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さあ・・・ゲームの時間だ「ノーゲーム・ノーライフ」レビュー

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      2016/08/05

評価/★★★★☆(67点)

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さあ・・・ゲームの時間だ

原作はライトノベルな本作品
監督はいしづかあつこ、製作はマッドハウス

見だしてそうそう「わかりやすいゲーム画面」が描かれる
SAOやログホライゾン、.hack、アクセル・ワールドなど
近年よく題材になっている「MMO」のゲームが本作品冒頭で描かれる
非常によく動く派手な戦闘シーンはぐぐっと画面に引き寄せられ、
そして、そんな引き寄せられた状態でオフラインでのプレイヤーの様子が描かれる

ネットでは英雄、リアルではニート。
そんなわかりやすいキャラクター設定の主人公とヒロインの
派手な戦闘シーンの裏にあるニートの日常模様の対比がよく描かれており、
ヒロインである妹の「パンチラ」や、主人公のダメさ加減など
冒頭の5分の中でギュっと濃縮されており、
分かりやすくこの冒頭の「5分」でこの作品の視聴継続を決められるだろう

そして物語が始まる。
見てない人に言うと、この作品は「ログアウトできないMMO」を題材にした作品ではなく
タイトル通り「ゲーム」自体を題材にした作品だ
ネットゲームで最強、ボードゲームでさえ最強な兄妹、しかし
リアルでは「疎まれる」ニートであり現実はクソゲーといわんばかりのリアルライフ
そんな二人は「ゲームで全てが決まる」世界へと召喚される

「全てゲームで勝敗が決る。」
それは戦争でさえも同じな世界、ゲームが全ての世界。
ゲームに勝ちさえすれば一国の王にすらなれる。
そんな世界に「ゲームが最強の兄と妹が召喚されたら」どうなるか
この簡単な世界観と冒頭のあらすじだけで
「お・・・面白そう」と思った方は間違いなく居るはずだ
それほどまでにこの作品の基本的な芯にある「設定」は少年心をくすぐられる

描かれるゲームも特殊なものではない。
チェス、ポーカー、じゃんけん、しりとり
そんな見慣れたはずのゲームを「どう」面白く描くのか
アニメにおける「間」、「演出」、「音楽」、「演技」
アニメーションという名の表現で普通のゲームを面白いと思わせる。

これははっきりいって物凄く難しい事だ。
普通のコトを普通に見せる事はアニメーション制作のプロならば出来て当然だろう、
だが普通の出来事を「面白く魅せる」事はプロでも難しい
面白いアニメを作る人が必要な「センス」と「才能」がなければ
この作品は1話の段階で一気に駄作になっただろう。

だが、この作品はその「センス」と「原作力」で
単純なゲームが見ていて面白いゲームへと変貌する
シンプルでルールが理解しやすいゲーム内容だからこそ
その中で描かれる「駆け引き」が引き立ち、
同時に「キャラクター」描写も深まる

主人公の巧みな話術とゲームセンス、そして童貞力(笑)
頭がよくゲームが強いのに完璧な主人公ではない。
さっきまであんなかっこ良くゲームをしていたのに、
一瞬でダメニートへと変貌する「愛すべき主人公」は強い感情移入を生み、
感情移入しているからこそシンプルなゲームの駆け引きが盛り上がる

序盤の段階で「愛すべき主人公」をきっちりと描写することで、
きちんと物語の世界観に入り込むことが出来る
これももはや創作物では当たり前のことなのだが、
最近の作品ではこの「当たり前」すらできていないラノベ作品が多い中で
この作品は最近のラノベ作品が原作とは思えないほど「基本」ができている。

興味を引く世界観と設定、愛すべき主人公、可愛らしいヒロイン。
奇をてらった世界観や設定、変な属性のあるキャラクターではなく
ストレートにわかりやすい世界観と設定の中で魅力あふれるキャラクターが
シンプルかつわかりやすい、だが面白いストーリーを展開している。
簡単に言ってしまうと「余計な味付け」がされていない日本料理のような味だ。

だからこそ少しでも妥協してしまえば一気につまらない作品になってしまう。
やっていることは異世界召喚ファンタジーストーリーだ
イカサマあり、魔法ありではあるが基本的なルールはチェスやポーカーやしりとりだ
そんな本来は「シンプル」な部分を「きちんと盛り上げる」事で
ストレートな面白さを見ている側にストレートに突き刺す。

特に「しりとり」は逸脱だ。
このしりとり、少しネタバレになるが魔法の力により
「ゲームの場に無いものは具現化」され、「ゲームの場にあるものは消える」という
ルールが追加されている。
そんなルールの中で主人公は「ま」の付く言葉を言い放つ。
私はアニメでここまで何の脈絡もなく超ドストレートに「女性器」を呼称する言葉を
主人公が言い放ったのを聞いたことも見たこともない(笑)

更にその後、主人公は「乳首」を消し「服」を消し
「規制」されない女性キャラクターの裸シーンへとつなげる、逸脱だ(笑)
アニメ的な表現規制ですら単純な「湯けむり」や光ではなく
本作品の中の一部として取り込んでいる。

全体的に見て、この作品は素晴らしい作品だ。
きちんと練りこまれた世界観と設定があり、その設定が非常にストレートだ
そんなストレートな設定と感情移入できる魅力あふれる主人公とヒロインが
まっすぐにストーリーを紡ぐことで、久しぶりに「フェイント」のない
気持ちがいいまでの右ストレートパンチをくらったような
「1本」作品の根底に気持ちいい芯を通っていることを感じることの出来る作品だ

そして、それをきちんと盛り上げるアニメーション。
魔法の世界、バレなければイカサマもありなゲームではあるものの
やっていることは非常にシンプルなカードゲームやじゃんけんや「FPS」だ
そんなシンプルなゲーム模様をいかに展開させ、どう盛り上げ、どう見せるか

原作の文章をどう「アニメーション」で表現するか
この作品は監督や製作会社次第で0点にも100点にも出来る、
「無難」に作ることが難しい作品だ。
無難に作ってしまえばこの作品は途端につまらない作品になる
ストーリーのテンポ、ゲーム展開のテンポ、
少しでもグダグダになってしまえばつまらなくなり欠点が目立ち、
少しでも早くしてしまえばゲーム内容がわからなくなり面白みにかけてしまう。

ここまで褒めておきながら言いたくはないが、欠点ももちろんある。
この作品の原作は「ライトノベル」だ
ライトノベルであるがゆえに女性キャラクターは明らかに「萌」であり、
男性キャラクターは殆どおらず女性キャラばかりだ
ハーレム的な要素も含んでおり、ストーリーだけでなくキャラクターも
ストレートな「萌え」であり、こういったあからさまな感じは嫌いな方も多いだろう

さらに言えば頭脳戦ではあるもののライトノベルにありがちな
ご都合主義的な主人公の強さが前提にあり、若干典型的に強引な場合もある。
その無理な部分を勢いでうまくごまかしてはいるが
そういった部分が気になってしまう方もいるだろう。
色々と「突っ込みどころ」もあり、突っ込んでしまうと色々と厳しい部分もある

ついでに言えばパロディも多い。
わかりやすいジブリパロディだけでなくジョジョネタなどもあり、
私個人としては「笑い」になっていたが、
パロディネタは好みが分かれる部分が大きい。
全体を通していかにも「ラノベ」的な欠点が目立つことも事実だ

更に1クールで全然ストーリーが完結していない。
なんでこの作品が1クールの尺しか取れないのか、もったいなすぎる。
原作は現在7巻まで出ており、本作品は3巻くらいまでアニメ化されている、
もう1クールできたじゃないか。
非常に中途半端なところで1期が終わってしまい歯がゆさが残ってしまった。

好き嫌いがはっきり別れる作品だが1話を見て
「面白そう」と思えば最終話まで一気に見れる作品だろう。
売り上げ的には8000枚前後と悪い数宇ではない
なぜか海外で異常に人気なようで2期の可能性も高いだろう。
海外の方になぜあんなに受けたのだろうか(笑)

個人的には久しぶりに「原作」を読みたくなった作品だ
アニメーションとして表現されていた部分が文章でどう表現されているのか
今、非常に気になっています。
2期があればぜひ見たい、原作が完結してから
がっつりと2クールで見たい作品だ

余談だが「遊戯王」のデュエルモンスターズばかりになる前の話を見ているようで
個人的に物凄い「ツボ」な作品だった
私は生け贄召喚がない頃の遊戯王が好きだった(笑)

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