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ドラえもん のび太の恐竜2006

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      2016/06/29

評価/★☆☆☆☆(11点)

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見づらいドラえもん

本作品は映画ドラえもんシリーズ通算第26作目の作品
声優が変わってから初の映画作品となる。

見出して感じるのは癖のある演出だろう。
特にカメラワークは「実写」のような映し方で動かしており、
一言で表現するなら妙に「艶かしい」カメラワークは癖がある
アップや引きなども多用することでスクリーン的には
「見栄え」する映し方ではあるものの、その代償に見やすさを失っている。

ただ「旧ドラえもん」と比べるとギャグテイストとしての勢いはある。
ドラえもんの変顔ともいべき「温かい目」や など
大人から見ると若干、今までのドラえもんのイメージにはない感じではあるものの
子供から見れば純粋に笑いになっているだろう

しかしながら、ギャグの笑いを強めることに集中しすぎて
キャラクターが崩壊している時がある。
過剰なまでの顔の変化やリアクション、作画が崩れることによる笑いなど
「ドラえもん」という作品のキャラクターの本来のイメージを
過剰に崩してしまっている部分も多く、そのせいで笑いが「くどい」シーンも有る
はっきりいってギャグが「子供だまし」にしかなっていない

さらに言えば演出面で見づらい演出が非常に多い。
画面を白黒チックにしたり、めまぐるしく背景を動かしたり、
キャラクターの作画をわざと崩すことで「恐怖」を演出したりと
過剰すぎる演出で確かに「派手」なシーンにはなっているものの、
その派手さが「面白さ」に繋がっておらず、制作側の自己満足で終わっている
リメイク作品だからこそ当時にはできなかった技術での演出や作画にしたいのは分かる。

それが面白さにつながっているなら何も文句はないが
この作品における演出の数々は「癖」が強すぎて面白さになっておらず
シーンによっては演出のせいで間延びしまくっていたり見づらかったりと
癖のある演出が効果的に作用していない

特に「タイムマシン」内での演出は私個人としては嫌いな演出だ
肝心の「恐竜」の作画も妙にのっぺりしている作画が多く、
「動き」の描写に専念するあまり雑になってしまっている
そんなに激しく恐竜同士の戦闘シーンを描かなくてもいいのに
くどいくらいに「戦闘シーン」に力を入れていたりと力の入りどころがおかしい

ただ良い点もある。
特に「タケコプター」で白亜紀の地球を飛ぶ際のCGや壮大感、
「白亜紀」という舞台を描きつつ、ドラえもん達の日本までの旅を描くシーンは
ダイジェストになっているもののデジタル作画だからこその背景の美しさや
こまかい部分の描写は素晴らしい。
タケコプターで恐竜から逃げ出すシーンの爽快感など
デジタル作画だからこその「激しい動き」が生きている部分もある

ストーリー的にもややテンポが悪い。
たまたま見つけた化石卵から「恐竜」を孵らすことに成功したのび太、
そんな恐竜「ぴー助」との序盤の日常描写は悪くはないのだが、
雰囲気的には「しっとり」とした感じで物語に勢いがなく
その割には時系列の変化は早く、ストーリーの展開も早い

全体的に見てせっかくの名作が制作側の自己満足演出で台無しになってしまっている
キャラクターの作画崩壊させることで動きの激しさや
キャラクターの心理状態を表現したいのはわかるが、
崩しすぎて「絵」として見づらくなってしまっており、
特に中盤以降の作画の崩れ方は激しい。
敵の黒幕のキャラクターデザインも妙にドラえもんの世界から浮いてしまっており、
激しいアクションシーンなのにいまいち盛り上がらないシーンが多い。

ストーリー的には旧作とあまり変わらないストーリー展開ではあるものの
「カット」こそしていないものの改変されている部分が多く、
その改変の仕方が終始くどい。
無駄に説明セリフやシーンの追加がされることによって、中だるみが生まれてしまい
ストーリー展開は早いのにテンポは悪く感じてしまうような印象を覚える

時代の変化、リメイクへの意気込み。
そういったものを意識するあまりにしなくてもいいシーンや
セリフの追加をしてしまっておりそのせいで「旧作」を見ている人からすれば
ダラダラな作品に仕上がっている感じが強い
初の新ドラえもんの映画作品という気持ちが空回りしてしまっているような感じだ

終盤の「ピー助」との別れのシーンも妙にくどく
いわゆる「感動のゴリ押し」をしている感じが強く、
せっかく声優さん達が頑張って演技をしているのに
余計な演出の後押しのせいで感動しきれない

旧ドラえもんとの差別化という意味で色々と試みた気持ちはわかるのだが、
それが効果的に作用しているとは言いがたい作品になってしまった
個人的なことを言えば新ドラえもんの映画1作目がリメイクというのも残念だ
そこは過去は過去と割りきってオリジナルで勝負してもらいたかったところだ

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