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主人公が居なければ面白くなる作品、あれ・・・でも主人公が正しい!?「ランス・アンド・マスクス」レビュー

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      2016/05/25

[star rating=”0″](8点)
ランス・アンド・マスクス 1(BD特装版) [Blu-ray]

あらすじ
中世から続く伝統ある「現世騎士団」に所属していた騎士の末裔・花房葉太郎は「普通の暮らしがしたい」と生まれ育った本拠地の島を抜け、彷徨っていた。そんなある日、財閥令嬢の幼女・鬼堂院真緒の危機を見るや葉太郎は今ひとつの姿である仮面の騎士「ナイトランサー」に変身し、彼女を救い忠誠を誓う。

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主人公が居なければ面白くなる作品、あれ・・・でも主人公が正しい!?

原作はライトノベルな本作品。
原作からアニメ制作会社のStudio五組が編集に携わっており、
当然アニメもStudio五組製作、監督はイシグロキョウヘイ

見だして感じるのは「うわ・・・」という強い拒否感だろう。
崖を登っていた少女が落ち、主人公が落下してきた少女を助ける
「ラピュタ」から始まるヒロインと主人公のボーイミーツガール的な
シュチーエションではあるのだが、問題は主人公の格好だ

この作品のタイトルは「ランス・アンド・マスクス」だ
その名の通り、主人公はなぜかヒロインを助ける際に「槍」を構え
マントを羽織って、マスクをした正体で助ける。
一言で言おう、ダサい(苦笑)

マスクのデザイン、マントがなびく感じ、助けた後のきざな行動、
1話冒頭の「つかみ」部分でここまでダサくさせるのは
逆にすごいと感じるほどだ。
そこで掴み損ねているのにもかかわらず主人公のダさい行動と言動は続く。

更にキャラクターデザイン、ヒロインを始めメインのキャラクターデザインは
非常に「「幼く」デザインされており、深夜アニメというよりは
小さい子向けのプリキュアなどの朝アニメのような
「ぷにっ」っとしたキャラクターデザインになっており、
一体、対象年齢はいくつなんだと感じるようなデザインとストーリー展開だ

王道といえば聞こえはいいが、あまりにもレベルが低い。
主人公のキザなセリフの数々も「騎士道体質」だからという理由付けがあるのだが
それが「かっこよさ」にも「ギャグ」にもなっていない。
制作側が見ている人に抱かせたいであろう「かっこよさ」や「笑い」が、
全く見ている側に伝わらず、ただひたすらつまらない。

更に1話から大量の登場人物を出す。
現代なのかファンタジー世界なのかもよくわからない世界観の中で
森にある崖でヒロインを助けたかと思えば、
次には街中でチンピラに絡まれているセーラー服の別のヒロインを助けている。

無駄に馬鹿でかい槍を操るという設定はいいのだが、
その設定が全く生きていない。
なにせ彼が力を振るうのは序盤の段階で街のチンピラやヤクザ的な人ばかり、
基本的に「人間」ばかりに槍を振り回しまくっており、
騎士という設定が現代という舞台でまったく活かしきれていない。

序盤を超えると敵も味方も騎士だらけだ。
他の大人の騎士たちがランスを振り回す様子はかっこよく見えるのだが、
主人公はキャラクターデザインのせいもあり全くかっこ良くない。
大人たちが戦うさまは非常にかっこ良く、
渋いオヤジが「槍」を振り回す感じなど悪くはないのだが、
その相手が主人公だと、とたんに画面に締まりがなくなる。

この作品の最大の欠点は物語の「主人公」そのものであり、
彼が居なければモット話が面白く、もっと戦闘シーンがかっこよく見えるのに
主人公がいるせいで物語の面白さもかっこよさも減ってしまっている
ギャグとして見せたいのか、本気でかっこ良く見せたいのか、
その判断がつきかねるシーンも多く余計に主人公が嫌いになる。

ストーリーも方向性がよく見えない。
騎士同士の内輪揉めのような話ばかりで、何がしたいのかよくわからない。
騎士の強さもランク付けみたいなのがあるのだが、
そのランクによる強さもよくわからない。
そもそも、この世界にとっての騎士の存在がふわっとしており、
この作品におけ「騎士」の設定自体がいつまでたっても見ている側で定まらない。

ストーリーの内容を軽く箇条書するが・・・

・主人公、騎士がいやになり島を出て日本へ。
・事情のあるヒロインと出会い、ヒロインの騎士となり敵の騎士を倒し救う。
・強い騎士を倒したので再評価、強い騎士に主人公が拉致られて島戻り
・拉致られた主人公助けるぞー
・拉致った騎士倒したぞー
・倒しやがって!

これでわかると思うが基本、騎士同士の内輪揉めだ。
この世界でどれだけ騎士が重宝されているのか、どんな存在なのか知らないが
迷惑な存在でしか無い。
騎士の存在価値を生むような明確な「敵」がおらず、
最初から最後まで内輪揉めだ。

ただ主人公が活躍しない話はある程度以上の面白さがある。
箇条書きの拉致られている主人公を倒しにヒロインたちが拉致した騎士達と
戦う展開など、それぞれの「成長」もきっちりと描けており
戦闘シーンもそれぞれの「武器」を使い挑む様子は燃える展開になっており、
それぞれのヒロインの印象もグッっと深まる。

だが、主人公が戦いに参加した瞬間、面白みが一気に下る。
主人公が活躍するたびに、しゃべるたびに、動くたびに、画面に描かれるたびに
この作品の面白さは一気に地へと落ち、逆に主人公が画面に存在しないと
面白さがグッと上がる。

全体的に見てわかりやすい駄作だ。
物語の中核、物語の芯となる「主人公」の存在が作品全体の欠点となっており、
せっかくの魅力あふれるヒロインたちの魅力が主人公のせいで発揮しきれず、
主人公が綴るストーリーは「内輪揉め」の騎士の戦いばかり、
物語の方向性もよくわからず、
最初から最後まで何がしたいのかよくわからない作品だ

騎士を倒すと別の地域の騎士が出てきたりする始末だ。
もう、いいかげんにしろよと思うほど騎士だらけだ
この世界における「騎士の役割」が明確でなく、明確な敵も騎士以外は存在しない
だけど物語の主軸は騎士だ。

これが中世ヨーロッパなどの舞台設定で各国が戦争状態とかならば
ギリギリ飲み込めなくもないのだが、
特に戦争してない、平和に学校の通える現代設定だからこそ余計に訳がわからない。

しかも、そんな騎士は少なくともアフリカ地域だけで1万人以上居る(笑)
その騎士が活躍する「就職先」や「収入源」、主な活動が知りたくなるほど
騎士だらけなのにもかかわらず騎士の役割がふわふわしてしまっている。
もう少し作品の芯にある設定をきちんと考えるか
描写して欲しいと感じてしまう作品だ

しかし、さんざんと主人公を非難したのだが
主人公は実はこの作品の世界観における真実に気づいて口走っている

「騎士なんてもう誰も必要としてないんじゃないかって気づいて」

主人公はこの作品最大の欠点であると同時に、
この作品の芯にある欠点に気づいている存在になっている(笑)
作品の欠点を自ら指摘してしまう主人公などいろいろな意味で新鮮だ。

正確な数値は出ていないが売り上げ的には爆死。
原作もAmazonでは1巻以外にレビューすらつかないほどの
不人気ぶりにもかかわらず、強引にアニメ化しているような印象だ。
(レビュー自体もアニメ化がきっかけについているようだ)

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