青春

「ヤマノススメ」レビュー

3.0
青春
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評価 ★★★☆☆(57点) 全12話

ヤマノススメ 一合目 「山だけはダメ!」

あらすじ 高校生になったばかりのある日、人付き合いの苦手な少女・雪村あおいは、同級生の倉上ひなたから、「一緒に山へ登ろう」と誘われた引用- Wikipedia

ぼっち・ざ・登山

原作はコミック アース・スターで連載中の漫画作品。
監督は山本裕介、制作はエイトビット

ぼっち

この作品は1話5分ほどの、いわゆる短編アニメだ。
そんな1話ごとの尺が短い作品だからこそ展開はかなり早い。
主人公は人付き合いが苦手な女の子だ。
高校生になってもそれは変わらず、ぼっちを謳歌している。

しかし、そんな彼女が高校生なって幼馴染であるひなたと再会する。
幼い頃の約束である山登り、そんな山登りを
彼女と再開するというところから物語が始まる。
ぼっちで人付き合いが苦手でなおかつ高所恐怖症で、
幼馴染のひなたといるとろくなことがない。
そんな思いでしか無いのに彼女は半ば強引に山登りに誘われる。

本作品は全12話の作品だ。
ただ、1話5分というストーリー構成をうまく使っているとはいえず、
単純に1話40分の作品を12分割しただけという印象を受ける。
1話ごとの区切りの悪さもあり、1話毎に起承転結がついているわけでもない。

ギャグアニメではないため各話でのオチのようなものも弱く、
1話5ほどのアニメだが、短編アニメというよりは
40分のOVA作品のような印象が強い。
毎週ごとに見るよりも一気に見たほうがこの作品の魅力魅力を感じやすいだろう
それだけに1週間毎に普通に見てると「ぶつ切り」にされてる感覚が強い

山登り

サクサクとしたテンポではあるものの展開自体は悪くない。
長い間、山登りをしていなかった主人公が
幼馴染と再会し、「幼馴染との思い出」を思い返す。
あの日見た景色を、あの日、一緒に過ごした日々を。
一人では味わえない誰かと一緒にいる幸せを彼女は噛みしめる。

閉じきっていた彼女の世界が徐々に広がっていく。
1話で幼馴染と再会し、2話でボッチだった彼女が誰かと山登りしたいと思い、
3話で山登りの準備をする。
丁寧に丁寧に「過程」を積み重ねており、お手本のようなストーリー展開だ。

最初に彼女たちが登るのは簡単な山だ。
登山道も整備されており、東京タワーの展望台より高いものの、
安全で子供でも登れる山だ。
彼女が山登り初心者だからこそ、ひなたはそこに配慮し、
彼女にまるで山登りの楽しさを教えるような丁寧な展開だ。

山登りの道具なども頻繁に出てきており、
山登りの際の料理道具「コッヘル」を使った料理シーンはよく描写されており、
出来上がった料理がものすごく美味しそうだ。
山で味わう何かは特別だ、そんな特別な味わいを彼女たちを通して感じる。

世界

主人公は序盤は人付き合いが苦手な女の子だ。
そんな彼女が久しぶりにあった幼馴染や山登りを通じて出会った友達を通して
徐々に自分の世界を広げ、インドア派からアウトドア派になっていく。
アウトドアショップで出会った先輩と仲良くなったり、
外に出かけることが多くなったり。

彼女が少しずつ成長していく様は純粋に面白いと感じれるポイントだ。
肝心の山要素だが、がっつりという感じではない。
あくまでも普通の女子高生たちが身近な山に登るという要素であり、
登るのは手軽な「天覧山」や「高尾山」で、
登るのが難しい山に登る!という要素はない
あくまでも女子高生の趣味としての登山だ。

それだけに登山を全然知らない人でも楽しめる。
登山グッズをストーリーの中で自然に紹介しつつストーリーに絡め、
山登りに興味のない視聴者にも親しみやすく、
山登りを知っている人には山登り要素が描写される楽しみがある。

山登りの危険などを提言する要素はないが、それだけに内容が重すぎない。
気軽な「山登りの楽しさ」を伝えている。

キャラクターも可愛らしい。
主人公は最初は内気だが前述したように徐々にアウトドア派になっていく成長が見え、
幼馴染であるひなたは明るく活発でいい子、
先輩である楓は登場回数事少ないがキャラクターが立っており、
登山途中で出会ったここなは森ガールな可愛らしさがある。

ミニアニメだからこそ登場人物を絞り、
主人公をメインに据えたストーリー展開にすることで
ごちゃごちゃとしないスッキリした作品に仕上がっている。

ただ、気になるのは最後の方はもう山とか関係なくなってたことだ(苦笑)
ヤマノススメであると同時にアウトドアノススメにもなっており、
全12話で40分ほどの作品なだけに、もっと彼女たちが山に登る様子を見たいと
感じてしまう物足りなさもあった。

総評:何故に山に登るのか、そこにモモンガが居るからだ。

全体的に見て雰囲気のいい作品だった。
好感の持てる可愛らしい女性キャラクターたちが、
登山の知識をつけながら、登山グッズで料理したりテントの中に入ったり、
高尾山に登ったりと、癒される雰囲気の中まったりとストーリーが進み、
その中で主人公が少しずつ変わっていく。

がっつりと萌え萌えなシーンや、がっつりと山登り!という感じの作品ではない。
あくまでも女子高生の日常の中の「山登り」として描写され、
それが不満な方も居るかもしれないが、
手軽に作品の世界に入り込め、手軽に見終わる作品だ。

声優さんも井口裕香、阿澄佳奈、日笠陽子、小倉唯と5分アニメとしては
しっかりととした声優さんを使っており、
自然とキャラクターにも愛着がわきやすい。

ただ、見終わった後に物足りなさを感じてしまう。
結局登った山も2つで、最初の山は手軽な山で2つ目は高尾山。
遭難するような山に登れ!とは思わないが、
もう少し実際のいろいろな山に登る展開が欲しいと感じてしまうが、
短編アニメでそこまで求めてしまうのは酷だ。

それだけに「30分」という尺で1クールや、OVAで全3話くらいのアニメとして
もっと「ヤマノススメ」の世界を見たかったと感じてしまう作品だった

個人的な感想:整地化

もっとがっつりと展開されれば、いろいろな山に聖地巡礼などの
地域活性化も望めるような作品だ。
ただオタクといわれるインドアな人たちに「山登り」という過酷な聖地巡礼が
できるのかどうかはわからないが、
そこは作品への愛でカバーできるかもしれない(笑)

ちなみにだがBD特典の13話だけはなぜかセクシーシーンがあるため
この作品が好きな人はぜひ見ていただきたい。
2期も期待したい作品だ

「ヤマノススメ」は面白い?つまらない?

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