じょしらく

評価/★★★★☆(70点)

じょしらく 評価

全13話
監督/水島努
声優/佐倉綾音,小岩井ことり,山本希望,南條愛乃,後藤沙緒里ほか

あらすじ
このアニメは女の子のかわいさをお楽しみ頂くため、邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみ頂く番組です

スポンサーリンク

お後がよろしいようで

本作品は久米田康治、ヤスによる漫画作品のアニメ化。
落語を取り扱ったアニメだが、落語アニメ自体はアニメ初ではない
落語天女おゆいというアニメがあったが、あれは「美少女ヒーロー」ものなので
落語アニメといえるかどうか微妙だが、
本作品もまた、落語アニメと言えるかどうかは微妙な所だ(苦笑)

基本的なストーリーはコメディ。
女子落語家である5人の楽屋での会話を描く
決して落語について深く語ったりはしない(笑)
物語が始まる前にそれぞれのキャラが落語のオチだけ話し、
「おあとがよろしいようで」という言葉とともに物語は始まる。

序盤から怒涛の会話ラッシュだ。
落語のオチだけキャラクターの1人が喋ったかと思えば、後は女子落語家5人の楽屋での会話劇
5人も女子キャラクターがいれば萌え萌えな日常会話を想像する方も多いと思うが
流石は「絶望先生」の久米田康治というべきか、
1発目のネタから「漫画は漫画として読めばいい、何でアニメにするのか」
と原作が漫画な本作品を自虐するようなネタから始まる(笑)

何気ない会話から社会風刺、自虐ネタなどをふんだんに織り込んだ
内容はいろいろな意味で「やばい」が面白い。

例えば海に向かって叫ぶ言葉は何がいいかという会話から
「返せ」という答えにたどり着く。
日本地図と矢印が画面に描写され、様々な角度に矢印が向きながら
「返せ、人を」「返せ、技術を」「返せ、領土を」なとと可愛らしいキャラに叫ばせる(笑)
1話からこれだけやばいネタを扱う。

1話毎に3つのネタで落語家の少女たち5人が他愛もない話をする。
本当にそれだけの作品だ(笑)
例えば恋愛要素や落語家として悩むとかそういうのは一切ない、
ただ「どうでもいい話」を「ネタ」を織り交ぜつつ会話し「毒づく」。

ようは本作品は「絶望先生」を見やすくした作品だ。
やっている内容は「絶望先生」と変わらず、
だが、見やすい演出やキャラクターを5人に絞り外見が可愛い女の子にしたことにより、
「絶望先生」よりも気軽に見やすいアニメになっている。
逆に言えば絶望先生のネタが嫌いな方は本作品も楽しみ辛いだろう

ただ、絶望先生と違うのはキャラクターだろう。
5人の女子落語家はそれぞれキャラクターが立っており、
彼女たちのいわば「楽屋トーク」が自然で、
この娘たちが脚本家や原作者の頭の中でのストーリーではなく
本当にこういう会話をしているかもしれないという妙な自然さがある。
キャラクターたちが生き生きしている。

しかしながら話が進めば進むほど「久米田康治」要素が強くなる。
例えばネタの危なさ。もう・・・ここで書くのも危ないほどの危険なネタの数々、
執拗に繰り返される「海老○」ネタ、ディズ○ーランド、
更には歯を抜くという話から「原子力」関連の危なすぎるネタにつなげるなど
思わず「危ない!!」と叫んでしまうほど危なすぎるネタだ。
ある意味、絶望先生と違い本作品のキャラは純粋に可愛いので余栄にギャップが凄い

ただ可愛いキャラが自然に会話しているからこそ
ブラックジョークの「きつさ」が薄まり、
本来は重い危険なネタが受け入れやすかった。
キャラクターが私服姿の際の私服や髪型が全て違うのも注目すべきところだろう

全体的に見て気軽に見れる、テンポの良いコメディ作品だ。
キャラクターに可愛さもあり、ネタの面白さもある。
毒づいたネタも多く、ネタ自体に好みの分かれる部分は大きいものの
嫌悪感や拒否感がでなければ十二分に楽しめる作品といえるだろう

ある程度キャラクターを絞っていることも見やすさに貢献している
メインの5人を中心にキャラを立てネタを構成し、1話あたり3本の話で
ストーリーを紡いでいくのは、まるで落語を聴いているかのように
気持ちのいいテンポの良さがあった。
またOPやEDもセンスが良く、毎話飛ばさずに聴いてしまった。

人を選ぶ作品で「落語」という言葉に惹かれてみた人は大いに肩透かしを食らうだろうが
久米田康治氏の相変わらずのブラックジョークを
可愛いキャラクターで存分に楽しめる作品だ。

こんなにおもしろい作品なのだが、残念ながら2013年の9月で原作は終わってしまうらしい。
終わる前に2期決定の情報を聞きたいところだが難しそうだ。
全13話を一気に見てしまい「お後がよろしいようで」と
見終わった後にもっと見たいと感じさせる作品だ

スポンサーリンク