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単行本10巻分、1クールに詰め込んでみました「山田くんと7人の魔女」レビュー

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      2016/08/05

評価/★★★★☆(68点)

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単行本10巻分、1クールに詰め込んでみました

原作は漫画な本作品。
アニメ化よりも先に実写ドラマ化されており、
実写ドラマから二年後にアニメ化というかなり珍しいケースだ
監督は宅野誠起、アニメーション制作はライデンフィルム

見だして感じるのは「主人公の髪の色」の違和感だろう、真っ青である(苦笑)
今までいろいろな作品の主人公を見てきたが、
異世界ファンタジー作品でもないのに青色の髪の主人公はかなり珍しい。
藍色ではなく水色に近い青い神はかなりビビットであり、
特徴的ではあるのだが若干の違和感を生んでいる

そんな特徴的な主人公ではあるものの、内容はかなり王道だ
この作品の芯は「転校生」という作品を見た方ならピンとくるだろう
いわゆる人格入れ替わり「TS(トランス・セクシャル)」と呼ばれるジャンルであり
いろいろなアニメや漫画作品の中でも1話限りのお遊びエピソードで出て来るなど
キャラの入れ替わりネタというのは使い古されたネタだ

だが、使い古されたネタ=つまらないとはならない。
はっきりいってこの作品は面白い(笑)
使い古されベタベタで王道でわかりやすいネタではあるものの、
わかりやすいからこそ「ストレート」に面白さが伝わる。
単純な入れ替わりではあるものの、その入れ替わりを甘んじて受け入れるキャラ、
入れ替わったあとの「声優の演技の変化」が非常に面白い。

清楚でクールなお嬢様を演じている早見沙織が入れ替わった瞬間に
口の悪いヤンキー口調のお嬢様な早見沙織になる(笑)
中途半端に新人声優を使うのではなく、きちんとした演技のできる「声優」を使う事で
入れ替わりによる演技の変化、入れ替わりによる
「男子ならではの反応を女子が演じる面白さ」が出ており、
ベタベタな内容だからこそ、素直に笑いにつながっている。

またストーリーのテンポが早いのも面白さにつながっている
例えば「入れ替わった」事でいちいちグダグダ悩んだりしない、
状況の変化とその変化をキャラクターが受け入れるのが早いため
サクサクとストーリーが進み、サクサクと王道な面白さが伝わる。
王道であるがゆえに、ベタであるがゆえにテンポが悪ければ
「使い古されたつまらないネタ」にあっさりとなってしまう。

非常にわかりやすいラブコメ要素もあり、
主人公が「キス」をするたびに新しいキャラと入れ替わり、
その新しいキャラの悩みや問題を主人公が解決しハーレム要因に加わる
わかりやすいストーリーの流れが心地よさすら感じさせる

入れ替わった状態で別のキャラと入れ替わることも可能で
「ごちゃごちゃ」してはいるものの、ごちゃごちゃした面白さが出ている
ただ、ストレートな面白さがあるのは序盤までだ
「キスで入れ替わる」能力だけで話を作る限界が序盤の段階で訪れてしまい、
中盤から別の能力も話に関わってくる

そのせいでシンプルかつ王道な面白さを持つ作品から、
「魔女」という存在と「キス」することで発動する能力に関する話になっていく、
若干序盤に比べると話がややこしくなってしまっており、
作品全体の「テンポの良さ」もややこしさが増すに連れて欠点になってしまっている

更にいうと尺の都合上「7人」の魔女を出すために詰め込みすぎている。
序盤こそきっちりとキャラの掘り下げがあるのだが、
中盤以降は「キャラを出す」ことに必死で掘り下げが甘いキャラが多く、
キャラが追加されればされるほど既存のキャラのシーンも減る。
話が進めば進むほどキャラも増えるため、
ややこしいうえにごちゃごちゃした感じが強く出てしまっていた

終盤になるとシリアスな展開まで入ってくるせいで
序盤のストレートな面白さやスッキリとした感じがなくなってしまっている
はっきりいって好みの問題もある。
私個人としては王道の使い古されたネタをあえて芯に据えた序盤から中盤が好きだが、
最近の作品の特徴でもある「ややこしい」中盤からの展開が好きな人も居るだろう

1クールで作品をある程度まとめるために慌ただしい感じになってしまい、
本来ならじっくりと中盤以降のややこしく若干シリアスな展開を楽しめたはずが、
尺の関係上、つめ込まないといけないせいで
じっくりと描かないといけない部分が「慌ただしく」なってしまっていたのは残念だ

全体的に見て使い古された「キスで入れ替わる」ネタを王道ではあるものの
ストレートに「面白い」といえる作品に仕上げている。
尺の都合上、若干ストーリーを詰め込みすぎている感じは否めないものの
それでも「キャラクター」が入れ替わりまくり、
めまぐるしくストーリーが展開するストーリー構成は見事だ。

これでテンポが悪かったりすれば「王道の面白さ」も
「めまぐるしく展開が入れ替わる」楽しさもなかっただろう。
1クール全12話という尺をうまく使い、
きちんと「起承転結」で「山田くんと7人の魔女」という作品をまとめあげていた

また「ヒロイン」が可愛いというのもこの作品の特徴だろう。
特にメインヒロインである「白石 うらら」のヒロインの魅力は素晴らしい
主人公とのキスもてれずにやっている彼女なのに時折見せる素の表情が素晴らしく、
メインヒロインとしての存在感がきちんと出ているキャラクターだ
最後の二人のキスシーンと表情はなんとも言えないラブコメの魅力が出ていた
あの最後のシーンのせいで1段階評価を上げてしまったのは言うまでもない(笑)

綺麗にまとまっているだけに個人的には2期はあまり望んでいない。
原作はまだまだ続いているようで第二部になっているようだが、
色々と情報を見る限り「蛇足」との声も多く出ている
そういうのを見てしまうと綺麗にまとまった1期のままで
完結のほうが後味がいいと言えるかもしれない。

個人的にはあらすじを読んだ段階ではあまり期待せずに見だしたのが、
意外とその「あらすじ」の想像以上に面白かった作品だ
原作が完結したら原作を一気に読んでみたい。

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