名探偵コナン 14番目の標的

評価/★★★☆☆(58点)

名探偵コナン 14番目の標的 評価

99分
監督/こだま兼嗣
声優/高山みなみ,山崎和佳奈,神谷明,山口勝平,松井菜桜子ほか

あらすじ
湖のほとりで、母の妃英理を見つける毛利蘭。思わず駆け寄ろうとする蘭だが、英理は大声で蘭を止める。どこからともなく銃声が聞こえたかと思うと、英理が地面に倒れこんでしまう。そんな夢の中から焦るように抜け出した蘭は不安になり、英理に電話をかける。それを笑う英理だが、蘭が「夢で見た母は今より少し若く見えた」ということを伝えると、なぜか英理は表情を曇らせる。

謎の人物、アンディ・ホリィフィールド

本作品は名探偵コナンの映画作品、コナンとしては2作品目の作品となる。
毛利蘭の母親である「妃英理」が映画では初登場している
基本的なストーリーはサスペンス。
とある朝、目暮警部がジョギンをしている最中に何者かにボーガンで撃たれた
更に毛利小五郎の別居中の妻、妃英理もチョコレートに毒を盛られた
そして阿笠博士までもが何者かにボーガンで撃たれた。
現場にはトランプを示すものが置かれており、「毛利小五郎に関わる人物」が
名前に含まれる数字の順番通りに襲われていることが判明する・・・
というところからストーリーが始まる

今作はキャラクター描写が光る作品だ。
まだ名探偵コナンとして年数の浅い時の作品なだけに主要な人物が少なく
映画で登場させなければならないキャラクター数が少ない。
そのおかげでメインとなる「コナン」「毛利小五郎」「毛利蘭」の3人にきっちりとスポットが当たり
それぞれのキャラクター描写が光る作品だ。

特に毛利小五郎。
彼が刑事をやめたきっかけ、妻と別居したきっかけである過去の事件が描かれており
コナンファンならばよりキャラクターに感情移入することの出来る内容だ。
そんな毛利小五郎の過去の行いに毛利蘭が疑いを持ち、作中で微妙な距離感が生まれるなど
キャラクターが少ないからこそきちんとしたキャラクター描写を見せている。

更にそんなキャラクター描写の中でストーリーが光る。
「目暮十三(13)」をきっかけに「妃英理(クイーン)」、「阿笠博士(11)」と
コナンでお馴染みのキャラクターの中に数字があるという設定を活かし、
次々と毛利小五郎の周辺の人物が襲われたり、殺害されたりする。
今まで公開されていなかったキャラクターの下の名前が意外な笑いにつながっていたりする(笑)

次は誰が襲われるのかがわかっている状況でも綿密にねられた犯人の計画のせいで防ぐことが出来ず、
派手なアクションシーンにつながっていく。
ヘリコプターが墜落したり、海上施設が浸水したり、橋が崩壊したりと
「映画」ならではの派手なアクションシーンの数々は緊迫感と同時に迫力も生まれており見応えがある。

そして犯人。
コナン映画といえば狂った動機がおなじみだが、今作の犯人も負けず劣らずだ。
動機自体は理解できなくもないのだが、殺した相手が複数おり
自分が本当に殺したい相手をカモフラージュするために関係ない人物を襲いまくる(苦笑)
自分の名前と殺したい相手に数字が含まれていることに気づいたのはいいが、
何もトランプにからめてなくともと思ってしまう所だ(苦笑)

彼が本来殺したかったのは4人だが、そのうち関係ない8人も巻き込むw
確かにカモフラージュにはなっているのかもしれないが、
あまりにも極端過ぎる行動は狂った犯人としては魅力的だが同情はできない

全体的に見てコナン映画として完成度の高い作品だ。
犯人の動機や行動は若干理解できない部分は多いものの、
トランプの数字の順番通りに次々とお馴染みのキャラクターが襲われていく緊迫感や、
毛利小五郎の過去などのキャラクター描写、派手なアクションシーンと
1つの映画としてしっかり最後まで楽しめる作品だ。

コナン映画としては数少ない「キスシーン」のある作品なだけにファンは必見だろう。
あれをキスと受け止めるかどうかは個人の判断に任せるが(笑)
毛利小五郎が妃英理と別居した意外な真相などいわゆる「オチ」が用意されているのも
1つの作品を見終わったいい余韻を残してくれる要員だった。

余談だがこの作品に出てくる「外国人」の日本語が非常にツボだ。
アンディ・ホリィフィールドという方が演じているのだが、一切情報なし。
彼は一体何者のだろうか・・・・w