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これは大人向けのクレヨンしんちゃんだ「クレヨンしんちゃん外伝 おもちゃウォーズ」レビュー

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評価★★★★☆(65点)全13話

あらすじ 空前の大ブームを巻き起こした特撮番組の悪役“オバーン”。オバーンフィギュアも人気を博すが、あっという間に人気は廃れ、売れ残ったフィギュアは処分されてしまう。引用 – Wikipedia


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これは大人向けのクレヨンしんちゃんだ

本作品はAmazonプライムビデオで配信されている
クレヨンしんちゃんの外伝作品の第二弾。
前作はオリジナル作品だったが、今作は原作コミックスを
元にしたストーリーになっている。

見出して感じるのはテンポの良さだろう。
前作と同様に1話あたり「7分」という短さであり、
前作はそんな7分にもかかわらずテンポの悪さが異様に目立ったが、
今作はかなり速いテンポで物語が進む。

このテンポの速さは大人が見るとやや気になる速さではあるものの、
子供向けのクレヨンしんちゃんだからこそ
「子供を飽きさせない」速さになっており、
サクサクとストーリーが進みながららも、
きっちりとクレヨンしんちゃんらしいギャグをさり気なく織り込んでいる。

やや子供向けにしてはわかりづらいギャグや下ネタはあるものの、
大人が見ると「それは反則だろうw」というギャグシーンもある。
アクション仮面(玄田哲章)が歌うLove is overは、
物凄く甘い声で歌っており、大人にしかわからないギャグシーンだが、
大人なら爆笑だ(笑)気になってる人は2話だけでも見てほしいくらいだ。

そしてストーリー。
この作品は「捨てられたおもちゃに命がやどり復讐を狙う」という、
トイストーリー的な話だ。
あの作品は「子供に内緒」でおもちゃたちが動き、
おもちゃたちの世界の中での出来事や人間との関わり、
おもちゃを大切にしようねというメッセージを描いていた。

しかし、この作品の場合はトイストーリーよりもストーリー的に
子供に対して厳しい。
復讐を誓ったおもちゃたちは「子どもたちのおもちゃ」をまとめて誘拐する。
新しいおもちゃだけを大切にする子供たちから、
意思を持ったおもちゃ達が全て取り上げる。

トイストーリーよりも、この「おもちゃウォーズ」は、
明確かつ厳しく子供に対して「おもちゃを大切にしなさい」という
メッセージをダイレクトに伝えている。
ある意味、原作の話を元にしたストーリーだからこそ
アニメや最近のクレヨンしんちゃんにはない
「原作のクレヨンしんちゃん」の魅力がある。

大人向けの下ネタ、子供に対して厳しさを感じるストーリー、
漫画アクションという青年向け漫画雑誌で連載していた漫画作品本来の、
「子供向けアニメ」になったからこそマイルドに成ってしまった部分を、
この作品ではあえてマイルドにせずにストレートに取り入れており、
いい意味でも悪い意味でも「尖った」内容だ。

おもちゃたちの人間に対する「逆襲」はかなり厳しい。
おもちゃを子どもたちから取り上げるだけではなく、
「人間をおもちゃ」にどんどん変えていく。
更には遊んでいた「おもちゃ」が敵として目の前に現れる。

状況を打破するのは「かすかべ防衛隊」だ。
自分たちが遊んだおもちゃと戦うという状況を、
クレヨンしんちゃんらしくコミカルに描いている。

だが、そんなコミカルさとは裏腹に11話は、ある意味でこの作品の肝だ。
しんのすけと「アクション仮面」との対決、
洗脳され敵側についたアクション仮面に対しても
しんのすけは信頼し助けを求める。
それに対しアクション仮面が思い出す「しんのすけとの思い出」

表現としては非常にストレートだ。
だが、大人が見れば、この11話は涙なくしては見れない。
おもちゃのアクション仮面としての言葉と、
「しんのすけ」の最後の謝罪は見る人がいくつであっても涙腺を刺激されるだろう。

全体的に見て、この作品はまさに大人向けのクレヨンしんちゃんだ。
大人にしかわからない、伝わらないであろうギャグや下ネタが非常に多く、
子供が見るとやや伝わりづらいネタが多い。
だが、原作のエピソードを元にしたからこその原作の、
青年向け漫画雑誌で連載していた「クレヨンしんちゃん」らしさが詰まっている。

確かに大人向けのギャグやシモネタも多いのだが、
前述したテンポの速さが子供が見てもわかりづらいネタも
笑いやすいシーンに仕上げており、
「クレヨンしんちゃん」という作品の雰囲気作りが非常にうまく、
1話から最終話まであっという間に見終わってしまう。

ストーリーも起承転結がしっかりとしており、
1話7分という構成の難しさをうまく活かしつつ、
1話から13話で、一本の映画を見終わったようなストーリー構成に仕上げており、
前作の失敗をうまく活かしている。

小ネタも非常に多い。
長年のクレヨンしんちゃんならモブとして描かれているオモチャの中に、
懐かしいキャラクターがたくさんいるのに気づくだろう。
長年のクレヨンしんちゃんファンにしかわからないサービス要素を
さりげなく入れているのも、制作陣のクレヨンしんちゃんに対する
愛情を深く感じる要素だった。

ただギャグや下ネタなど子供向けでない部分も多く、
テンポがいいからこそ子供でも楽しめるとは思うが、
この作品の面白さを100%味わえるのは大人だ。

Amazonプライムビデオという配信媒体だからこそ、
あえて子供に媚びる内容ではなく大人向けと割り切って作られている部分もあり、
子供の頃からクレヨンしんちゃんが好きな大人が楽しめる作品に仕上がっている。

外伝シリーズのシーズン3の制作も決定しているようで、
この調子ならば次回作も楽しみだ。

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