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パパのいうことを聞きなさい

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パパのいうことを聞きなさい感想


評価/★☆☆☆☆(15点)


パパのいうことを聞きなさい感想

制作/feel.
監督/川崎逸朗
声優/上坂すみれ,喜多村英梨,五十嵐裕美ほか


あらすじ
主人公・瀬川祐太は大学に入学し新生活をスタートさせたばかり。小学生の頃に両親と死に別れ、当時高校生だった姉・祐理に育てられるも、中学生の時にその姉がバツ2で2人の子持ちの男性・小鳥遊信吾と結婚。義兄となった信吾への嫉妬と姉の家庭と幸せを壊したくないという思いから姉夫婦の家庭とは距離を置き一人暮らしをしていた。



問題山積み後回し

原作はライトノベルな本作品
原作者は迷い猫オーバーランでおなじみの松智洋
略称は「パイこき」らしい(笑)

一話から、かなりセクシーな要素が目立つ。
人物描写の際の作画は普通なのだが、肌=胸や下着などのエロ要素に入った
シーンの作画は艶っぽく描かれており、
この絵柄で独特な「エロ」さを醸し出している
絵だけ見ると、そういう雰囲気がないだけに苦手な方は注意だ。
毎話のように風呂シーンもある。

ただ、ストーリー的には序盤はかなり展開が遅めだ。
主人公が3人の少女と一緒に住むという状況になるまで、3話かかる。
確かに丁寧な描写で好感が持てるといえば持てるのだが、
丁寧な描写の割には「リアル」さがなく、丁寧にすればするほどリアルさに
矛盾を感じてしまいストーリーの違和感を感じる。

大学生が中学生と小学生と幼女をワンルームの部屋で一緒に暮らすという
設定がそもそも違和感を感じる。
アニメだから問題無いだろ!現実と比べるな!と思う方もいるだろうが、
本作品は確かにアニメが、アニメ的描写よりもリアルな描写がある部分が多い。

これが美少女に囲まれる明るいハーレムラブコメならまだしも、
本作品はリアルな部分をかなり多くの描写している。
特にリアルな部分はかなり重い。

両親の死、主人公が大学生、ワンルームに4人と序盤から
いろいろな厳しい状況が続き、それが解決しない。
解決しないまま無理のある状況でリアルな生活模様を描いている、
更に物語が進むと「賃貸契約違反」という問題が積み重なったりと
問題の解決を後回しにするだけして、なかなか解決しない。
解決しない割にはストーリーがなかなか進まないので
いまいちすっきりしないままストーリーが進んでしまう

情報によると、なんと本作品は1クールで1巻の内容を描いている。
コレはかなり異例だ。
分厚すぎる「境界線上のホライゾン」なら1クール1巻で理解できるが、
普通ならばラノベなら1巻あたり3話、4話というところだ。

それをわざわざ、1巻の内容をオリジナルの要素や丁寧すぎる描写で引き伸ばし
全12話作り上げている。
これが1巻で完結している作品なら問題ないが、原作は9巻も出ている。
原作のストックがないから仕方なく!ということでもない。
人気が出たら9期以上、制作サイドは作るつもりなのだろうか???

そりゃ、それだけ引き延ばせばなかなかすっきりはしない。
だが、逆に言えばそれだけ引き伸ばしても面白い部分がある
それだけにもったいない、無理に引き伸ばさずにちゃんと描けば
もっと面白い作品に、もっと楽しめる作品になったはずだ。

それだけに終盤の色々な問題の解決や登場人物、
特に1番幼い「ひな」が両親の死を理解するところの心理描写などは
視聴者の心をくすぐるところがあり、感動できた。
この描写が前半に欲しかった、
前半にこの描写あれば随分と作品の印象が違ったはずだ

全体的に見てゆっくりと色々なことを描きすぎている。
1話から3話の内容は本来なら1話でまとめられる内容で、
その後の内容も確かに丁寧に描いてはいるが、あまりにもストーリーが動かない。
これが気楽に楽しめる美少女ハーレムラブコメなら、別に問題ないが
ある程度リアルかつシリアスな内容を描いているのに、
その部分の描写不足とストーリー進行不足のせいで強い違和感が生まれる。
カルピスじゃないんだから、薄めれば面白さや突っ込みどころが増えてしまう。

本作品は決して駄作ではない。
だが、間延びしていしまっている要素がキャラの魅力を薄めてしまい
素直に楽しみにくい作品に仕上がってしまった。
もっとすっきりと作ればいいのにと思わずこぼしてしまいたくなる
簡単にいえば色々なことをがしつこくねっちこい

監督の川崎逸朗さん曰く
「最近は小さい子供に性欲をむき出しにするアニメが多く、
これはいかんと思い監督を引き受けた」

という発言を見つけた。
だが、その割にはエロ要素が多く、かなり矛盾している。

個人的には素直に楽しめなかった作品だ。
この作品は恐らく原作は面白いのだろう、その雰囲気は伝わるのだが
色々な無理のあるの設定がその面白い部分を面白く感じられなかった

ただ、かなり個人的なことを言えば「ひな」を演じていた
五十嵐裕美さんの幼女演技が素晴らしかった。
序盤こそ若干のわざとらしさを感じたが話が進めば進むほど、
幼女の演技がツボに入り、最終話での「ひな」のシーンの涙を後押ししていた

制作、主に監督さんが他の人だったらとひしひしと感じてしまった作品だ。
作画や音楽、声優さんは申し分なかっただけに
作品の方向性を変な方に推し進めてしまった監督さんや
1クールで原作1巻という謎のストーリー構成が脚をひっぱてしまっていた

売り上げ的に見ると、2期あるかどうか微妙なラインだ。
2期あれば期待したい反面、また間延びした作品になるのか?という不安もある
ゲームも出ているので、その売り上げ次第というところもあるのだろうが
果たして・・・

「」は面白い?つまらない?

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  1. anilog より:

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