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ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜

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      2016/06/29

評価/★★★★☆(62点)

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リメイクの道が開けた!これぞ正統派リメイク

本作品は映画ドラえもんシリーズ通算第34作品目の作品、
わさび版ドラえもんとしては第9作目にあたる。

序盤は非常に軽快だ。
ドラえもんが「扇風機」でふざけたり、
誰も足を踏み入れたことのない秘境を求めて「自家用衛生」を発射する
そして「野良犬」のペコ。まるで「いつものドラえもん」のような始まり方と
日常描写はテンポよく進み、のび太のお母さんの「茶目っ気」など
三石琴乃さんに声優が変わったからこその可愛さが生まれている(笑)

そして、これは私個人の感覚かも知れないが
「出来杉君」が映画にきっちりと出てくれたのは非常に嬉しかった
彼の優秀な頭脳と知識に頼るシーンはこれまでの新ドラえもん映画にはなかったり
リメイクでは削られてしまっている部分が多かったため、
彼がきっちりと出て解説することでなぜか不思議な「安心感」すら感じてしまった
どうやら私は出来杉君が好きなようだ(笑)

更に冒険シーン。
不思議な巨神像を見つけたのび太達がジャングルを探検するシーンは
非常にきれいな作画でジャングルの植物や動物がきっちりと描かれており、
思わず「楽しそう」と思うシーンだ。

諸事情でどこでもドアを使って探検の途中で帰りまくるシーンはコミカルに
きっちりと「ギャグ」として描かれており、
ドラえもんの世界観と日常描写がしっかりと描かれており、
これまでのリメイク映画ではサブキャラになりがちだったジャイアン達も
きっちりと「物語」に入ってくることで子供ならば強い感情移入ができるはずだ

個人的には「植物改造エキス」のシーンは旧作よりも
「美味しそう」に見せているのが好感が持てた
カレーライスの実、ラーメンの実などがあっという間にできて
繊細に描かれた作画で「匂い」まで漂ってきそうなほどのシーンになっている

冒険のシーンできっちり冒険をしている。
単純なことで当たり前のことだが、今までのリメイク作品では冒険と言いながら
冒険をしていないリメイクになってしまっているものが多く、
この作品が「きちんと」旧作と原作をストレートにリメイクしていることを
感じることができるだろう。

後半からは冒険の行き着いた先「バウわんこ」に話が移る。
前半の雰囲気と違い「犬の国」における陰謀を
のび太達が協力して解決する展開だ
後半からキャラクターが増えることで「芸能人声優枠」が目立つものの、
今作の芸能人声優枠の方はきっちりと演技ができる方で違和感は薄い。

特に期待してなかった「夏目三久」さんの演技と声が
意外に姫というキャラクターと合っており、
若干演技に違和感はあるものの、あまり気にならない。
その他の芸能人声優も確かに「芸能人」という感じではあるものの
過去作に比べればかなりマシだ。

仲間が少ない中で緊張感のあるストーリー展開は
前半の冒険シーンとは又違ったドキドキ感とワクワク感、そして緊張感がある。
そして「ジャイアン」の男気。彼は本作で責任を感じ中盤から黙ってしまう。
仲間がピンチの時、そんな自分の責任をジャイアンなりの勇気で果たすシーンは
これまでのリメイク映画ではカットされたり改変されてしまっているが、
本作ではまさに子供の頃に見た「映画でのジャイアン」のかっこいいシーンだ

更にきちんと伏線を活かしたシーン
「10人の外国人」がバウワンコ国を救うという伝説の元、
ひみつ道具でそれを実現するシーンは大人が見ても「なるほど」と思うストーリー展開だ
ただ、全体的に重用なシーンで挿入歌が流れて
ダイジェストチックになってしまう展開が多く
ダイジェストではなくきっちりと描けばもっと盛り上がるのに、
戦闘シーンでえらく明るい挿入歌が入るのは若干萎えてしまう演出だ

全体的に見て正統派リメイクというべき作品だろう。
余計な要素、必要のない新キャラを追加すること無く
あくまでも原作&旧作通りのストーリー展開とキャラクターたちで
綺麗な作画と新声優陣で描いている、細かい改変はあるものの
これまでのリメイク作ではできていなかった「正統派」のリメイクは
安心してみることの出来る作品といえるだろう。

ただ旧作を見ていると気になる所が無いといえば嘘になる。
旧作のセル画や空気感は「藤子不二雄」作品ならではの雰囲気があったが、
この作品にはそういった雰囲気はない。
だが、逆に終始「明るい」テイストで描かれているのは見やすさがあり、
ドラえもんの面白さもきっちりとある。

本来の視聴者である子供が見れば何も気にせず最初から最後まで楽しむことができ、
旧作を見たことのある大人も少し気になる部分はあるかもしれないが
それでも、それを欠点として感じないで楽しむことができるはずだ

前作のリメイクはリメイクでありながら、かなり冒険をした作品だった
だが、ソレが結果としていい方向に行ったが賛否両論になってしまっていた
そんな賛否両論があったからこそ、
この作品はあくまでも忠実なリメイクになったのだろう
前作のような制作側の「冒険」も悪くはないが、
本来のリメイク方向性としてはこれが正しいのだろう。

個人的にラストシーンの「ペコ」との別れ。
これまでの新ドラえもん映画は
無理矢理に感動シーンを作っている部分が多くくどかった作品も多かったが
この作品はあくまでもシンプルに「別れ」を描写しており、くどさはない
すっきりとしたラストは1つの作品を見終わった充実感すら感じさせる作品だった

今後もリメイク作品が楽しみになる作品だった。
鉄人兵団のようにうまくオリジナル要素を入れてリメイクするのか、
この作品のように原作に忠実にリメイクするのか。
今後のリメイクに期待したいところだ。

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