GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

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評価/★★★★☆(75点)


GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 [DVD]

制作/Production I.G
監督/押井守
声優/田中敦子,大塚明夫,山寺宏一ほか


あらすじ
他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー、通称「人形使い」が入国したとの情報を受け、公安9課は捜査を開始するが、人形使い本人の正体はつかむことが出来ない。




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これが15年前の最高クォリティ


本作品は1995年に制作されたアニメ映画作品。
原作は士郎正宗氏による漫画作品

基本的なストーリーはSF。
脳の電脳化が進み、体も義体として機械の体になっている人間が多くなった世界
そんな中で公安九課は他人の電脳をハッキングして操る「人形使い」を追っていた
人形使いの正体とは・・・という所からストーリーは始まる。

見だして感じるのは作画のレベルの高さだろう。
1995年、恐らくこのアニメの作画を超えることが出来た作品は無い。
約15年前の作品なのに、今現在見ても
古さを感じさせないクォリティはさすがとしか言えない。

当時はCGを使っておらず、人による手書きのセル画で細かく描写された近未来と
兵器、人物、背景と繊細に描写されながらも若干重苦しい世界観の重圧を感じるような
セル画ならではの「作画の圧」を感じることのできる作画だ。

特に終盤の戦車と少佐の戦いはかなり迫力があり
中盤の重苦しい雰囲気を吹き飛ばすかのような動き、激しい銃撃戦、
少佐の機械の体である義体の人工筋肉の動きうねり、
そして破壊される義体・・・肉体の描写がとても素晴らしく
これが本当に、15年前の作品なのかと驚く。
その作画の雰囲気を幻想的な音楽が後押しする、素晴らしい世界観の描写だ

ストーリー的には難解と言わざる追えない。
映画作品というともあって、わずか1時間半の中に
攻殻機動隊の世界、メッセージを多く濃厚に詰め込んでおり、
何度も見たくなる出来栄えになっているが1度見ただけでは全てを理解できない。

このGHOST IN THE SHELLで伝えているのは

「機械の体である義体や脳の電子化という技術の進んだ
 未来における人間としての存在ついて」

ということだろう。
脳も電子化し、体も機械化している人間は、どこからが人間でどこからが機械なのか。
そして魂と言える部分の存在=ゴーストの存在の認識。

記憶までも外部端末に記憶している時代で、
もしかしたら、自分は作り物なんじゃないのか。
この記憶すらも誰かが作ったものなんじゃないのか。
自分の脳がハッキングされ改竄される可能性、記憶の消去ができる世界で
そんな可能性は幻想ではない。現実にそういった事件が起きている。

そんな世界で、脳を電子化し全身を義体化した「少佐」は自分の存在に疑問を感じる。
周りが自分を少佐と呼ぶから自分を認識できているが、
自分の過去の記憶は本当なのか・・・
そういった不安や、疑問を主人公である少佐はあくまでもクールに、
ストイックに言及して行く。

そんな中で凄腕のハッカーである「人形使い」が彼女の目の前に現れる。
「人形使い」は草薙素子に対し、自分と融合しないかと持ちかける。
人形使いのスキルや人形使いの存在、
彼との融合は少佐の自分自身の存在感の定義を確定できるものになるかもしれない。

そして少佐は選択をする。

15年前に、ここまで近未来の世界感と電脳化した人間の存在感を
想像した原作の「士郎正宗」氏の凄さを感じると同時に
この作品を映像化した制作側の意欲は素直に凄いと感じてしまう内容だ。
あまりにも未来にぶっ飛びすぎた内容は理解できるまで何度か見る必要があるが
理解してしまうと、あまりにもぶっ飛んだ内容にもう1度驚く。

全体的に見て素晴らしい作品であると同時に
あくまでも淡々にストーリーを描写しており重苦しい雰囲気もあって
ストーリーのわかりづらさもあるので若干人選ぶ作品だ。
SF好きならばぜひ見てほしい作品ではあるが、
この世界観と重い雰囲気は好きな人にしか受け付けない味があり、
だが、だからこそ好きな人にはたまらない内容になっている。

制作された1995年はまだADSLですら普及していなかった時代だ。
そんな時代にここまでの未来を描写したアニメ作品は他にはない。
当時、映画館で見たらどんな衝撃を受けただろうか・・・
まだ当時は小学生だった自分には到底理解できなかったかもしれないが・・・(苦笑)

このクォリティ、この世界感、このメッセージ性。
きっと、貴方のゴーストに何かを囁いてくれるでしょう。

コメント

  1. より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    為になりました。
    有り難うございます。