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暗殺教室」

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      2016/06/29

評価/★★★★☆(63点)

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マッハ20で動く先生の授業、受けてみませんか?

原作は松井優征による漫画作品。
魔人探偵脳噛ネウロの作者と言われればピンと来る人も多いだろう
監督は岸誠二、アニメーション制作はLerched

見だして感じるのは「突拍子もない展開」だろう。
いきなり学校にたこのような生物が現れ平然と先生として教室に入ってくる
朝の号令をしたかと思えば生徒全員が「先生」に向けて銃をかまえ
一切ためらわずに引き金を引く。
どんな状況なのか全く理解できないままに物語が始まる。

特に「殺せんせー」のファーストインパクトはすさまじい
タコのような外見で触手をくねくねと動かし、
表情は「にやけたまま」で喋っても口は動かない。
マッハ20で動く姿、気持ち悪いほどの再生機能など
一目見れば確実に記憶に残るキャラクターデザインと
「笑い方」のおかげで「主人公」のキャラクターが強烈なインパクトを感じさせる

この辺りはさすが「ネウロ」の作者だなーとひしひしと感じてしまう。
魔人探偵脳噛ネウロにおける主人公、ネウロのキャラクターの
ファーストインパクトも本作の殺せんせーと同じように強烈で
1度見れば忘れられずに確実に記憶残る。
松井優征先生の「キャラ」の作り方の上手さを冒頭の1分で感じてしまう。

そんな「殺せんせー」の目的は地球破壊だ。
月を破壊し、来年の3月には地球を破壊する目的でやって来た彼は
なぜか「先生」として学校に赴任する。
生徒たちは暗殺成功報酬「100億円」目当てに
素人ではあるものの毎日暗殺を行おうとする。

素晴らしいほどの「設定」だ。
わかりやすい設定、わかりやすい世界観、わかりやすいキャラクター、
そんなわかりやすい作品の芯をきちんと見せつつ、
同時に「殺せんせー」は一体何ものなのか?
「殺せんせー」はなぜ、地球を破壊しようとしているのか?と
主人公の秘密を視聴者に勘ぐらせることでストーリーの継続視聴意欲を高める。

そして、そんな設定と同時に「学園ドラマ」的要素を含んでいる
「殺せんせー」が赴任した「Eクラス」は進学校の中の落ちこぼれ生徒の集まりであり
それぞれ何かしらの問題を抱えている。
いわゆる「金八先生」的な学園ドラマを基板としつつも、
そこに「生徒と先生」による暗殺勝負を取り入れる事でオリジナル性を出しており、
学園ドラマストーリーを描きつつ様々な方法で生徒が先生を殺そうとする。

王道の学園ドラマと、生徒と先生が殺しあう要素、
本来、混ざり合わない2つの要素を練り合わせることで
この作品ならではの面白さを生んでいる
戦闘シーンや暗殺シーンで過度な「グロ」要素や「流血」要素もなく、
お色気要素は若干あるものの過剰ではなく
「少年漫画」という冠にふさわしい内容だ。

暗殺シーンにシリアスな部分も確かにあるが、逆にコメディ要素もある
「殺せんせー」が常に余裕で暗殺を回避することで
逆にドジをやらかす場合も多く、それがいい塩梅でギャグになっており
1話の中に2エピソード入れている話もありテンポよく話が進む。

そのテンポがいいストーリーが非常に安定している。
はっきりいってしまえば「1話以上」に面白くなることも、
「1話以上」につまらなくなることもない。
もちろんストーリーの盛り上がりが激しい戦闘シーンがある話もあるが、
全体的に非常に良くも悪くも「安定」しており、
だからこそ「安心」して2クールという尺を楽しむ事が出来る。

2クールという尺の作品の場合、話のあたりはずれやダレが生まれる作品も多い
だが、この作品にはそういったことがない。
毎話「クスクス」っと笑わせてくれる小ネタやギャグをはさみつつ、
毎話、生徒たちによる様々な「暗殺模様」を楽しみつつ、
毎話、「王道」の学園ストーリーを味わうことが出来る。

シリアスとコメディのバランスも絶妙で
重い話になったかと思えばあっさりとギャグ展開になる
一見つまらないシーンになりがちな「テスト」のシーンでさえ、
モンスター(問スター)とのバトルシーンという比喩演出に切り替える事で
地味になりがちなテストシーンを盛り上げ、
きちんと見応えのあるシーンに作り上げている。

これは個人的な意見かも知れないが、
1つのシーンがあまり長引かないのも好評化になったポイントだ
「暗殺」というのが要素の1つということもあり、戦闘シーンも長引かない
ストーリーもグダグダと長引かせるのではなく
きちんと1話~3話くらいで区切りをつけるストーリー構成になっており、
多すぎない伏線がほどよくストーリーを盛り上げている。

また、きちんと生徒たちの成長がわかるのも面白い。
「暗殺対象」である先生に日頃まともな授業をされつつ、同時に先生を殺そうとする。
その過程で生徒ひとりひとりの「学力」と「暗殺力」が上がっていき、
ストーリーが積み重なることでキャラクターの成長をきちんと描き、
最後に物語の語り部である「主人公」の成長で物語を占めている。

この主人公の成長は王道のジャンプバトル漫画的な面白さではあるものの
それまで「主人公」としては「殺せんせー」のキャラに食われがちだった主人公が
必殺技敵を倒すというシーンでしかないのだが、
それまでの積み重ねと「暗殺者」ならではの必殺技が
「暗殺教室」という作品の面白さの壁を最後の最後で1つ貫いたような感覚だ

全体的に見て王道かつ安定している作品だ
正統派の学園ドラマストーリーを基板に置きつつ、
そこに「未知の生物」である「殺せんせー」という奇抜な先生と
そんな先生を暗殺しようとする生徒たちという設定をたすことで
王道の面白さとは少し違った面白さを感じさせつつも、
同時に王道の面白さを感じさせる作品になっている。

欠点を言うならば安定しすぎて言うところだろう。
いい意味でも悪い意味でも常に同じレベルで描かれており
逆に言えば1話でピンとこなければ、それ以降もあまりピンとはこないだろう
だが1話を気に入れば徐々に深まっていくキャラクター描写と
学園ドラマらしいキャラの成長と「暗殺教室」らしい暗殺模様を
全話楽しむことが出来る。

ついでに欠点を言えば「俺達の暗殺はこれからだ」状態で終わっている。
原作がまだ連載中ということも有り、2クール尺を使っても簡潔には至らなかった
売り上げ的には厳しい枚数ではあるが2016年に2期が決まっているようなので
2期に期待というところだろうか。

個人的にはあまり期待せずに見たのだが以外の楽しめた作品だ
原作を読んでいないのも良かったのかもしれない。
2期が楽しみだ。

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