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やはり俺の厨二病ラブコメは間違っているかもしれない「異能バトルは日常系のなかで」レビュー

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      2016/08/05

評価/★★★☆☆(57点)

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やはり俺の厨二病ラブコメは間違っているかもしれない

原作はライトノベルな本作品。
監督は大塚雅彦、製作はTRIGGER

見だして感じるのは謎の演出による違和感だろう。
上下に黒の余白があり「あれ?画面サイズのおかしくなったか?」と一瞬、
テレビやモニターの調整をしたくなるような演出が入っており、
そんな演出の中で「厨二病」な主人公がヒロイン相手に痛い行動を繰り返す。
そして、そんな主人公が「力」に目覚め半年経過するところから物語が始まる。

上下の黒余白が「過去回想」を表す演出であることにこの時点で気づくが、
この演出の効果ややった意味がよくわからず、
見づらいだけの画面構成は非常に謎だ。
更に「うざい」主人公。

2014年にこの作品が放映されるまでに数多くの「厨二病」主人公orヒロインが登場し、
はっきりいって「厨二病」という要素に飽きている。
ベタベタな右手がうずくネタなど本来は笑いにつながるような場面でも
明らかに滑ってしまっており、スベリ芸にすらなっていない。

この作品の特徴を言えば「厨二病」をやっていたら
本当に「能力」に目覚めてしまった日常系であり、
それを逆手に取った日常学園系能力ファンタジーとでもいうべき作品だ
あくまで登場人物たちが急に目覚めた能力は「日常」の中で
普通に使っている能力であり、その能力を行使すべき「敵」が存在しない

「厨二病をやっていたら本当に「能力」に目覚めてしまった」
というネタ自体は悪くないのだが、
その能力の使い道が「日常系」という限定された世界の中での能力であり、
いくら火を生み出せたり、時間を停止させたり、いろいろな属性を操れたり、
いろいろなものを作れたりする能力を登場人物が持っていても、
その能力の「使いドコロ」が日常学園系の中でしかない。

しかし、その日常学園ラブコメは面白いのだ。
非常に優秀なキャラクターデザインのヒロインたち、
きちんとした描き分けと多すぎないキャラクター数、
「キャラクター」の立ち位置がしっかりしていることで
一人ひとりがきっちりとキャラ立ちしており、
一人一人のキャラクターを素直に「可愛い」と言える。

そんな可愛らしいヒロインたちと厨二な主人公との日常ラブコメは
やや「厨二要素」が滑り気味ではあるものの、
「厨二部の日常」とでもいうような日常ストーリーは悪くはなく、
魅力的なヒロインたちのハーレム環境は
ぬるま湯に使っているような妙な心地よさがあり、
そこに挟まれる「ラブコメ」要素がくすぐったい感覚になるほどわかりやすい。

基本的にすべてのヒロインは無条件に主人公に惚れている
ラノベ原作であることを言わずもがなわかるような設定ではあるものの、
だからこそ「ヒロインの可愛らしい反応」を安易に見ることができ、
お手軽感覚に「ラブコメ」のヒロインたちを楽しむことが出来る。

元厨二病のツンデレ、幼馴染、クールな部長、妹ロリキャラ、勘違い系と
わかりやすいヒロインがわかりやすい行動とセリフで日常を繰り広げており
わかりやすいからこそ素直に「面白い」「可愛い」と感じられる
「能力」と「中二病」というラブコメにおける変化球的要素が多く含まれているが
変化球と思ったら「ドストレート」で攻めてくる。

1話の段階で「うーん?」という違和感や切ってしまった方が居るならば、
「ヒロイン」達の可愛さがわかる2話以降を是非身て欲しい。
1話のような変化球で期待していた方には期待はずれになってしまうが、
変化球と思っていたら以外にストレートで攻めてくるこの作品のギャップに意外と
好感を持てるはずだ。

そしてパロディギャグ。
この作品は「しれっ」っと色々な作品からパロディしたギャグを取り入れまくっている
しかもパロディ部分のギャグには妙に力が入りまくっており、
本来本筋であるべきはずの「厨二病」ギャグがすべり気味なのに、
パロディギャグに関しては物凄い笑えてしまう。

元ネタがわからないとストレートに笑いにつながらない上、
1つのネタの中に様々な作品のパロディを取り入れてギャグにしている部分もあり
若干のわかりづらさはあるものの、
そのすべての作品が分かった事による合わせ技のパロディギャグの破壊力はすさまじい
「TRIGGER」というアニメーション制作会社の本気お制作能力を
全てここに使っているのではないか?と思うほどの作画の気合の入れ方だ

個人的に4話の「クラピカ」パロディの気合の入り方はツボに入って爆笑した(笑)
ついでにいうならば非常に気になるのだが、
「尾崎豊」のパロディは気づく人が何人いるのだろうか(笑)
確かに「あの人」に憧れつぶやいてしまう人物は「中二病」といえる。
尾崎豊のパロディ、しかも15の夜や卒業などのわかりやすいパロディではなく
「放熱への証」のパロディを入れてくる作品のセンスにいろいろな意味で脱帽だ
わからない人には「厨二的」セリフに聞こえるが分かる人にはパロディになっている、
絶妙なセンスといえるだろう。

この作品は普通にラブコメとしてよく出来ている。
魅力的なヒロインたち、若干滑り気味な厨二ギャグをいう痛い主人公、
テンプレート的な要素や展開、ストーリー構成も多いのだが、
そのテンプレート的な部分をうまく使いつつキャラクターの描写をしっかりする事で
「日常ラブコメ」をしっかりと面白いものに仕上げている。

だからこそ「異能バトル」の部分が邪魔だ。
普通に厨二病要素のある主人公というだけで話が成立する場合が多く、
「日常ラブコメ」で十分、この作品は面白い。
厨二病という要素も「能力」が無くともきちんと作品の芯にあり、
ヒロインも「理解」してくれるヒロインと「理解」できないヒロインが居る。
主人公を好きなのに主人公の好きなものを理解できないヒロインの
「叫び」はこの作品の最大の盛り上がりと言っても過言ではない。

十分に「異能」がなくともこの作品は面白く成立しているのに
「異能」を入れてしまったがゆえにこの作品は結局、
「バトルシリアス」をやりたいのか「日常ラブコメ」をやりたいのか
どっちつかずな感じのままになってしまっている。

結局、メインキャラの能力もメインである日常系ではほとんど必要ないため
出て来るのは序盤とバトルシリアス展開の終盤だけだ。
この作品を見始める「きっかけ」となる序盤や、
作品の「まとめ、締め」となる終盤でこの作品の欠点である「異能」が出てきて、
せっかく面白い序盤から中盤の後味を悪くしてしまっていた

全体的に見て序盤から中盤まではストレートだけど少しだけ癖のある
学園ラブコメを芯として面白い作品なのだが、
終盤でこの作品の根底にある「異能バトル」が顔を出してしまったがゆえに
芯がぶれてしまったような感覚だ

若干ネタバレになってしまうのだが、
メインキャラの日常系の裏で実は本当に「バトルファンタジー」をやっていた
という世界観は悪くはなく、それを全く知らないメインキャラたちと
バトルファンタジーをやっているサブキャラの存在は面白い設定なのだが
それはメインキャラが「知らないからこそ」面白い設定であり、
ガチなシリアスバトルをしないからこそ面白かった。
だが、終盤でガチなシリアスバトルをやってしまう所でその良さが消えてしまう。

色々ともったいない作品だ。
ものすごくいい部分とダメな部分がはっきりと分かっており、
わかっていても根底にある世界観の設定であるがゆえに変えられない。
物語が始まった段階で色々な方向に風呂敷を広げてしまい、
その1つ1つの方向性が1クールという尺では中途半端な感じにしかまとまらず、
見終わった後に「うーん・・・」と唸ってしまうような作品だ。

売り上げ的にも1000枚前後といわゆる爆死。
1話と最終話の感じをのぞけばそこまで悪い作品ではないが、
見終わったの拭い切れない煮えきれなさが
作品の売上にも響いてしまった感じだ

2期は厳しいかもしれないが個人的に一人一人のヒロインが非常に可愛かったたため、
2期がアレば見たい作品だ。

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