名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌

2014年1月3日

評価/★★☆☆☆(28点)

名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌 評価

111分
監督/山本泰一郎
声優/高山みなみ,山崎和佳奈,神谷明,山口勝平,堀川りょうほか

あらすじ
ある人物から調査依頼を受けた小五郎は、コナン・蘭・少年探偵団と共に、横浜に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。その敷地内にある「レッドキャッスルホテル」に着いた一行は、高田と名乗る依頼人の秘書からスイートルームに案内され、ミラクルランドの腕時計型フリーパスIDを配られる。全員がそれを腕に装着し、コナンは大喜びの蘭や少年探偵団たちとミラクルランドに向かおうとするが、高田に部屋に残るように言われる。

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俺の好きな人が犯罪者なわけがない

本作品は名探偵コナンの映画作品、コナン映画としては10作品目の作品にあたり
10作品記念映画ということになっている。

基本的なストーリーはサスペンス・アクション。
とある遊園地に依頼を受けるために訪れた毛利小五郎とコナン達。
しかし、蘭や少年探偵団に腕時計型爆弾をしかけられてしまい
毛利小五郎とコナンは犯人に言われるがまま過去に起こった事件の捜査をすることになる。
事件を解決できなければ人質になった蘭達も探偵たちも命はない。
というところからストーリーが始まる。

10作品目の作品ということで言うことで色々と頑張っている感じが出ている。
今までコナンに出てきたメインのキャラクターがほぼオールキャストで出演しており、
コナンファンならば「あのキャラが出た」というような面白さがあるだろう。
特にコナンファンでなければ確実に忘却の彼方へと忘れ去っているであろう
「白馬」などコナンファンでしか覚えていないキャラクターだ(苦笑)

ただ肝心の推理する事件自体がに大したことがない。
普段のTVアニメシリーズやTVスペシャルならばこのくらいの事件のレベルで納得できるだろうが
10作品記念という割には物凄い地味な事件をコナンが解決するために頑張るのだが、
「人質に取られている」という状況だからこそ何とか映画としての緊張感は出ているものの
事件を解決して欲しいはずなのにヒントを全て暗号で出す犯人は意味不明だ(苦笑)

肝心の解決する事件がどんな事かさえも教えてくれないw
ストーリーの尺稼ぎのための暗号など無意味なだけだ。

メインの事件の解決を行う中、
人質に取られているキャラたちは爆弾を付けられていることを知らないまま遊園地で遊んでいる。
遊園地から出ると自動的に爆破される仕組みになっているため、
知らないまま出そうになったりするような「緊張感」や
メインの事件とは別の事件が起こり、そのせいで爆弾が爆発するような「緊張感」はでているものの
基本的にメインの事件と一切関係ないサブストーリーだ(苦笑)
あくまでも少年探偵団などのサブキャラを活躍させるためのものにすぎない。

そのメインの事件の真相でさえ、狂った犯人が
「警察の捜査結果に納得いかない!探偵の大切な人人質にして強制的に調べさせる!」
というもので、結局真相はほぼ警察の捜査結果通り(苦笑)
10作品記念映画にしてはなんとも陳腐な推理と小物な犯人になってしまったのは残念だ。

更に映画としての盛り上がりどころ。
武装したバイク集団に襲われたり、爆弾を1つ警察が回収し忘れたりと
強制的なアクションシーンが多く強制的に盛り上がりどころを作っているような印象がある。

全体的に見てコナンファンならば納得の出来栄えだろう。
ストーリーとサブストーリーがバラバラではあるものの、それぞれのストーリー軸で
キャラ描写が光るストーリー展開になっており、コナンファンならば面白いと感じる部分はある。
だが、肝心の事件がしょぼすぎたり、犯人が小物過ぎたりと
ミステリー部分の面白さがあまりないのは残念な所だ。
各シーンは面白いのだが、全体として見ると設定の浅さや物語のつながりが弱いといえば分かりやすいだろう
本来の「名探偵コナン」のミステリーアニメではなく、キャラアニメになってしまっている。

更にのお決まりである新一と蘭のラブストーリー的な要素は今回織り込まれていなく、
いつものコナンの「キザなセリフ」も少なめで、見ている側にムズ痒い気持ちをさせない点は
見やすさと言う意味ではいいのだが、逆にコナンファンはあの青春ラブコメが好きな方も多いと思うので
物足りなさを感じる点だろう。
色々なキャラクターを出すファン向けの要素はアリなのだが、
そのせいで1キャラ1キャラの魅力がつわり辛い。

色々なシーンだけを見れば面白いと感じる点は多いのだが、
その点と点をつなぐ線であるはずの本筋のストーリーが浅く、
点の魅力がつわりづらくなってしまっているのは残念だ。
それを考えると劇場という大きなスクリーンで見れば逆に騙された作品かもしれない(笑)