トイ・ストーリー2

トイ・ストーリー2感想

評価/★★★★★(81点)

トイ・ストーリー2感想

制作/ピクサー
監督/ジョン・ラセター
声優/唐沢寿明,所ジョージ,日下由美,ほか


あらすじ

前作の冒険で、共に危機を脱して「アンディのお気に入りのオモチャ」として固い友情を誓ったカウボーイ人形のウッディと、ハイテクアクション人形の「スペース・レンジャー」バズ・ライトイヤーは、いつものようにアンディ少年に楽しく遊んでもらっていた。今ではアンディ少年の利口な飼い犬バスターも、オモチャたちの良い友達だ。
だが、そんなオモチャたちには実は秘密があり、本当は人間が見ていないときは自由に歩き回ったりオモチャ同士でおしゃべりしたりする。これは「絶対に人間に知られちゃいけないオモチャたちのルール」なのだ。

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おもちゃは子供に愛されてこそ生きる歓びがある

第一作と2作目である本作品ではテイストとテーマが違う。
本作品ではおもちゃが「捨てられる」という一番最悪なことを切に描いている。
ストーリーは、アンディと遊んでいるときにウッディの腕が壊れてしまうところから始まる。
更にはウッディがおもちゃ屋のおっさんに盗まれてしまい騒動が始まる。
基本的にストーリーは軽快に進み、各々キャラクターの特性を生かした展開は
第一作以上に繊細にかつ、巧みに描かれている。
前作ではおもちゃを大切にしようね。と子供向けのメッセージが描かれていた。
今作では少し成長した子供向けにおもちゃを「捨てる」ということの意味と、
捨てられるおもちゃの心情を描いている。
この心情は捉え方によっては非常に重いものだ。
自分たちと遊んでくれる子供はいずれ成長してしまう、
成長したら自分たちは捨てられたりするかもしれない。
子供たちにとって自分たちはどういう存在なのだろう?と。
死の概念はない彼らにとっては、捨てられることは=死と同じなのかもしれない。
また、本作では悪役として描かれている「プロスペクター」の意見もある意味正しかった。
子供たちにいずれ飽きられて捨てられるくらいなら、珍しいおもちゃとして
博物館に飾られて一生過ごす方がましだ。という意見。
そう、そういう意見もある意味正しいのだ。
しかし、バズはウッディに対して言う
「君はコレクターズアイテムじゃない、子どもの遊び相手なんだ。
 君はただのおもちゃだ」
これは第一作でウッディがバズに対して言っていた言葉です。
このシーンは非常に印象に残りました。
実際、子供たちの成長は止められない。
映画のエンディングでウッディとバズは語る、
今を楽しもう、もし、「その時」が来ても仲間がいれば大丈夫だと。
遊ばれてこそのおもちゃ、だけど、捨てられる恐怖が彼らにはある。
コミカルで愉快なキャラクター達が、本当は重いテーマをがっつりと紡いでくれます。
「その時」の話は10年後トイ・ストーリー3で描かれている。
本作品はそういった意味でも、必要性を帯びている。
また前作よりも映像のクォリティが上がっていた。
おもちゃの質感、人間のテイスト、動きetc….
前作ではいかにも3D的なテイストだったが、本作では3Dアニメの本気を見れた。
全体的に言えば、本作品は若干大人向けだ。
もちろん子供も楽しめるし伝わるものもあるが、
リアリティのあるテーマと重みは大人でもがっつりと楽しめる作品に仕上がっています。
また今作ではエンディング中にNGシーンが描かれている(笑)
このシーンはおまけ的な要素ですが、非常にユニークです。
最初から最後までしっかりと楽しめる味のある作品です。