名探偵コナン 天国へのカウントダウン

評価/★★★☆☆(41点)

名探偵コナン 天国へのカウントダウン 評価

100分
監督/こだま兼嗣
声優/高山みなみ,山崎和佳奈,神谷明,山口勝平,松井菜桜子ほか

あらすじ

ワシの家から富士山が見えなくなった!!!

本作品は名探偵コナンの映画作品、コナンとしては5作品目の作品となる
今作では黒の組織が映画で初登場した

基本的なストーリーはサスペンス。
西多摩市に新しく完成したツインタワー、そのビルのオーナー・常盤美緒に招待された毛利小五郎、
キャンプの帰りに偶然ツインタワーを見に来たコナン達、
しかし、そのビルの前には「例の車」が泊まっていた・・・
というところからストーリーが始まる

本作のメインは「少年探偵団」だ。
子ども向けの映画とかんがえると、同じ目線である「少年探偵団」が主軸になりストーリーが進んでいく様は
1つのストーリーとしての「見やすさ」を産んでおり、
次々に起こる連続殺人を少年探偵団の目線で追うことが出来る。
更にそんな少年探偵団をメインに据えたことで以外な伏線がストーリーの膨らみを生んでいる

特に序盤のお遊びでしか無かった「30秒当てゲーム」が終盤の脱出劇で役に立ったり、
灰原哀のストーリーを描くことで「黒の組織」から狙われている緊張感を生み、
ビルの爆破という派手な犯行も謎の黒の組織だからこそ説得力のある要素だ

連続殺人事件や犯人当て自体はミステリー的な要素としては薄い。
特に犯人の動機が
「わしがせっかく、富士さん見える家買って隠居生活楽しんでたのに
 お前が高層ビルなんて立てるから、富士さんがちゃんと見えないじゃないか!」
という物凄い動機なので事件自体の面白みは薄い(笑)

しかし、そんなTVシリーズでやるような事件に黒の組織を絡めたことで
終盤のツインタワーの爆破、そこからの脱出劇という派手なシーンが連続して起こり、
子供たちだけでビルから爆風を利用して車飛び出すシーンなど
大人向けと考えれば若干納得出来ないかもしれないが、
子ども向けと考えればワクワクするシーンの連続だ。

コナンファン向けと考えてもファン向け要素が多く楽しめる部分が多い。
各キャラクターの「10年後の姿」が予想とはいえ描かれるシーンや
灰原哀の孤独の描写、少年探偵団の活躍とコナンファンならば楽しめるだろう

全体的に見て子ども向けのコナン映画と割り切ればスッキリと楽しめる作品だ。
起承転結のスッキリしたストーリー展開、あっさりとした事件から
終盤の緊張感のあるアクションシーンの連続からの迫力溢れる脱出劇と
徐々に徐々に盛り上がっていく映画は見ていて純粋な面白さがある。

ただこの作品あたりから「滅茶苦茶なアクション」がコナン映画でお約束になってしまい
そういった意味では後の作品に強い影響を与えてしまった感じはあるものの、
後の作品に比べれば「納得のできる」アクションシーンだ。

蘭とコナンの飛び降り、スケボーでの大ジャンプ、車で爆破飛び出しと
突込みどころのあるアクションシーンと滅茶苦茶な犯人の動機と微妙なミステリー要素など
子供なら純粋に楽しく、大人なら突っ込みつつ楽しめる。
黒の組織の「ジン」も灰原哀そっくりな髪型をしていた園子をうっかり狙撃するなど
突っ込んではいけないが、突っ込んでしまいたくなるポイントだろう(笑)
ある意味でコナン映画らしい要素の多い作品だ。

故に推理もの、サスペンスものとしては微妙だが、コナン映画としての完成度は高い作品だ