Angel Beats!

2010年6月29日

Angel Beats!感想


Angel Beats!感想
Angel Beats!
★☆☆☆☆
森に囲まれた丘陵地にある、生徒総数2000名を越える全寮制のとある学園。
一見するとごく普通の生徒らが生活を送っている学園だが、そこは死後の世界だった。
現世で理不尽な人生を体験し、青春時代をまともに送れずに死んだ者はこの世界に送られ、
あらかじめ用意されたエキストラの生徒達と共に学園で楽しい青春時代を過ごす内に
未練を無くし、消滅(成仏)し、転生する。
しかし、転生することを拒む人々がいた。少女・ゆりをリーダーとする
「死んだ世界戦線」は、理不尽な人生を強いた神への復讐を目的とし、
死ぬことのないこの世界で[4]、学校の秩序を守る「天使」と日夜戦いを繰り広げていた。
生前の記憶を失った少年・音無は、戦線のメンバーと行動を共にするが、
次第にこの世界の真実を知ることとなる。

素直にゲームとして作成すれば・・・
原作・脚本はKEY作品で泣きゲーの始祖と呼ばれているらしい麻枝准さん。
しかし、まず、この作品で最初に言わなければならない。
「素直にゲームとして作成すればよかったのに・・・」
この一言に尽きる。
序盤から最も目立つのはガルデモという作品内の架空バンド。
「天使」という敵から陽動するための作戦として、作中で何度もライブをするのですが
物語の中での必要性を一切感じない。
明らかにガルデモのCDを売りたいためだけに、作中に登場させているだけに過ぎない。
こんなあからさまな商業的要素は見ている側にとって不愉快です。
ガルデモ自体、そんなにいい曲でもなかったというのが私の個人的な感想。
肝心のストーリーですが・・・、訳がわからない。
見終わったあとに解説サイトなども見ましたが、こじつけ的な結論も多く
結局何がどうなってどうなったのか意味不明な感じが・・・
物語の世界は死後の世界。
この世界では殺されても死なない、しかし、天使の言うとおりにしていると成仏してしまう。
それに抗うために「天使」という敵と戦う。
しかし、まずこの世界に冒頭から魅入ることが出来ない。
死後の世界という説明はわかるのだが、序盤の死亡シーンはギャグ的なものが多く
死の痛みや死の実感のようなものにリアリズムがなく、
演出方法を少し変えればもう少し世界観に入れ込めただけに残念。
序盤では成仏したくないという理由で天使と戦う。
多数VS一人という戦いで、天使いじめとも思えるシーンには面白味はなく、
天使の強さがわかりにくかった。
中盤からは状況が代わり、この世界が
「青春時代をまともに過ごせなかった人のために用意された世界」という事がわかり、
この世界にいる人が「満足して消える」ことが出来るようにする。
ここまでの流れはまだ納得できるレベルでした。
アニメ自体を見て居ない方にも、上の説明を見れば何となくわかると思います。
しかし、それからが問題。
12話で、謎の青年と登場人物の一人で話を勝手に進めやがります。
作中の伏線や設定の説明を二人でするのですが、はっきりいってわかりません。
上手く誤魔化しているといっても過言ではありません。
そして最終話。
ほとんどのキャラクターが成仏していく中で、
「満足して消える」ことが出来るように努力していた主人公の音無が・・・
天使と一緒にこの世界に残らないかと言い出します。
更に、その天使は満足したのか成仏してしまいます(苦笑)
この主人公の音無の心情や行動原理、セリフには意味不明なものが多い。
その他のキャラクターも、何故そういう行動をしたのかがわからないものが多く、
キャラクター数も多いので、見ている側にとってはおいてけぼりです。
ただ、作画やテンポ、声優さんがいいだけに
流れるようなシーンをただ見せつけられてるようにも思えます。
ストーリーが頭に入ってこないんですよ。
これがもしアドベンチャーゲームなら、文章量や分岐で説明しきれたのかもしれませんが
全13話という短い話数では、捌き切れないほどのキャラクター数や
複雑すぎる上に多すぎる設定を全くもって生かしきれていない。
これだけ複雑な内容をアニメとして放映したいなら、少なくとも24話は必要じゃないか?
明らかに脚本とストーリー構成の弱さが響いています。
随所随所に活かせば面白そうなポイントはありました。
死後の世界という設定や、登場人物の生前など、もったいないと言わざるおえません。
ゲームとして制作すれば名作になったかもしれませんが、アニメとては駄作。
原作・脚本の岸誠二さんはアニメ業界には向いてないんじゃないでしょうか?
天使ちゃんの可愛さがなければ、☆0の作品でした。