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スピンオフでやる必要性「緋弾のアリアAA」レビュー

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      2016/05/20

評価/★☆☆☆☆(11点)全12話
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あらすじ
武力を行使する探偵・武偵の育成機関で生きる少女たちを描いたアクションアニメ第2弾の第1巻。東京武偵高校でEランクの1年生・間宮あかりは、どんな事件も見事に解決する2年生でSランク武偵の神崎・H・アリアに憧れを抱いていた

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スピンオフでやる必要性

原作は緋弾のアリアのスピンオフ作品。
緋弾のアリア自体も4年前にアニメ化されており、
2期ではなくなぜかスピンオフ作品がアニメ化された。
監督は川畑喬、製作は動画工房。
1期はJCSTAFFだったが変更されたようだ。

見だして感じるのは萎える冒頭だろう。
緋弾のアリアのヒロインと、AAのヒロイン、
その二人が何故か対峙しており戦闘が開始される。
何の説明もなく始まる戦闘シーンはやたら「スローテンポ」で、
あくびが出るほどだ。

同じ内容でもテンポが早ければかっこよく見えるはずなのに、
再生速度を間違えたかと思うほどのスローな戦闘シーンは
この作品における期待感を最初から0にする。

作画の質自体はそこまで悪くはない。
前作がJCSTAFFだったこともあり、セクシーシーンが多い割には
キャラクターデザインと作画の質のせいで「エロ」さは
あまり感じない仕上がりになってしまっていたが、
今作は作画の質も安定しており、フェチズム的な「セクシーシーン」もある。

だが、前作はそのセクシーシーンにも理由があった。
主人公の能力を発揮するためのセクシーシーンであり、
設定としての強引さはあるものの、描写する理由付けがある。
しかし、今作にはそれがないうえに、
原作にはある露骨なセクシーシーンをあえてカットしている部分も多いらしく、
その分、フェチズム的なセクシーシーンを増やしているようだ。

更に言えば「アリア」のキャラに違和感がある。
前作のドジっ子感や、ポンコツヒロイン感じが薄く、
今作のヒロインのあこがれの先輩という立ち位置のキャラであり、
しっかりとかっこいいキャラになってしまっている。

前作を見ていても「誰だこれ?」というキャラがしれっと追加されており、
「原作」を読んでいることが前提となっていることが多い。
これで前作が1~2年前に放映されたのなら、
まだ記憶に新しいかもしれないが流石に4年前のアニメだと、
既存のキャラでさえ記憶が薄れいる人のほうが多いだろう。

キャラクターも非常に多い。
前作はメインキャラとサブキャラの区分けがしっかりしており、
一人一人のキャラの印象も強い。
しかし、今作は無駄にキャラクターが多く、ほとんど女性キャラクターだ。
いわゆる「美少女動物園」状態といえばわかりやすいだろう。

今作は前作ではなかった「戦姉妹」という設定が急に追加されており、
いわゆる「百合」&「レズ」的要素が非常に強い。
美少女動物園状態でキャラクターを大量に増やした結果、
その女性キャラクターを生かすために極端なキャラ付けと、
「レズ&百合」要素でギャグ的面白さを入れている。

はっきりいって前作以上に好みの分かれる作品だ。
前作は良い意味でも悪い意味でも「ラノベ的」であり、
B級感あふれるストーリーになっていた。
だが、今作は大量の女性キャラと百合要素を追加したことで、
前作の良さも悪さも消し飛び、視聴者を選ぶ作品に仕上がっている。

極端なキャラ付けも好みが分かれる所だろう。
いわゆるサイコレズ的なキャラも最初は面白いのだが最初だけ、
結果的に最初のインパクトはあるがキャラの魅力が持続しない。
前作は最初のインパクトは薄いがキャラの魅力は持続していた。

分かりやすく言えば、
スピンオフでありながら作品としての雰囲気や、方向性が違う。
前作のキャラはラノベ的テンプレート、
今作のキャラは極端なキャラ付けとキャラの方向性も違い、
戦闘シーンも前作は見応えがあったが、今作はない。

もちろんスピンオフだからこそ、本編とは違う雰囲気なのかもしれないが、
あまりにも方向性や「空気感」が違う。
はっきりいってしまえば、同じ「緋弾のアリア」の世界観の中で
やる必要性があったのだろうか?と感じてしまう。

スピンオフだからこそ、本編との雰囲気や方向性の違いが気になってしまう。
これが別作品ならばもう少し違った評価ができたかもしれないが、
あくまでも緋弾のアリアのスピンオフという枠の中だと
強い違和感を感じさせるだけだった。

全体的に見てスピンオフの必要性を感じない作品だった。
スピンオフだからこそ本編では語られていない設定や世界観の描写、
サブキャラクターの魅力などはなく、スピンオフオリジナルのキャラで
スピンオフの世界でのストーリーを展開しており、
中途半端に元の作品との関わりがあるため、
世界観の違う作品がクロスオーバーしているような違和感を感じてしまう。

スピンオフならばスピンオフ元のキャラが登場する際の盛り上がりもあるはずだが、
この作品の場合、登場のさせ方が下手で、
せっかくスピンオフ元の主人公が出ても特に盛り上がらず、
スピンオフ元のヒロインは性格が少し違って見えるせいで違和感を感じる。

戦闘シーンに関しても前作よりも作画の質は高いものの、
戦闘シーンにおけるアクションのセンスがなく、
スローテンポな戦闘は見ていて飽きる。
アニメーションにおける動きの面白さというのが無いのは
戦闘シーンが多い作品では致命的だ。

個人的な意見になってしまうが、もうこの手の佐倉綾音さんの演技には飽きた。
前作もツンデレ=釘宮理恵的なお約束的配役であったが、
いい意味でも悪い意味でも安定感はあった。
今作の佐倉綾音さんの演技は私が嫌いな方のの佐倉綾音さんの演技であり、
色々な意味で厳しい部分が多い。
はっきりいってこういったキャラや演技は佐倉綾音さんには向いていない。

売り上げ的には爆死、
イベントチケット優先権をつけて1000枚前後というのは笑えない数字だ。
本作の売れ行き次第では、緋弾のアリア二期も期待できたかもしれないが、
スピンオフが本編に汚点を残す形になってしまっていた。
素直に緋弾のアリア2期をやったほうが売り上げ的には望めただろう。

ただストーリー的にはスピンオフ元に比べればすっきりしており、
前作の悪い部分がいい部分に、いい部分が悪い部分に、
という不思議なスピンオフ作品だった(苦笑)

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