宮河家の空腹

☆☆☆☆☆(5点)

宮河家の空腹 評価

全10話
監督/山本寛
声優/川崎琴, 島形麻衣奈, 松岡禎丞, 平野綾, 加藤英美里ほか

あらすじ
妹の宮河ひかげと、姉の宮河ひなたは仲良し姉妹。 でも姉の浪費癖(おたく愛)のおかげで毎日空腹の日々…。 そんなちょっとせつないのに、ちょっと笑える!? 優しい姉妹愛を描いたハートフル物語♪ あの「らき☆すた」がスピンオフ企画で帰って来た!

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相変わらず、その域に達していない

本作品は「らきすた」のスピンオフ作品を原作に持つアニメ。
色々と話題の山本寛監督による作品だ。
なお、放送はUstream限定というやる気のあるのか無いのかわからない放送形式で
再放送やニコニコ動画やYouTuBEなどでの配信も行われていない。
なお本編自体は1話3分の短編アニメで全10話、色々と中途半端だ。

基本的なストーリーは日常系。
宮河姉妹はふたり暮らしをしているが、姉が同人誌などに金をつぎ込んでいるため
いつも貧乏。貧乏な姉妹の日常を描いている。

1話からつまらない。
アニメの「らきすた」の1話~4話を見たことのある方ならわかると思うが、
グダグダっとした日常すぎて笑いになっておらず、萌にもなっていない
恐らく「笑わそうとしているポイント」はあるのだが演出も弱く、
更に新人声優二人の演技力がなさすぎてギャグに勢いがなく死んでしまっている

登場人物も少なくメインの二人がツッコミとボケをしているシーンが多いのに
その二人の演技力がない。
これが他の声優さんだったら「笑い」に繋がっていると感じるシーンも多く
お金がないのはわかるが、この二人にしてしまったことはこの作品最大の欠点だ。

もちろん「川崎琴」さんはこの作品でデビューということを考えれば
確かに声の抑揚のつけたが甘くツッコミが弱いが、新人と考えればギリギリ及第点だろう
しかし、島形麻衣奈さんはデビューから3年と言うことを考えると演技は普通なのだが
キャラの語尾の付け方が特殊ということもあり難しいのは分かるのだが、
あまりにも癖をつけすぎていて慣れるまでは「いらっ」とくる

制作のお金がないと作品中でもネタにしていたが、
中盤以降「らきすた」のキャラもちょろっと出てくることを考えると
もう少しメイン二人の声優さんをしっかりした方にして欲しかったと感じてしまう

ネタに関しても新鮮さは薄い。
同人誌ネタなど何処かで見たことのあるようなネタであまり新鮮さはなく、
そのネタをグダグダっと引き伸ばしているため1話3分ほどなのにダレてしまっている

違和感があるのは作画だろう。
声優や曲などの面でお金を削っているくせに作画だけはクォリティが高い
それこそ「らきすた」本編に遜色のない作画のクォリティは素直に褒めたいところだが、
ある程度作画を簡略化したほうがテンポや演出に広がりが出て
もっと笑えたネタも多かったかもしれない
作画のクォリティやアニメーションとしてのクォリティを下げなかったことで
肝心の面白さが損なわれてしまった。

物語の中盤以降では「こなた」や「かがみ」などが出るのだが、
「後ろ姿」くらいしか出ずファンサービス的な意味合いが強く、
その後ろ姿ですら似ている人?という感じがするキャラデザだ。
更に平野綾さんは忘れすぎていて、似ている人の演技か・・?と思うほどだ。

ストーリー自体も貧乏ネタが主なネタだが、
コレに関しても姉が同人誌などに浪費していて貧乏という一切感情移入できない設定で、
せめて、そこで姉に感情移入できたり掘り下げるような内容があれば別なのだが
姉がただ駄目な人間となってしまっており、受け入れがたい。

全体的に見て、5話に出てくる「こなた」や「かがみ」目当て以外の人は見る必要はないだろう
中途半端な同人誌ネタ、姉が駄目なだけの貧乏設定などストーリー自体も微妙なのに加え
新人声優による演技力不足によるツッコミとボケの弱さが際立っており、
作画のクォリティだけはそこそこだが「キャラが可愛い」と思えるシーンはない。

本当に何がしたかったのだろうか。
ユーストリーム限定配信で毎週21時にわざわざパソコンの前に張り付いて見ないといけないのに
この内容はかなり残念な出来栄えだ。
私は毎週、らきすたのように序盤乗り越えれば面白くなってくる期待をしていたのだが
「その域に達していない」彼がそのまま監督をし続けても結局は
「その域に達していない」作品しかできあがらなかった。残念だ。

山本寛監督は今度アイドルアニメを制作し、劇場アニメになるまで決まっているらしいが
本当に大丈夫だろうか・・・。
この作品の二の舞にならないことを切に願いたい。

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