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えむえむっ!

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      2016/06/29

評価/★★★☆☆(41点)

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このッ!えむえむ野郎がっ!

原作はライトノベルな本作品
監督は長澤剛、アニメーション制作はXEBEC
なお、原作者が急逝しており、原作は未完になっている

基本的なストーリーはドタバタラブコメディ。
自分の「ドM」を直すべく学校のボランティア部を訪れた主人公、
だが、そこにはドSなヒロインや男性恐怖症のヒロイン、果ては女装癖の男子まで・・・と
コンプレックスを抱える生徒達が集う巣窟だったというところからストーリーが始まる

序盤は「主人公の体質を治す」という名目のもとに様々なお仕置プレイを拝める、
主人公のドMをショック療法で直すべく、釜茹でや縛りなど、SM的シーンが多く
そういうのが好きな方にはたまらないかもしれないが
あくまでもそういう要素は「エロ」というよりは「ギャグ」テイストになっており、
内容的には「SMプレイ」まがいのことをしているのだが
あくまでもギャグの範疇に収めている。

ただ、そのギャグ部分の笑いに関しては福山潤さんの変態演技による所が大きい
彼の変態演技は他の作品でも多く見ることができるが
「気持ち悪いが、ぎりぎりで引かない」変態の演技であり、
「俺のことを嬲ってください!」と懇願する主人公は他に例を見ないだろう(笑)

しかしながら女性による暴力行為が「ギャグ」として描かれてはいるものの
頻繁にシーンの中で描写されるため、ギャグのための暴力行為を
見る人によってどれくらい受け入れられるかでギャグ部分の笑いにつながるかどうかが決まる
いわゆる「下ネタ」ギャグとはまた違う「SMギャグ」なので余計に好みが分かれる
好みが分かれる部分を福山潤さんによる過剰なまでの変態演技で補っているとも言える

更に言うと妙に重たい部分がある。
ヒロインの1人である「嵐子」の男性恐怖症の原因が重くトラウマであり、
変態部分のギャグとシリアス部分のギャップが非常に激しい。
トラウマの原因が明らかになるのも早く、そのトラウマが重い。
序盤の盛り上がり所としてシリアスな展開を入れたかったのはわかるが
もう少し後半で、キャラクターにきっちりと感情移入してからでもよかったのではと
感じる部分も大きい。

中盤からはギャグ的ストーリーとヒロインの嵐子やロリっ子など可愛いキャラクター達が
主人公に思いを寄せてする行動を楽しむことが出来、
ベタな内容は多いが勢いでごまかしつつハイテンポなギャグと恋愛要素を堪能できる。

この部分は嵐子というベタだが純粋な可愛いキャラクターの行動が可愛すぎるといえるだろう
男性恐怖症の暴力的行為を除けば正統派ヒロインなヒロインだが、
そこに「男性恐怖症」と「暴力的行為」がこの作品らいいヒロインとなっており、
正統派ヒロインなのに、ベタななのに、物凄い可愛さを生んでいる
話が進めば進むほど主人公に執着にも似た愛情をどんどんと高めていき、
それが同時に彼女の魅力にもつながっている

ただ、もう一人のメインヒロインの美緒は賛否両論のキャラクターだろう
前半から中盤まで主人公をいじめるキャラクターで通しておりSに徹している
常に上から目線なキャラクターであり、だが、時折デレる。
好き嫌いがはっきり分かれるキャラクターだろう

更に中盤を乗り越えると似たような展開も目立つ。
キャラクターはいいのだが、それを動かすためのストーリー展開が弱く
結果として「キャラクター萌え」ありきな作品になっているのは残念だ
序盤を乗り越えればとりあえず終盤まで見ることができるが、
序盤を超えてしまうと最初のインパクト以上の要素が薄い。
いかにもラノベ的キャラクターと、いかにもラノベラブコメ的ストーリーであることは否めず
中盤までにキャラクターに愛着が湧けば最後まで楽しむことができるだろう

全体的にこの作品の前提としてキャラクターに萌えなければストーリーを楽しめない、
しかし、キャラクターに萌えることが出来るのは中盤からなうえ
中盤以降はストーリー的にも当たり外れが大きい。
キャラクターに感情移入するための序盤は
無駄に重いシリアス展開などや、過剰な暴力に寄るギャグが多く
余計に感情移入しづらく、好みが別れる部分だ

ストーリー的にも結果として主人公の体質は全く治っていない状態で終わる。
恋愛関係も中途半端な感じで終わってしまい、
見終わった後に「あ、今の最終回だったんだ」と思って終わってしまう作品だ
ようやくキャラクターにしっかりと感情移入したところで1クールが終わってしまい
中途半端な印象だ
ストーリーがキャラクターの設定に頼りすぎなのかもしれない。

また、本作品はもっと放送時期を考えるべきだった、
男性恐怖症で男を殴ってしまうキャラは「WORKING」の伊波さんがいるうえ、
WORKINGと放送時期が近かったこともあり
「パクリ」ではないのに「パクリ」な印象を受けてしまう。
嵐子自体は若干地味だがかわいらしいキャラクターなだけに、
そういう先入観が生まれやすい時期に放送してしまったのは残念だ

つまらないわけではない、話によっては面白くキャラクターも可愛い。
だが、いまいち「突き抜けている」感じがなく、中途半端な印象をうけてしまった
主人公への責めシーンも演出的にはワンパターンなものが多く、
もっと過激かつ派手な演出で、視聴者が引くぐらいのSM的シーンがあってもよかったかもしれない。

ただ、ドSで後半可愛くデレてくる「美緒」、主人公のためならドSになろうとする「嵐子」、
二人のヒロインがイイ意味で対比しており、それぞれの魅力がきっちり出ている
「暴力的行為」という好みが分かれる部分はあるものの
ラブコメとしてもっとも重要な「ヒロインの魅力」は見れば見るほど伝わってくる作品だ

それだけに1クール、一期だけで終ってしまったことは本当に残念だ。
キャラクターの魅力、この作品の楽しみ方がわかってきたところで終ってしまう
もう1クールか、2期があればこの作品はもっと面白く、もっと愛される作品になっただけに
2期の可能性が非常に薄いのが残念だ。

原作も原作者の方が急逝されたため未完になってしまっており、
それを考えると2期の可能性も低い。
色々な意味で感慨深くもあり、この作品とキャラクターが好きな1ファンとしては
本当に残念だ。
個人的な話になるが2010年に放映された作品で放送終了後に見てレビューしたのだが
約4年後の現在「ふと」もう1度見たくなってしまった作品だ。

好みが分かれる上に未完の作品ではあるのでおすすめしにくい部分も大きいが、
ツボに入ればとても気に入る作品だ。
決して主人公に共感して何かに「目覚め」ても当方は一切責任をとりませんので
あしからず(笑)

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