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秘密結社鷹の爪

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評価/★★★☆☆(46点)

秘密結社鷹の爪 評価

全12話
監督/FROGMAN
声優/FROGMANほか

あらすじ
心優しい総統率いる、間抜けな悪の秘密結社「鷹の爪団」が世界征服を目指して様々な作戦を考えるものの、最後には非常識で正義の味方とは名ばかりのヒーロー、デラックスファイターに倒されてしまう。そんな日常を愉快に描いた脱力ギャグコメディ。

嗚呼、愛すべき鷹の爪団

本作品は監督、作画、声優(女性キャラ以外)を全てFROGMANが手がけたFLASHアニメ。
何度もシリーズ化&映画化されている作品の1期目だ、
1話約10分の短編アニメ。

基本的なストーリーはシュールギャグ。
世界征服をもくらむ鷹の爪はいつもすぐに必殺技を撃ってくるヒーローに倒される毎日、
彼らの何とも力の抜ける秘密結社鷹の爪の日常を描く。
という感じだ

見だして早々、開始早々から誰もわからないような島根ネタをぶちこんでくる(笑)
島根の方には大変申し訳無いと思うが、一切伝わらない島根ネタは
逆にわからないことがギャグになっており、
更に全話にわたって島根を蔑むようなネタが含まれている。

秘密結社が舞台だが、内容は完璧にギャグだ。
庶民じみたキャラクターの総統と吉田くんやどうみてもクマにしか見えない博士、
覆面レスラーにしか見えないフィリップといった癖のある部下など
個性と癖の塊のキャラクターの日常はシュールとしか言いようがない

怪人製造マシーンでグロい怪人が生まれたかと思ったら、
鷹の爪の部下のほとんどが牛と合体してしまったり、
鷹の爪の敵である「デラックスファイター」は子供に必殺技をぶちかまそうとするわとシュール過ぎる内容だ。
そんな内容を不思議と愛着のわく鷹の爪団とデラックスファイターとその家族がやっているため
爆笑まではいかないが不思議と面白い。
癖のあるキャラクターだからこそ癖のある内容が爆笑できないがクスクスとした笑いに繋がっている

シュールな内容だからこそ「FLASHアニメ」という作画が生きている。
動きと呼べる動きは少ないが、微妙な動きがシュールな内容と相まって独特の空気感を産んでおり
1話10分という尺の中でテンポよく鷹の爪団の日常を描写している
キャラクターデザインもキャラによってだいぶ違ったりするのもシュールだ(笑)

ただシュールなだけに好みは別れる。
動かない作画、声優は全てFROGMAN、微妙に当たり外れのある内容と
個人制作のFLASHアニメとしての悪い部分を感じる部分はあるものの
その悪い部分を「ギャグ」として受け止められるかどうかでこの作品を楽しめるかどうかが決まる

しかしながら、以外にもストーリー性がある。
序盤の伏線を活かした最終話や総統の目的などシュールギャグアニメらしくない
ストーリー展開は終盤でいい刺激を生んでいた。
特に「総統」のキャラクターは不思議と深みがあり、何だか愛着がわき
最終回の「庶民達」の行動に何故か感情移入してしまう。
最終化の内容はFLASHアニメにはふさわしくないほどの感動を生んでいる(笑)

全体的に見て低予算のFLASHアニメと割り切れば楽しめるアニメだ。
FROGMANによる見事?な演じ分けによる魅力と個性に溢れるキャラクターたちは愛着がわき
そんなキャラクターのシュールな日常を楽しめる。
以外にもストーリー性のある展開もこの作品の魅力だろう。
10分という尺の短さもちょうどいいテンポと心地よさをうんでおり、
1度なら十分に楽しめる作品だ
2時間ほどで見れる作品なため休日や家に帰って寝る前に一気に見るような作品としては
気軽に見れるためオススメだ。

ただ2度目見るとなると微妙な感じはある。
1回目はテンポと内容で乗り切っていた所を2回目ではFLASHアニメ特有のアラがめだってしまい
内容も爆笑できるほどではないため1度目以上には笑えない。

名作ではない、良作とも言い難い。ただ決して駄作ではなく、味のある作品だ。
好みの分かれる味ではあるが、好みにピタッ!とはまれば
好きになってしまう作品だろう。

個人的にはデラックスファイターが好きだ(笑)
彼のヒーローとはあるまじき狡童の数々、家庭環境など妙にツボにはまってしまった
彼の素顔があっさりと晒されたところは思わず爆笑したw

気軽に見れる作品をお探しの方にはオススメです

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