機動戦士ガンダム00


機動戦士ガンダム00感想

評価/★★☆☆☆(26点)


機動戦士ガンダム00感想

制作/サンライズ
監督/水島精二
声優/宮野真守.三木眞一郎, 吉野裕行,神谷浩史ほか
全50話


あらすじ

アフリカにそびえるAEUの軌道エレベーター付近にある軍事演習場では、
最新鋭のMS・イナクトのデモンストレーションが行われていた。
そこに、刹那の駆るガンダムエクシアが現れる。
一方、パーティーが催されている人類革新連盟の軌道エレベーターの
高軌道ステーションには、テロリストのMSが近付いていた!




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俺がカンタムだ!

2011年5月現在、TVで放映された最新のガンダムアニメ。
一時期はやった分割4クールという方式をとっている。
序盤はソレスタルビーイングの活動を描いている。
戦争が怒りまくっている世界で紛争根絶を目的としたソレスタルビーイング、
どの兵器も圧倒してしまうガンダムで武力を武力でねじ伏せる活動は
テロリストともいわれるが、同時に紛争が終わる事も起こってくる
この武力を武力で収めるというテロ的なやり方は、非常にガンダムWを彷彿させるものだ。
同時に5人のガンダム、みんなイケメンなど
ガンダムWを見た方なら確実にカブる部分が多く、
事実私も見ていて「・・・ガンダムW?」と思ってしまった
ただガンダム00に関してはガンダムに独創性がない。
せっかく5体もガンダムを出しているのに、ガンダムWのような一癖あるガンダムなら
強い魅力を感じてしまうのだが、
ノーマル機、遠距離、変形機、重武装機と今までのガンダム作品にも似た仕様の
ガンダムは非常に多く、もう少し癖のある機体を見せて欲しかったと感じる。
更には主人公達のガンダムがやばくなり、
敵陣営にもガンダムと同じエンジンが使用され、ガンダムの強さが薄れたら
「トランザム」という特殊なシステムを出してくる(苦笑)
SEEDでいえば種が割れた瞬間なのだろうが、
完璧に機体に頼り切っており登場している人物の強さが全く見えない。
このトランザムは簡単にいえばガンダムGのハイパーモードだ。
ガンダムGでは登場人物たちが修行して体得し、機体が金ピカになりわくわくしたが、
このガンダム00ではシステムを作りソレスタルビーイングを組織したおっさんが
「あれ?俺作ったガンダムと組織やばくね?じゃあ封印してたシステム開放するわ」と
最初からその封印開放しておけよと思わず突っ込みたくなる展開だ(苦笑)
このトランザムも実質2期に入るとトランザムしまくりで強さが薄れてしまう。
いわゆるインフレ現象が起こり、さらなる強さを制作陣が考えてしまった
その結果、最終的に主人公機体がズルイ機体になってしまう(苦笑)
事実上2期に当たる2ncdシーズンでは主人公機体が変わるのだが、
この機体は本当にずるくないだろうか?
だって・・・だって・・・機体が量子化するんですよ?(苦笑)
簡単にいえば「それは残像だ!」を使いまくれる機体なわけですよ。
今まで私は様々なガンダム作品を見たが、ずるいと感じるものはなかった。
右手が真っ赤に燃えたり、機体が金ピカになっても、、ラブラブ攻撃も納得できた。
ガンダムが核を積んでいても、私は面白いと感じた、だが、量子化はないだろう。
ゲームをやっていてバグでどんな敵の攻撃も当たらなくなってつまらなってしまう。
そんな感覚を覚えた。
もはや「それは残像だ!」が使えるガンダムなどガンダムではない。
主役のガンダムに対して制作側の最強思想を持ち過ぎて
結果としてガンダムと認められないガンダムの定義すら壊す能力をつけてしまった
ゴルゴ13がいきなりファイヤーボール!と言いながら魔法を使ってしまうような
世界観の違和感を感じてしまう。
ただ戦闘シーンに関しては一期の終盤は良く出来ていた。
一期の終盤などは主人公達のガンダムがボロボロになりながらも戦う
特にロックオンはガンダムを破壊され、
自らコックピットを出て壊された武器の上で敵を狙い撃ち死んでいく様は
「魅せる」戦闘シーンとしてよく描写されていた。
彼の死に様に関しては、このガンダム00の作品の中で私が唯一好きなシーンだ。
だが2期ではその評価すらもなくす。
「トランザム祭り」
ネット上ではそう語られていたがまさにそのとおり(苦笑)
一期では時間制限があり、本当に「ここぞ!」という時に使われていたが、
2期では時間制限を忘れてしまったのかトランザムを最初から使いまくり
ありがたみが全くなくなってしまった、ガンダムGでいえば、常時ハイパーモード状態。
とにかくピンチになったらトランザムで状況が変わり、
敵までトランザムしてきたときは、もういいかげんにしろと思ってしまった(苦笑)
使いたくない言葉ではあるが、「バカの一つ覚え」とはまさにこのことだろう
しかし、最終話のガンダムOとガンダム00の決闘は見れた。
初代ガンダムファンなら思わず反応してしまうようなリボンズの担当声優と
登場機体と主人公の戦いは、ガンダム好きなら本当にずるいといってしまいたくなるほど
懐かしさと燃えを内包していた。
だが決定的にストーリーが退屈だ。
特に序盤は戦争への介入の繰り返しストーリー的な盛り上がりが薄く、
登場人物の掘り下げもないまま淡々と戦闘をしているイメージが強い。
更には序盤から登場キャラクターが異常に多く名前を覚えるだけで精一杯だ
前半1クールはだらだっと繰り返している感じだ
ただキャラクターの名前と大体の勢力を把握し始めれば、
淡々と描いてはいるものの武力介入するソレスタルビーイングと
それに対する世界の反応とガンダム対策など見れる部分があった。
しかしながら新たに3体のガンダムが出始めてからストーリー的におかしくなる。
この3体のガンダムは主人公達と同じ目的だが、基本的に気が狂っており
主人公達がかなりやばい状況で助けに現れる。
ガンダムWならここで「ウィングガンダム」とともにヒイロが自爆し
仲間たちの逃げ道を用意するという展開になるのだろうが(笑)
都合の良すぎるところでこのトリニティが現れ、
そこまで淡々と描いていたストーリーの方向性が変わってくる。
この3体のガンダムの残りキャラは2期では扱いを持て余しており、
尺稼ぎにしかなっていなかった
一期の終盤では主人公達がテロリストらしい最後を迎え、
私はこの一期だけを評価するなら★4をつけられなくはない出来栄えだと思っている。
確かに登場人物たちの掘り下げの甘さや、淡々としすぎたストーリー展開などはあったが
主人公達が敗北する。という一期の展開は2期への期待感を強めるには
十分すぎる出来栄えとストーリー展開だった。
2期で伏線やキャラの掘り下げがきちんと行われれば、一期の評価が無駄にならなかった
2期から全てがおかしくなる。
分割4クールという、2クール放送した半年後にもう2クール放送するという
一時期流行った謎のアニメ放送形式だ、最近ではほとんど見かけないが(苦笑)
半年。という空白期間のおかげで作品の評判や欠点といった
視聴者の意見を反映しやすかったのがまずかった。
「淡々と進むストーリー」がある意味、一期の魅力でもあったが、
この淡々としすぎたストーリーは一週間ごとに見ていた一部の視聴者には
「つまらない」「わかりづらい」「展開が遅い」という意見が多かったようだ。
確かに一期の序盤は同じような展開の繰り返しでストーリー構成には問題がある、
更には三国間の位置関係やキャラクターの深みがない状態でどんどんキャラを出したため
名前とキャラの所属する組織を覚える前にストーリーが進んでいた感じが強かった
ただ前途したように淡々としてはいたが決して面白くないといったことはなかった
2期への期待感を高めるには十分だったはずだ
結果として2期からのストーリーはわかりやすいものになっている。
まず分かりやすい敵「イノベーダー」があらわれる。
分かりやすい敵を作ることにより物語を分かりやすくしたのはいいのだが、
物語の根幹にあった「武力により武力を収める」という目的がどうでもよくなっている。
物語が非常に薄っぺらく安いっぽいものになってしまった
更には黒幕であるイノベーダーが実質操っていた「アロウズ」という部隊が
無差別な虐殺や強引な軍事介入などを行い悪になる。
その結果、それに敵対している主人公達が「正義」になってしまい
一期ではテロリスト、悪という立場だった主人公達の立場が変わる。
そもそも一期の時点ではそれぞれ国家の思念やそこに住む人達の感情など
戦争状態になってしまうには仕方なく、それが長年続いている状態で
誰も「悪」といえない状況の中、絶対的な悪としてソレスタルビーイングが現れ
それを倒すために地球がまとまることにより戦争をなくそうというのが
ソレスタルビーイングの目的でもあったはずだ。
だが2期では、実は黒幕だったイノベーダーがちょこちょこと動き出し、
ソレスタルビーイングよりも悪になってしまったため、
そもそもの根幹にあった「武力により武力を収める」という部分が薄れてしまい
絶対的な悪を描いたことにより、物語が本当に安っぽいものになってしまった
一期の主人公達のストーリーはなんなの?ってなってしまう感じもある
更には2期になりただでさえ多い登場人物を増やしまくる。
明らかにいらないキャラや使い捨てキャラが多く、キャラクターの行動原理や
言動についていけない部分が増えていく。
一期はキャラクターの言動に歯の浮くようなセリフと美形な外見から
演劇のような浮いた感じがありましたが、それを余裕で超える。
特にある意味、もう一人の主人公として描けたはずの「沙慈」に関しては
2期になってから大嫌いになった。
沙慈とその恋人?のルイスは一期の時点で平和な立場におり、主人公のお隣さん。
だが、ガンダムによってルイスの両親と左腕は失われた。
2期ではなぜか女性であるルイスが軍に入り、沙慈は宇宙でお仕事。
この部分はかなり頭をかしげた。
「ルイス」ではなく、「沙慈」が軍に入ったほうがストーリーが
面白くなったのでは?と感じる。
このもう一人の主人公になり得た沙慈クロスロードは
物語にやたら絡んでくるくせに戦わないし、使えないキャラだ(苦笑)
確かに「平和の中のキャラクター」ということで一期では重要性があったのだが、
2期では戦争に関わりたくないからと抵抗していたグループのアジト教えちゃって
「うわぁーん!」と泣いたりともう見ていてイライラする。
そのくせストーリーには関りまくりやがる
更に2期ではなぜかルイスが軍に入っており、ストーリーに絡んでくる。
だが、主人公である刹那を活かしておらず、ここで沙慈が軍に入っていれば
平和を壊したガンダムを恨む沙慈、平和を求めるためにガンダムを使う刹那と
非常に面白い構図も生まれ、最終的には沙慈を止めるルイスでも問題なかったはずだ。
2期でのウダウダウジウジ言っている沙慈と一期とキャラの違いすぎるルイスは
2期では完璧に悪印象だ。
一期では一応?ヒロイン的な扱いだったマリナ姫は
制作側がどう動かしていいかわからなかったのが明白だった、完璧に要らない存在。
途中歌を歌い出したときは「まさかのマクロス展開!?」と冷や汗をかいた。
持て余したから本当に雑な使い方をしている。
全体的に2期に入ってから一部のキャラ以外の使い方や動かし方が雑だ。
その極めつけがアンドレイ・スミルノフ、
彼の行動や言動は本当にいらない存在であり、イライラを募らせる原因だった。
彼を登場させるよりも彼の父のセルゲイ・スミルノフがキャラクターとしてよく、
一期からの積み重ねがあったのにもかかわらず、あっさりと息子に殺させる
ストーリー展開は本当に謎だ。
更にソレスタルビーイングに新規メンバーとして途中参加した
アニュー・リターナー、彼女は自覚のないイノベーダーのスパイで
随一、母艦の位置をイノベーダーに知らせてしまっていたという役目と
ロックオンの双子の弟の恋愛相手だったが、完璧に不要だ。
イノベーダーに位置を知らせるだけなら、
イノベーダーであるティエリアの存在が発振器変わりになっているで十分な設定だ、
更には恋愛相手としてもいきなり出てきたキャラで
明らかに最初からスパイと分かるキャラと、本来なら弟じゃなく生きていた兄でも
十分な設定のロックオン弟との恋愛劇など浅すぎて本当にどうでもいい。
アニュー・リターナーのキャラクター自体は掘り下げや
役割がもっとちゃんとしていれば魅力あるキャラになり得ただけに残念だ。
更にはギャグでやっているのか?と思うキャラクターの名前センス
「Mr.ブシドー」、仮面をつけており実は生きていましたなバレバレなキャラだが
彼の名前が呼ばれるたびに私は笑ってしまった(笑)
アメリカ人っぽいのに陣羽織まで来てますからね、
もはや日本の漢字のTシャツを意味もわからず着ている外国人と全く同じ。
しかも、彼がそう呼ばれる理由は「勝手にそう呼ばれる」そうだ。
彼はおちょくられているのだろうか?w
このキャラに付いてはギャグでやっているのか、
本気でやっているのかが本当に分かりにくい、シリアスな場面でも
「ミスターブシドー!」と呼ばれるので意味不明です。
物語の重要なところで主人公に決闘を挑んでくるので行動もうざすぎる(苦笑)
マリナ姫、新規参戦キャラクター、ミスターブシドー、中国人兄妹と
制作側の「登場させたけどどうしようか?」という声が聞こえるかのように
登場させすぎたキャラクターを持て余していた。
2期に関しては言い出したらキリがないが、一番納得行かないのは
ロックオンだ、彼は一期で最終話で死亡しているガンダムマイスターだ。
彼の死に様は個人的にものすごい好きで、戦争という舞台で
主要な人物の死を描くという事も評価できるものだった。
だが、2期では彼の死を侮辱する。
なんと双子の弟登場(笑)
彼の家族はテロ行為によって死んでいるという描写まであったのに(彼が戦う理由)
いきなりほとんど違いのない弟が登場し、ロックオンの名前を引き継ぐ。
脚本を考えた奴は馬鹿じゃないだろうか?
これなら実は生きていました!という展開のほうが100倍は納得出来る。
2期からのストーリー展開の元になる流れや構成は分かるのだが、
そのストーリーを紡ぐはずのキャラクターの動かし方が間違ってしまった作品だ。
おそらくリメイクすればもっと面白い作品になるだろう、
リメイクされる可能性があるのかどうかもわからないが・・・
(マクロスの例があるのでもしかしたら?)
全体的に一期の出来栄えはいいだが、
その出来場の良さを2期が全て持って行ってしまった。
戦闘も一部のシーン以外は淡々としすぎてしまい緊迫感が薄く、
一部の良い評価ができる戦闘シーンが他の戦闘のシーンの淡々としすぎた描写のせいで
一部のシーン以外は印象がおこらない。
結果として駄作になった作品だ。
いい所も多い、だがそれ以上にダメな部分が目立ってしまい4クールという長さも
ダメな部分を目立たせる結果につながってしまった。
終盤も結局、劇場版につなげるため意味深な伏線なども残しまくっており
不完全燃焼な部分が強い。
個人的には見ていて疲れた作品だった。
確かに魅力的な部分も多々あったのだが、その魅力的な部分までのストーリーや
展開が淡々と遅く、ダラダラとやっている印象が強く無駄にキャラが多い。
主要人物キャラの5,6人以外は見た直後でもフルネームは言えない(苦笑)
これはあくまで個人的な考えだが、この作品は50話という長さを
持て余したのではないだろうか?
根幹にあるストーリーは決して悪くはないのに、話を伸ばすために薄い恋愛劇や
キャラクターを増やした。そんな印象を受けました。
劇場版は色々面白い評判を聞いているので今から見るのが楽しみです(笑)

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