ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー+(プラス) 冬に咲く、奇跡の桜

評価/★★★☆☆(58点)


ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー+(プラス) 冬に咲く、奇跡の桜 [DVD]

制作/東映
監督/志水淳児
声優/田中真弓,中井和哉,岡村明美ほか


あらすじ
海賊王を目指す少年ルフィとその仲間たちの冒険の物語を描いた、尾田栄一郎原作の「ワンピース」劇場版第9弾!サウザンド・サニー号でグランドラインを突っ走るルフィ海賊団。そんな中、ナミが原因不明の高熱で倒れてしまう。船医のいないルフィ達が辿り着いたのは医療大国といわれるドラム王国だった。ルフィは意を決してナミを背負い、医者を探すが…。




そうだよ、トナカイだ。でも男だ!


原作はジャンプで連載中の漫画作品
本作品はワンピースとして9作品目の映画作品
前作に引き続き、原作にあるエピソードを映画化している
ドラム島編のみを新規映像で制作れた

基本的なストーリーはチョッパーと出会い仲間に鳴るためのストーリー。
しかし、原作やアニメと違いビビとカルーが登場せず
当時はまだ仲間ではなかった「ニコ・ロビン」や「フランキー」が普通に登場しており
フランキーが仲間に鳴るまでチョッパーと出会わなかったという
時系列の変化が起こっているオリジナルストーリーだ。

前作は本当に酷い総集編だった。
しかし、今作では前作よりも尺が増えしっかりとしたストーリー構成になっている。
主軸である「チョッパー」の過去を中心に据えたことで、
物語の「ドラム島編」で描かれていることがきっちりと描写され、
チョッパーの魅力を存分に感じられる内容になっている

特にチョッパーを演じられている大谷育江さんの演技。
可愛らしく愛くるしいチョッパーの泣きの演技や必死な様の演技は素晴らしく
分かっているストーリーではあったのだが、
不覚にもチョッパーのけなげな様に涙がこぼれてしまった。
原作未読やアニメを見ていないと若干厳しいものこそあるものの、
「ドラム島編」でのストーリーが好きだった方は見て損はない作品だろう。

しかしながら、オリジナル要素である「ニコ・ロビン」や「フランキー」、
そして「ゾロ」などの登場シーンがあからさまに少ない。
チョッパーを主人公に描写する上で仕方なかったのはわかるが、
敢えて登場させたフランキーやニコ・ロビンのシーンが少ないのは微妙な所だ

更に作画。
戦闘シーンはよくできており、スクリーン負けしない迫力があったが
人物描写が適当になってるシーンがかなり多く見られ、目立つ。
アニメ版とは違い予算もかけられる時間も多い映画作品なだけに
こういったアニメ映画での作画の崩れは残念で仕方がない。
ただ、最後の「雪の国の桜」の作画は映画にふさわしいスケールと美しさだった

全体的に見て素晴らしい総集編だった。
本作で描かなければならないことをきっちりと描き、
見たことがある人でももう一度きっちりと楽しめる作品に仕上げたことは素直に驚いた
前作の反省を生かしというわけじゃないが、
ここまでの出来栄えにされると逆に「前作とは何だったのか?」と感じてしまう。

残念な点といえば作画の崩れや、
ロビンとフランキーを出した意味があまりなかったことなど
気になる点がないといえば嘘になるが、総集編としての出来栄えは高い。
2時間という尺があっという間に感じてしむほどテンポもよく、
原作未読やアニメ未視聴には厳しいかもしれないが
ワンピースという作品を知るために2時間この作品を見るのはおすすめかもしれない。

この調子で今後も総集編映画は作られるのだろうか???
今までの2作品でかなり出来栄えに差ができてしまっているだけに、
総集編の作品がまた作られるときは不安と機体で複雑な気持ちになりそうだ(苦笑)
ワンピースという長い作品なだけにこういった総集編映画の需要があるだけに、
しっかりした出来栄えの作品が生まれることを期待したいと思います。