ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島

評価/★☆☆☆☆(15点)


<期間限定プライスオフ>ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 [DVD]” width=”200″ align=”left” height=”230″ style=”border: none;” /><br />
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<div style=制作/東映
監督/細田守
声優/田中真弓,中井和哉,岡村明美ほか


あらすじ
「オマツリ島」への永久指針と地図を拾った麦わらの一味は、パラダイスだというその島を訪れる。島の当主と名乗るオマツリ男爵により数々の不条理な試練を受けさせられ、最初は楽しんでいたものの、仲間達が試練での苛立ちでどんどん不協和音を鳴らし、仲間割れを起こしてしまう。そんな中、チョッパーとロビンは島の不自然さを感じ始めていた。




これワンピースなんですけど。


原作はジャンプで連載中の漫画作品
本作品はワンピースとして6作品目の映画作品
監督は細田守氏。

見だして感じるのは作画の独特さだ。
始まって早々キャラの作画が危なく、全体的に作画はおかしい
これがこの作品の癖なのだと理解する前に一瞬見るのを止めてしまいそうになる
要は監督が「この作画の違いでTVアニメとは違うものだと感じろ」という事をいっている
この作品はワンピースであってワンピースではない。

ワンピースは子供向けの作品だ。
最近ではたしかに大人向けの作品として人気が出ている作品ではあるが、
朝放映している子供が見ているアニメの映画としてこの内容はどうなんだろうか?
CMでは「明るい印象」を受ける作品を子どもと親が一緒に見に行くと
子供向けとは言いがたい内容が描かれている。
監督は完璧に自己満足で「ワンピース」という作品を意識していない

ストーリーとしては序盤と中盤からの展開でギャップがある
序盤は明るい雰囲気で「おまつり男爵」からダサれる試練を
麦わらの一味が乗り越えていくような展開だが、
そんな中些細な事で麦わらの一味は喧嘩をしてしまい離れ離れになる。

ただ、喧嘩の理由がいまいち浅く、その喧嘩がズゥ~っと続く
ネチネチネチネチとワンピースのキャラらしくない陰湿ぶりで
ストーリーのテンポも悪い。
その喧嘩が続いている中、敵に捕まってしまい結果として喧嘩はうやむやだ。

そして終盤の「仲間が消えるシーン」は
子供なら泣き出してしまうかもしれないほど陰湿だ。
簡単にたとえるならば、のび太くんの目の前で敵がドラえもんを容赦なくバラバラにする。
そんな描写が許されるだろうか?
流石にそこまでの描写は本作品ではしていないが、
演出で誤魔化して入るものの「仲間が殺される」シーンをルフィの目の前で
暗く重く描写する。

特に終盤のルフィに大量の矢が刺さったまま、浅黒い肌で白目を向いたまま
歩き出す様子は「がんばれー!」という風な子供の声援ではなく
「こわ・・・」と感じるシーンだろう。

更にその後のかなりの強敵だった「リリー」がおっさんの放った矢で倒すという展開、
おっさんの成長を描きたかったのかもしれないが心底どうでもよく、
見せ場を矢がささりまくった「ルフィ」ではなく、おっさん。
あれだけ苦戦していたはずなのにあっさりとやられる展開も謎だ。

キャラクターがしゃべる台詞にもかなり違和感があり、
「このキャラがこんな事を言うのだろうか?」と感じる台詞がいくつもある。
ウソップがナミに対して言い放った「裏切りはお前の十八番」という台詞は
違和感を超えて、キャラクターを理解していないようにも感じる。
キャラクターの行動もサンジが食べ物で遊ぶようなシーンもあり、
上辺だけのキャラクターの設定しかなぞっていないように感じた

全体的に見て自己満足お疲れ様でしたという作品だ。
本作品の内容は「ワンピース」らしさがなく、
いくら原作は原作、アニメはアニメ、映画は映画というふうに割りきっても
原作に対するリスペクトや、ファンの気持ちを理解しなければ、
「ワンピース」という名前を借りた悪質な別作品でしか無い。

こんな感じの内容がやりたいならば、細田守監督が自分の好きなようにできる
オリジナル作品でやればいい話でわざわざ「ワンピース」のキャラを使って
ある程度キャラ設定ができているものを自分のいいように動かし、
自分の好きな作品にしてしまい「ワンピース」でなくてもいい作品になってしまっている。
このまんまナルトのキャラに置き換えても問題なくらいだ

さんざん序盤から中盤まで喧嘩をした展開も仲直りが描かれることもなく半端、
さんざん苦戦した敵はおっさんが放った矢とルフィのパンチで倒す、
結末も色々と投げてしまった描写が多く、見終わった後の爽快感が一切ない。
監督が自分の世界に酔っている印象を受けた

酔っているせいでルフィ以外の仲間たちの活躍が序盤意外になく、
喧嘩の解決の描写もなく、キャラ描写に違和感があり掘り下げ不足、
だが、その分、映画オリジナルキャラを活躍させすぎており
多すぎるキャラクターを捌ききれていない感じだった。
この手の作品が好きな方は居るだろうが、
多くのファンピースファン、更に子供にとってはトラウマになってしまう映画だろう。

個人的には細田守氏は苦手な監督だが、やっぱり苦手だったという感じだ(苦笑)
次回作はどうなるか、いろいろな意味で期待しています。