく。

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オリジナルを入れすぎた結果、阿弥陀丸が巨大化しました


本作品はジャンプで連載してた漫画作品のアニメ化。
原作が完結していない状況でアニメ化したため、
後半からはオリジナル展開になっている。

基本的なストーリーはアクション。
小山田まん太は塾の帰り道、いつもと違う道を通って帰っていった
その途中の墓地で「麻倉 葉」に出会う。彼は霊と交流できるシャーマンだった
彼は500年に一度行われるシャーマン同士の戦い、
シャーマンファイトに参加するために上京してきた
というところからストーリー始まる。

序盤はジャンプ漫画らしいストーリー展開といえるだろう。
シャーマンである「麻倉 葉」を中心に霊との交流を描きつつ
シャーマン同士の「シャーマンファイト」を描いている。
軽いギャグも入りつつ主人公である「「麻倉葉」ののほほんとした性格が
ストーリーの抑揚の差をうんでおり、ゆるい部分と激しい部分で
物語を1話1話しっかりと描いている。

しかし、オリジナルストーリーを間に挟むなど尺稼ぎも目立っており
最近のアニメとは違いかなりストーリーのテンポはゆっくりだ。
5クール全64話という長さもあって尺に余裕が有るのは分かるのだが、
序盤は特にテンポの悪さが目立ってしまっていた。
原作を読んだ人に言えば、オーバーソウルは13話で初めて描写されるといえば
ストーリー構成の悠長ぶりが感じられるだろう。

中盤以降のストーリーもいかにもジャンプらしい内容だ。
ライバルが仲間になる展開や、どんどん強くなってインフレしていくキャラクターたち、
展開こそベタな内容はたしかに多いが、
夕方の子ども向けアニメという視聴者層を意識すれば、
能力バトルものとして「友情努力勝利」がテーマのジャンプらしい内容だ。

しかしながら、中盤以降もオリジナル展開が目立つ。
特に「リーリーファイブ」関連のストーリーは尺稼ぎのためにどんどん入れており、
物語を素直に楽しませない。
メインキャラのストーリーを膨らませようとすれば膨らませられるはずなのに
何故かリーリーファイブのストーリーをどんどん入れる点は理解に苦しむ。

コレがストーリーに上手く絡んでいればいいが、
特に必要性を感じないオリジナルストーリーで面白みを感じない。
無理矢理5クールの話の尺を埋めようと必死な感じが強く、
何とか引き延ばそう、何とか尺を稼ごうという感じが画面から伝わってきてしまう。
本来なら4クールくらいでまとめられる話を無理矢理5クールにしてる印象だ

終盤のバトルシーンがかなり大味になってしまうのが残念だ。
作中の能力である「オーバーソウル」が安易に巨大化してしまったことで、
確かに最初はインパクトが有るのだが、でかいものVSでかいものという対決シーンが
大味になってしまい、戦闘シーンのおもしろみが前半に比べて薄い。
簡単にいえば前半は戦隊物の人間が戦っているシーンで
後半からはロボットに乗って戦っているシーンのような違いがある。

巨大な物体同士の戦いが面白いのならいいのだが、
演出が派手なだけで、そこに戦闘シーンの面白みがあるとはいえない。
更にはそこにアニメオリジナルで尺稼ぎと分かりやすいキャラクターが登場し
使い捨てのごとく「対戦」して終わりというパターンが続いてしまう。
終盤に行くに連れて別に見なくても本筋の話についていける話が多く追加されてしまい
かなりの「ダレ」が生まれてしまう。

本作品の最大の特徴は声優の豪華さとキャラクターだろう。
今では確実にギャラの問題て不可能な豪華な声優陣が普通に参加しており
更に脇役だったりする(笑)

林原めぐみさんを筆頭に、高山みなみ、緑川光、子安武人、朴?美、上田祐司
堀江由衣、檜山修之、小野坂昌也、水樹奈々などなど
これらの声優さんが兼役をしているキャラもおり、豪華さが伺える。
恐らく今、リメイクされてもこのメンツでの製作は不可能に近いだろう。

そしてキャラクター。
主人公の「麻倉葉」のゆるい感じは主人公らしからぬ緩さだが、
ライバルである「道 蓮」のライバル厨二な感じは
最近の作品だったらギャグでしかないが、この感じはライバルらしいライバルとして
良いキャラクターになっている。

更に木刀の竜が最初は完璧に不良な敵キャラだったのだが、
「麻倉葉」とかかかわったことで、むさ苦しいまでの熱いキャラになっており
彼のギャグ的な存在がバトルストーリーの中でいい緩急を生んでおり、
この作品には欠かせないキャラクターだ。

その他にも癖のあるキャラクターがおり、個性豊かなキャラ付けの面々は
癖があるだけに「好き」「嫌い」が分かれやすいキャラだが、
このキャラクターたちさえ気に入ればシャーマンキングという作品は大いに楽しめる
しかし、逆にキャラクターに嫌悪感をいだいてしまうと
ストーリーが王道なだけに楽しみ辛い。

更に終盤の超オリジナル展開(笑)
これは知っている人も多いだろうが、終盤のオリジナル展開は本当に酷い。
酷いというよりも荒唐無稽という言葉が正しいかもしれない。

例えば敵である「ハオ」が主人公の魂を食べたかと思えば、
この作品で数少ないシャーマンではない「まん太」が
何の修行もしてないのに唐突に能力を身に付け一瞬戦闘に参加したり(笑)
食われたはずの主人公は復活、
そして、もはや爆笑しかできない主人公の持霊の巨大化w

終盤のストーリーはなんとか物語を締めようとしているのはわかるが
あまりにも唐突かつ意味不明な展開ばかりで笑うことしかできない。
確かに原作が終わっていないときにアニメ化したから仕方ないと言えるが
もう少しやり方があったのでは?と感じるほど荒唐無稽だ。

全体的に見て序盤から中盤はジャンプ原作らしいバトルアクションアニメだ。
霊を使ったシャーマン同士の戦いという設定や霊を絡めたストーリーは面白く、
徐々にシャーマンファイトが進んでいくさまも面白い。
しかし、中盤以降はあまりにもオリジナルストーリーを入れすぎて
物語の本筋が中々進まず、見なくても問題無い話が多すぎる。
そして終盤は荒唐無稽な無理矢理な感じに終わらせてしまっていた。

作画に関しても序盤のバトルシーンは迫力も在り見どころもあるのだが、
中盤以降は大味なバトルシーンばかりで面白みにかけてしまい、
終盤のバトルシーンは笑うしかない(笑)

原作が連載中の時にアニメ化という早すぎるアニメ化のせいで
オリジナル要素を入れすぎてしまったのが本作品の最大の欠点だろう。
2期を前提とした2クールや、オリジナル要素を減らして4クールならば
もう少しすっきりとこの作品を楽しめたかもしれないが、
オリジナル要素を入れまくりの5クールというのは
作品全体が薄味に鳴ってしまった印象だ。

本作品はレビュー目線で見てしまったため色々と細かいところまで指摘してしまったが、
子ども向けの夕方アニメと考えれば妥協できる点もある。
しかし、それを差し置いても終盤の「阿弥陀丸巨大化展開」は受け入れがたい(苦笑)

原作も色々あって打ち切りに近い形になったが、今は完全版で完結。
更には続編である「FLOWERS」が連載開始しているなど新たな動きの多いシャーマンキング。
この調子で本作品のリメイクという可能性もあるのだろうか???
ただ、そうなると豪華過ぎる声優陣を揃えるのは予算的な問題で厳しそうだが・・・
しかしながら、原作通りのシャーマンキングのアニメが見てみたい気持ちもある。
根強いファンも多い作品なだけに再アニメ化があれば期待したい作品です。

 

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