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評価/★★☆☆☆(29点)

貧血ヒロインギャグアニメ

原作は女性向けの「シュチエーションCD」であり、
ゲームやアニメ、舞台などに派生している作品だ
なおアニメの2期が決定している。

1話から「あ~・・・はい・・」という感じだろう。
緑川光さん演じるキャラクターがヒロインを押し倒し首筋を舐める。
そこにメガネの冷たい感じのイケメンが現れるという
「女子が想像するイケメンシュチエーション」を
そのまま入れ込んだようなシーンだ。
ヒロインの抵抗が薄く、出てくる男性キャラクターにぺろぺろされまくる(苦笑)

基本的に出てくる男性の性格は破綻している。
「吸血鬼」な「イケメン」という設定のせいもあるのだろうが、
もはや「それはギャグなのか?」と言いたくなるような
抱腹絶倒なセリフや展開ばかりだ。
最初ははっきりいって「引いて」しまう人も多いだろう
だが、あえてギャグアニメとしてこの作品を見て欲しい。
私はもう笑いっぱなしだった(笑)

イケメンだから許される、創作物だから許される。
若干ぶっ飛んだ設定やシュチエーションの数々が
真面目に描いているにしてはギャグアニメのような荒唐無稽ぶりで、
トントン拍子に進みまくるストーリーや展開が笑いを強めている

ヒロインは特に何もしてないのに胸無しと呼ばれるわ、
ビッチちゃんと呼ばれるわ、携帯は壊されるわ、十字架は効かないわ、
話が通じる相手は誰も居ないわ、花嫁候補にされてるわ、舐められまくるわと
あまりにも不遇すぎて感情移入することは難しいが、
逆に不遇すぎるがゆえに「ギャグアニメ」としてのキャラぶりが際立っており、
ホラーテイストな演出がシュールさを加速させており
見事なギャグになっている。
 
さらに言えば1話15分という尺がちょうどいい。
これを30分もやられてしまっては流石にお腹いっぱいになってしまい
胸焼けしそうな感じはあるものの、
1話15分だからこそ区切り良くストーリーが展開されており、
「女子が想像するイケメンシュチエーション」がちょうどいい塩梅で
ギャグとして受け止めることができる。

逆に言えば、これをイケメン好きな女子が見て
「萌える」ことができるのかは個人的には疑問ではある。
分かりやすすぎる吸血鬼ドSキャラ設定の数々、
強引なストーリー展開、荒唐無稽な設定など
この作品をまじめに見て笑わずに「萌える」ことができるのだとすれば
相当な熟練者だろう(笑)

明らかに、「笑わせに来ている」としか思えないシーンも多い
一瞬でできるたこ焼き、夜間学校に登校する時間が5時20分、
ほとんど抵抗なく血吸われるヒロイン、理由なくプールに投げ落とされる、
など、2話だけでこんなにも笑いどころがある。

ただ基本的に「ヒロインをいじめる」ためのストーリーや展開であり、
イケメンやイケメンボイスだからこそ
それが「見れる」ものになっているものの、
冷静に考えればヒロインがかなりひどい状況に居るのにもかかわらず
強く抵抗もせず、逃げもしていないという不甲斐ない状況の作品だ
状況も1話の段階から大きく変わることはあまりない

1話の段階で「笑って」しまったり、「萌え」てしまえば
最後まで見ることはできるかもしれないが
1話の段階で「嫌悪感」を抱いてしまえば、その印象が変わることはない
あくまでもイケメンによる理不尽な状況に落ちているヒロインを楽しむアニメだ
ストーリー的にも最終話まで見ても解決していないことが多い。

中盤以降になるとマンネリに感じる部分も多く、
キャラを変えただけで同じようなシュチエーションなシーンが多く、
ワンパターンに感じやすい。
これが原作のシュチエーションCDであれば、
好きなキャラor声優さんのだけ聞けばいいが
アニメとして1つの作品にまとめるためにキャラが集合してしまったことで
同じようなシュチエーションが目立ってしまっていた

更に極端にキャラ描写に偏りがある。
1話か2話ごとに担当キャラを変えてストーリーを進めている感じが強く
担当キャラ以外のキャラクターの存在感が毎話、非常に薄い
原作がシュチエーションCDだから仕方ないかもしれないが、
もう少し全体的にバランスの良いキャラ描写が欲しかったところだ

全体的に見て非常に好みが分かれる作品だ。
私のようにこの作品を早い段階で「ギャグ」として受け入れれば
ヒロインが理不尽になるたびに笑ってしまう展開を楽しむことができる
好きな声優さんがいるならばドSすぎるシュチエーションを楽しむ自身があるなら
「萌える」こともできるだろう。
だが、この作品を真面目に受け止めてしまうと強引すぎる部分が多く
真面目にストーリーを楽しもうとすると描写不足な部分も多い。

更に言ってしまえばテンポが悪い
各キャラひとりごとにヒロインをじっくりと「嬲って」いるため
シーンによっては「だらーっと」いじめるシーンが続いてしまうことが多く
シュチエーションとして萌えたり笑えなかったりする場合は
グダグダ感が強くなっているシーンも多い。
はっきりいって前半は私も楽しんでいたが、後半は飽きてしまった

2期も決定しているようなので、
色々と中途半端になってしまっているストーリーが
きちんと消化されれば、この1期ももう少し高い評価ができるかもしれない。
最終話のヒロインの変化も気になるところだ
色々とよく分からない部分は多いのだが、そのよく分からなさ加減が
ぶっ飛んでいて妙に癖になる作品でもある。

ネタとして楽しめるかどうかが、この作品を楽しめるかどうかの別れどころだ
人にはあまりおすすめしにくいが、
1話だけお試し感覚で見てみるのも悪くないかもしれない。
ツボにハマれば最後まで見てしまう作品だ(笑)

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