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人類はなぜ滅びたのか、ゾンビ?宇宙人?もしかしたら萌えアニメ?w「ヒストリー機関」レビュー

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      2016/06/29

評価/★★★★★(88点)

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人類はなぜ滅びたのか、ゾンビ?宇宙人?もしかしたら萌えアニメ?w

本作品は日本アニメーター見本市という企画の中の1本
監督は吉浦康裕、アニメーション制作はTRIGGERとスタジオ六花。

見だして感じるのは吉浦監督らしい世界観だろう。
未来の管理社会、統治された秩序、共産主義の塊のような人類の生活の器械的な描写、
そして描かれる「ヒストリー機関」
文字通り過去の歴史映像から、なぜ人は滅びたのかを調べる機関だ

様々な戦争の歴史が描かれる中で放たれた核の後に生まれた兵器。
まるで巨神兵のような「圧倒的なデザイン」の兵器は
一瞬でこの作品に飲み込まれるような素晴らしいデザインだ。

だが、そんな兵器の描写の後にヒストリー機関に疑問が生まれる
果たして彼らが発掘、発見した人類の歴史の映像は「真実なのか?」ということだ。
彼らが見ている映像の中では恐竜が暴走していたり、巨神兵のような兵器が描かれたり、
多種多様な宇宙人が地球に攻め込んでいたり、ゾンビウィルスが流行っていたり、
ヒャッハーなキャラが居たり、199Xという表現があったり(笑)

そう彼らが見ている映像は真実ではなく、ただの映画だ。
明らかに映画的なシーン展開の資料映像を
真面目に見ながら人類滅亡の謎に迫る彼らの様子が
シュールギャグのような面白さを醸し出している。

いわゆる映画ネタや映画あるあるなどを交えつつ、
真剣になぜ人類が滅びたかを議論する様がストレートに面白い。
そして過去の資料映像(人が作った映画)を見て彼らは結論に達する、
なぜ滅びたのか。しかし、その結論はすぐに否定される。
萌えアニメによって(笑)

全体的に見て素晴らしい作品だった。
わずか7分ほどの尺の中できっちりと起承転結が生きており、
未来の共産主義世界のようなシリアスな雰囲気を匂わせる起、
人類がなぜ滅びるのかを議論し、滅びた原因を視聴者にも気にさせる承、
彼らが見ている映像が「映画」であることがわかりギャグに変わる転、
そして最後の萌えアニメによるオチの結。

7分という尺の中で短編SFギャグアニメとして素晴らしいストーリー構成になっており、
その序盤の「騙し」である映画のシーンを妥協せずにきっちりと描くことによって
わずか7分というストーリーの中で見事に騙される。
きっちりと罠にかかり騙されたからこそ後半からのギャグで爆笑してしまい、
すっきり?としたオチで更に笑って終わる。
短編アニメとして素晴らしい完成度だ。

また山寺宏一さんの演技も素晴らしい。
若者や年寄りといった年齢や性格によるキャラクターの演技分けが素晴らしく、
山寺宏一さんが演じているとわかっているのに別人が演じているように感じる
一人一人の「キャラ付け」がほんとうに見事で
短い尺の中で「山寺宏一」という声優の凄さを感じることが出来るはずだ

また林原めぐみさんによる「OP曲」も個人的にはツボだ(笑)
老若男女問わず七分間満遍なく楽しめるはずだ。
ぜひ、ご覧頂きたい。

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