日常

全てが中途半端。「パンでPeace!」レビュー

日常
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評価☆☆☆☆☆(6点)全12話
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あらすじ みなみは、お母さんが作るサンドイッチが大好きな女の子。高校の入学式の日に、パンをきっかけに知り合ったゆうたち“パン友”との日常を描く引用 – Wikipedia


全てが中途半端

原作は4コママンガな本作品。
監督は辻初樹、制作は旭プロダクション。
1話5分ほどの短編アニメとして制作されている

見だして感じるのは明らかな手抜き描写だろう。
長回しで「家」を写したり、やたらキャラの背後や足元を写したり、
背景を写しまくったりと1話たった5分しかないのに、
余計なシーンが多すぎる。
キャラの顔の描写をなるべく手を抜くためのシーン構成になっている。
いざを顔が描かれても顔の描写も簡易的なSD描写なども多い。

ストーリー的には非常にわかりやすい。
タイトル通り「パン」が好きなヒロインがパンがきっかけで
仲良くなった3人との日常を描いている。
孤独のグルメヒット以降やたら増えたグルメ漫画、
この作品もそんなグルメ漫画ブームに乗っかろうとしているのはわかる、
群雄割拠なグルメ漫画市場の中でこの作品は「パン」に特化している。

キャラクターの作画は手抜きだが、パンの描写はしっかりしている。
サンドイッチやフランスパンなど毎話、いろいろなパンが出ているものの、
はっきりいって出ているだけな感じが強い。
パンの描写自体は綺麗だが綺麗なだけで、
それを食べるキャラクターの反応の描写もいまいちで
キャラがパンを食べていても見ている側が「食べたい」とは思わない。

題材がおにぎりに変わってもストーリー進行に問題がないんじゃないか?と
感じるほど1話1話のストーリーとパン要素が薄く、
とってつけたようなパン要素がこの作品ならではの面白さに繋がっていない。

実際にある「菓子パン」や「ご当地パン」のようなものが出てくれば、
もう少し深みのある作品になったかもしれないが、
出てくるのは作中の学校の限定パンだったり、
登場人物の家のパン屋のパンだったり、
見ている側が食べたいと思っても食べられないものばかりだ。

全体的に見てよくある日常アニメにとってつけたように
パン要素を足しただけの作品だ。
キャラクターの可愛さを堪能しようにも手抜きな描写が非常に多く、
1話5分ではストーリーもキャラの魅力もあまり広がらず、
パン要素もとってつけただけの要素だ。

この作品には1つも突き抜けた部分がない。
日常要素としては1話5分という尺ではまったり感は出ず、
萌え要素としてはキャラクターの掘り下げが甘く記号的な魅力と、
声優さんの演技を楽しむくらいしかない。

グルメ要素はとってつけたような薄いパン要素けであり、
短編アニメとしても起承転結はしっかりしているが
淡々と無表情で見終わってしまう薄いストーリーだ。

なお本編に出ている木戸衣吹&山崎エリイさんのユニットであるeverying!は、
二人とも本編に出ているのにOPを歌っていない。
いろいろと大人の事情が複雑そうな作品だ。

驚くことに1話5分で全12話なのにBDは2巻も出る。
それだけなく1巻にはなんとイベントチケット優先権までつく(苦笑)
本編にあの二人が出ていないのにOPが「petit milady」だったりと、
商魂のたくましさは感じるが、そのたくましさが本編の面白さには繋がっていない。
こういう事を本来は言ってはいけないが
何枚売れるのかものすごく楽しみだ(笑)

「」は面白い?つまらない?

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