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なかなか火がつかないマッチほどもどかしいものはない「アクティヴレイド 機動強襲室第八係」レビュー

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      2017/02/26

評価★★☆☆☆(36点)全12話

あらすじ 2035年の東京。第三次流砂現象によって泥に沈んだ東部の復興が進むそこで、パワードスーツ「ウィルウェア」を用いた凶悪犯罪に対処すべく、警察庁警備局は吉祥寺分室に第五特別公安課第三機動強襲室第八係、通称「ダイハチ」を新設した。ダイハチのメンバーは、さまざまな法的制約としがらみに縛られながら、知恵と勇気と口八丁で対処していく。引用 – Wikipedia


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なかなか火がつかないマッチほどもどかしいものはない

本作品はプロダクションアイムズ制作によるTVアニメオリジナル作品。
総監督は谷口悟朗、制作はプロダクションアイムズ。
2期も分割2クールのように放映されたのだが、
1期制作の段階で2期は想定していなかったらしいので、
当サイトでは分割してレビューする。

見出して感じるのは「程よい未来感」だろう。
1話冒頭、「アイウェアデバイス」でヒロインが仕事の情報を
電車の中で閲覧する。
指を動かすだけでなにもないところでキー入力することができ、
現実の技術がもう少し発達すればできそうな未来感がいい塩梅だ。

更にナレーション。
オープニングが始まる前に速水奨の声で
「これは日本のアクティブ、その活躍を描く物語である」と
特撮モノのオープニングが始まる前のナレーションのような、
ベタかつ、やや深夜アニメとしては子供向けのような感じの演出ではあるものの、
その王道さやベタな演出が不思議な懐かしさを感じさせる。

そして1話から大量の登場人物が出る。
この大量の登場人物が出るパターンは駄作アニメに多いのだが、
この作品の場合、キャラが出るたびに
「わかりやすい自己紹介」を新人であるヒロインに行う。
演じている声優も島﨑信長、櫻井孝宏、石上静香、速水奨など
実力派が揃っているからこそ、大量の登場人物が出てきても不思議と印象に残る。

ストーリーも物凄いわかりやすい。
「ウィルウェア」というパワードスーツが存在し、
本来は復興作業などに使われるものだが、犯罪にも使われている。
主人公達はそんなウィルウェアを使用した犯罪に対応するための、
第五特別公安課第三機動強襲室第八係に所属し、
日夜ウィルウェアの犯罪に立ち向かうというものだ。

物凄くわかりやすい(笑)
昨今、ややこしい設定やオリジナル性を出すために複雑な用語を
使う作品が多いが、この作品は物凄くシンプルかつわかりやすい。
このまま日曜朝の特撮ものとして実写化して問題ないくらいの
ストレートなまでの特撮ものだ。

しかし、同時に大人向けの要素もある。
犯罪に対抗するのはあくまでも警察組織であり、
主人公たちの所属している第五特別公安課第三機動強襲室第八係も、もちろん警察だ。
だからこそ様々な行動の際に「許可」が必要であり、
許可がなければ出動できない。
警告しなければ犯人に対しても射撃することも出来ない。

この時点で私の頭のなかには「地球防衛企業ダイ・ガード」が浮かんだ。
あの作品は警察ではなく1つの会社だったが、
自然災害に対抗するためにロボットを所有する会社が、
上司の許可や軍隊の圧力におわれながら奮闘する物語だった。
その他にもパトレイバーやジェイデッカーなど80年代~90年代前半の
硬派なロボットアニメを彷彿とさせる要素がふんだんに盛り込まれている。

戦闘シーンには3DCGが使われている。
3DCGは「軽すぎる」というロボット系では出やすい欠点があるが、
この作品の場合、谷口悟朗という監督だからこそ、その欠点はほぼない。
パワードスーツによる高速戦闘を描きながらも、
きっちりと演出で重さを出している。

しかしながら、地味だ。
基本的に1話完結でいろいろな事件を解決するのだが、
1つ1つの事件の規模は割と大きいのだが、
ストーリー展開が地味で、この手のジャンルとしては「ありがち」な
話が多く、どうにもインパクトにかけてしまう。

前述したキャラの多さと、80年代~90年代のロボットアニメの要素の多さ、
それが原因で1話1話でキャラを掘り下げるストーリーが多く、
そのせいでキャラの掘り下げ回があっても、その後でのキャラの活躍が薄く、
要素の多さも逆に1つ1つの要素の浅さが目立ち、
表面をなぞったようストーリーばかりだ。

1つ1つの事件の裏側には黒幕的な奴が居るのだが、こいつが序盤から出まくる。
出まくるだけならまだ良いがキャラクターの小物感が半端ない、
敵役としてのキャラの弱さ、味方のキャラの弱さなど、
キャラの多さと掘り下げの甘さがキャラの弱さにつながり、
それがストーリーの浅さにも繋がっている。

全体的に見て浅さが目立つ作品だ。
1クールではさばききれないキャラクター数と掘り下げられない設定が多く、
本当に2クールを想定してなかったのか?と思うほど、
1つ1つの話の密度が薄く、盛り上がりに欠けてしまう。

本当に1期製作段階で分割2クールの予定はなかったのだろうか?
この作品の2期がもし放映されなく1期だけだったならば、
ストーリー的にも放り投げている要素も多く、
盛り込んだ設定を使い切れていない。

戦闘シーンも浅い。
いわゆる「燃える」展開や「燃える」アクションシーンがほぼなく、
確かによく動くし、3dCGの欠点の軽さも演出で無くしている。だが、燃えない。
「昇華機構」という必殺技もあるのだが、
機体が黒くなるという演出は良いのだが、その後の必殺技がどうにも盛り上がらない

決してつまらないわけではない、だが面白さのハードルが上がりきらず、
「なんだかな~」という感じで終わってしまう。
終盤の展開も早足気味で、散々引っ張った黒幕的なラスボスにも
あっさりと勝ってしまう。

せめて一回くらいボロボロに負けるような展開が合っても良かったはずだが、
最後の戦闘まで結局、負け無しだ。
なかなか火がつかないマッチのごとく、燃えそうで燃えない。
最後までそのもどかしさがつきまとってしまう作品だった。
2期でこの欠点がどれくらいなくなっているか期待したいところだ。

余談だが、この作品の
かつては「巨大ロボット」があったが、燃費やコストの問題が大きく、
ウィルウェア=パワードスーツが開発されたことにより
巨大ロボットは過去のものに成ったという設定が地味に好きだ(笑)

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