日常

Super Seisyun Brothers 超青春姉弟s

日常
スポンサーリンク

評価/★★☆☆☆(22点)

Super Seisyun Brothers 超青春姉弟s

スーパー青春ブラザーズって・・・w

原作は漫画な本作品
ウェブコミック配信サイトで連載されており、一部は無料で読むことが出来る
本作品は1話5分以下の短編アニメだ

見だして感じるのはキャラデザの「薄さ」だろう。
アニメ絵というよりは漫画の絵にそのまま薄く色を塗り動かしているだけのようなキャラデザ、
更に画面の明るさは若干見難い、ちょっと画面の明るさとコントラストの設定を下げたくなる感じだ。
手抜きとは言わないがこのアニメの「予算の少なさ」がところどころ感じられる

ストーリー自体は「見た目はいいけど残念な姉弟二人組の日常」で
それ以上でもそれ以下でもない感じだ。
姉っぽくない姉と弟っぽい弟の姉弟、姉っぽい姉と弟っぽくない弟という2つの凸凹姉弟、
姉同士、弟同士が友人という設定で話を進める。

内容自体は日常ストーリーでそれ以上でもそれ以下でもないなのだが、
そんな日常描写の中で「ナレーション」が入るのが非常に邪魔臭い。
漫画の中にある「説明」の欄をナレーションで読み上げているのは分かるが、
4人の登場人物たちの日常の雰囲気を味わいたいのにナレーションが邪魔をする
大体がキャラクターの心情を補足するようなナレーションが多いのだが、
本来見ている側が「察する」事のできる心理描写をわざわざ説明するのは余計だ

見ていない人に分かりやすく説明すると、BLの話題になった後に仲の良い友人の姉に
「俺、女の子が好きだから、女の子が好きだからね」
と2回言いながら頭を撫で、友人の姉は少し不思議そうな顔をするというシーンが有る。
視聴者としてはこのキャラが友人の姉が好きなのかな?友人の姉はそれに気づいていないのかな?
と、十分に察することができて、おぉ!そういう展開もあるのかな?と感じていた時に
「大事な時だから2回言いました」というナレーションが入る、邪魔だ。
同じナレーションの台詞でもキャラクターが心のなかの声でしゃべるならマダわかるのだが・・・

ネタ自体も「オタクネタ」や「BLネタ」などどこかで見たようなネタが多く新鮮さがない。
絵柄からも察することが出来るのだが「女性が考えたネタ」というのが非常に分かりやすく、
特に弟同士のBLネタに関してはどこかで見たことあるようなネタが多い。

「日常アニメ」であり「ギャグアニメ」ではないため、過剰な演出がない
あくまでも日常の中でのくすっとくる笑いのポイントを作ってはいるのだが
演出の弱さと淡々としたテンポが笑いには繋がっていない。
淡々と各話のネタを基板に日常ストーリーを展開しているだけに過ぎず、
1話5分のアニメなのに1話15分位のように感じるほど淡々としている。

本来なら5分アニメでなく、30分の尺のほうがこのアニメにはあっていただろう。
複数のネタをテンポよく展開し凸凹な姉弟コンビの日常を描けば、
5分という短さゆえの1つ1つのネタのパンチの弱さや短さゆえに
広がりのないストーリー展開がこの作品の面白さを引き出していないように感じる。

ただ「原作の1巻が発売前」にアニメ化されるという作品なだけに
原作ストックがない状態なので5分アニメにしかできなかったのはわかる、
それ故に少しもったいなさを感じる。
所々「面白くなりそう」なポイントはあるのに、面白くならない。
もう少しキャラ描写が深まれば、もう少しストーリーが広がれ面白くなるのに面白くならない。

全体的に見て薄味な日常アニメだ。
原作のストックがアニメ化の時点で1巻がないせいか、1話1話のストーリーが練られておらず
そのせいで1話1話のテンポが悪く感じてしまう。
本来ならもう少しネタを詰め込めんでテンポよく展開できるはずなのだがストーリー構成が甘く
淡々と原作の内容をアニメ化しているだけな印象だ。
漫画の説明台詞をそのままナレーションとして読んでいるのがその証拠だろう。

アニメならではの演出、アニメならではのストーリー構成、アニメならではの見せ方。
そういったものが出来ておらず同じネタでも原作漫画で読んだほうが面白そうだ
声優さんがしっかりとした演技をしているおかげでキャラクターの魅力が出てきているが、
そのキャラクターの魅力がストーリーの中で最大限に活かされない。
特に序盤はそれが顕著で、ようやくキャラクターの魅力が伝わってくるのは終盤だ。

終盤になってようやく面白くなってくるような感じだ。
話数で言えば11話くらいでこのアニメは面白くなる、ちなみにこの作品は全14話だ(苦笑)
ミニキャラも多用し、演出も笑いにつながる演出になる。
そのおかげで11話からようやくキャラクターの可愛さや魅力、この作品の面白さを感じられる
このアニメの見せ方を制作側が終盤でようやく分かったという感じが伝わるような印象だ。

点数で言うなら11話以降は60点、11話以前は15点のような作品だ。
11話以降の演出やテンポの良さ、ネタの面白さが11話以前の話でもあれば
モット高い評価が出来ただけに、序盤から中盤の淡々としたつまらなさが残念だ。

DVD及びBDが未だに発売されていないため売上がわからず2期をやるかどうかは分からないが、
終盤で面白くなった作品なだけに2期をやるなら逆に期待できる作品かもしれない。
個人的にはタイトルでだいぶ損している作品に思える(苦笑)
スーパー青春ブラザーズって・・・w

「」は面白い?つまらない?

この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください