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作品に腰がない「うどんの国の金色毛鞠」レビュー

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評価★★☆☆☆(28点)全12話

あらすじ 俵宗太は香川県出身で30歳独身。実家の俵製麺所は讃岐うどんの名店で旅行のガイドブックにも掲載されるほどのうどん屋だったが、店を継ぐのが嫌で上京。その間に親が亡くなって製麺所は廃業、現在はウェブデザイナーをしている。引用 – Wikipedia


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作品に腰がない

原作は月刊コミックバンチで連載中の漫画作品。
監督は宅野誠起、制作はライデンフィルム。
香川県を舞台としており、
やたらと高松県とコラボした企画をやっている

見出して感じるのは淡い色合いだ。
ノイタミナで放送シているようないわゆる「一般受け」を狙った感じの、
アニメク朝を感じないやや薄味なキャラクターデザインと、
アニメアニメしていない背景描写、
出て来る「うどん」などを淡い色合いで描いている。

この作品は最近流行りの大人の男と小さい女の子のふれあいを描いた作品だ。
アニメでは「ばらかもん」「甘々と稲妻」「うさぎドロップ」など、
親子愛やそれに似たものを描きつつ、駄目な大人が
自分を見つめ直すきっかけになったり、互いが成長しあっていく。
そんな感じの系統の作品だ。

しかし、この作品はインパクトが弱い。
親が亡くなり実家のうどん屋に帰省すると、そこには見たこともない子供が居た。
迷子かと思ったがうどんを生で食べるわ、どこの子供かはわからないわと
戸惑っていると・・・という所からストーリーが始まる。

この子供が問題だ。はっきりいってあまり可愛くない。
ばらかもんの「なる」や、甘々と稲妻の「つむぎ」など、
アニメでは実際の「子供」に演じさせることで子供の自然な可愛らしさを引き出し、
きっちりとしたキャラクターの描写で、
萌えアニメの萌えキャラではない、子供のキャラクターだからこその可愛らしさを
醸し出していた。

しかし、この作品の場合、演じているのは声優だ。
それだけではなく子供「ぽこ」というキャラクターが非常に独特で、
見た目は子供だが「たぬき」だ。

人間の子供に化けられるタヌキだからこそ、普通の子供ではないから
声優に演じさせたのかもしれないが、
この「ぽこ」というキャラになかなか馴染めない。
しかも、性別的には女の子ではなく男の子であり、ケモショタという複雑な要素だ。

「けもショタ」「ハートフル」「ファンタジー」「日常」「うどん」。
この作品の要素を並べるならこんな感じだが、
ちょっと要素が詰め込まれすぎており、処理しきれない。

特にハートフル、いわゆる癒やしの要素もわざとらしい。
かなり情緒たっぷりに田舎の風景などを描きつつ、
「癒やし」を感じさせたいのは分かるが、
テンポが悪すぎて癒やしを通り越してダレる。
日常アニメの欠点が強く出てしまっている

香川推しもかなりしつこい。
コラボしたりして聖地巡礼的な効果を狙ってるのかもしれないが、
「別に行く必要のない」所に、わざわざ聖地巡の場所を増やすために
香川の有名な場所に行く展開が多く、
狙いすぎててあからさまな描写は逆効果だ。

この作品は色々な要素が狙いすぎている。
「ばらかもん」「甘々と稲妻」「うさぎドロップ」、
こういった作品の後発だからこそ設定を増やして、
作品としての差別化をシたいのは分かるが、
設定を増やしすぎて使い切れておらず、あざとく中途半端になってしまっている。

タイトルに「うどん」とあるが、
うどんが作中に出てくるのは1話と終盤くらいだ。
主人公の実家がうどん屋じゃなく、カレー屋でも全く問題ない設定だ。

色々な要素を最終話に強引に片付けた感じも強い、
それまで特殊能力の片鱗すら見せてなかった「ぽこ」が、
いきなり謎の力発揮して色々な事を解決してお別れという強引さはかなり気になる。

1クールというよりも1時間半くらいの映画でまとめたほうが、
この作品はシンプルに面白くなれたのでは?と感じてしまう。
強引さはあるもののストーリーで描きたかったことは伝わっただけに、
もっと1話1話の話の密度がしっかりしていれば、
最終話でもう少し感動できそうだっただけに残念だ。

全体的に見て惜しい作品だ。
起承転結の流れはわかりやすくありがちではあるが、
きっちりとまとめた感じのラストは好感が持てる。
芯にある部分のストーリーとやりたい事は伝わり、
その部分は決して悪くはない。

だが、その芯にある起承転結を全12話というストーリーに膨らますために、
余計な香川要素などで強引に膨らました感じが強く、
そのせいでテンポの悪さや起伏の薄さも目立ってしまい、
本来は面白く感じられるシーンも冗長になってしまい、
魅力が素直に伝わりきらなくなってしまっている。

簡単に言えば練り込み不足、うどんで言えば腰がないような作品だ。
スープや味自体は悪くないのに、食感が納得できない。
コシの無いうどんが好きな人には受け入れられるかもしれないが、
本場さぬきのうどんのあのコシを求めてる人には物足りない

個人的には「ぽこ」を演じている声優さんの演技が、
最初は気にならなかったのだが、ある程度言葉を話すようになってきたら、
物凄く気になる感じの演技がたまにあったのは残念だ。
ついでにいえば最終話の「香川最高!」のセリフも
なんかちょっと引いてしまった(苦笑)

原作とはまだ連載中でアニメではオリジナルのエンディングのようだ。
私は本来、アニメオリジナルで完結させるのはきらいじゃないのだが、
ここまで強引に完結させる必要はあったのだろうか?
やや疑問の残る作品だった。

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