せやかて工藤!!腕が!!ドン!!「名探偵コナン から紅の恋歌」レビュー

2017年10月8日

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評価 ★☆☆☆☆(20点)全112分

あらすじ コナンと蘭、少年探偵団一行は、百人一首の団体「皐月会(さつきかい)」の会長である阿知波研介との対談を行う小五郎に同行し、皐月会が主催する大会「高校生皐月杯」が行われる日売テレビを訪れていた引用 – Wikipedia

せやかて工藤!!腕が!!ドン!!

本作品は名探偵コナンの劇場アニメ作品。
名探偵コナンとしてが21作目の作品となる。
監督は静野孔文、制作は TMS / V1 Studio

見出して感じるのは「あれ!?久しぶりに殺人事件だ!」という所だろう(笑)
最近のコナン映画はそもそも殺人が起こらなかったり、
コナンが推理する部分があまりにも少なかったり、
黒の組織が中心となることも多く、従来のコナン映画のような
殺人が起こってそこから~と言うようなストーリー展開が少なかった。

今作は冒頭からきっちりと殺人事件が起きている。
これだけでなぜか「あ、今回は面白いかもしれない」という
本来ならミステリーというジャンルにおいて当たり前の要素が出ているだけなのだが、
その当たり前すら忘れているコナン映画が従来通りの、
コナン映画らしいストーリー展開を見せてくれるのではないかと言う期待を募らせる。

更に今作の舞台は大阪&京都である。
必然的に服部平次もメインとして登場する形になっており、
コナン映画ファンならば「迷宮の十字路」を思い出すような感じだ。
あの作品の犯人は義経になりたいという凄い動機があり、
今作でもコナン映画特有のとんでもない犯人の動機に期待感が大きくなってくる。

そして爆破である。
コナン映画といえば第一作目からありとあらゆる建築物を爆破してきた歴史がある。
もはや様式美といってもいいくらいの「爆破アニメ」として、
ダイハードばりの歴史すら感じさせる。

だが、今作ではテレビ局の爆破なのだが完全破壊ではない。
ビル全体が倒壊するようなレベルではなく、
今までの作品の爆破に比べると火事レベルでありやや物足りない。

しかし、安心してほしい。コナンと平次のアクションはかなり豊富だ。
サッカーボールで窓ガラスを割った跡に、スケボーでビルとビルの間を渡り、
伸縮ベルトでビルから脱出という博士のひみつ道具を駆使しまくりだ(笑)

スケボーアクションに関しては最近、無かっただけに、
今作はそんなコナン映画のスケボーアクションが大好きな人達の
期待に答えるかのようにヤリまくっている。
だが、ちょっとやりすぎである(笑)

今までも数多くのスケボーアクションを見せてくれた。
ときにはスノボーに乗り換えて「雪崩を起こす」という神のような御業を披露したり、
トンネル内をぐるんぐるんと回ったり、
アメコミのヒーローのような超絶アクションをスケボーで見せてくれるのが
コナン映画であり、それがない作品は必然的に面白さが欠けてしまっている。

今作では久しぶりのスケボーアクションで制作側も気合が入ったのだろう。
今までにない「遠心力」を活かした技だ。
伸縮ベルトを手で持ち、ベルトの反対側をビルの突起した部分に固定し、
スケボーで加速しながらグルングルン!と周り遠心力でビルから飛び出す(笑)

コナンの握力どうなってるんだ?とかいうツッコミはしてはいけない、
遠心力、スケボーによる速度、自らの体重、
相当なGが腕にかかり、子供の腕では明らかに支えきれない上に脱臼しそうだが、
キック力増強シューズの力がなぜか腕にも伝わったのだろう。
突っ込んだり考察するのは野暮である。

冒頭の30分でコナン映画のある意味「お約束」的な部分が
ぎゅぅぅう!と詰め込まれており、この30分位でちょっとお腹いっぱいである。
わざわざスケボーが壊れる描写をきちんとすることで
「今作のお楽しみはここまでですよ」と言われてしまったようで、
盛り上がり的にも始まってから30分がピークといえる。

30分を超えると一気に面白みが薄れていく。
やや強引に和葉が恋のライバルとかるたでの対決をするような展開になり、
かるたの特訓をしだしたり、かなり淡々としたストーリー展開だ。
和葉が競技かるたに挑むというストーリーも別に対して面白くないのに、
中盤からは割とメインとなってしまっており余計につまらない。

一応、平次と和葉、そしてもうひとりの女性キャラの三角関係みたいな
形のラブコメ的ストーリーも描かれるのだが、そこに何の面白みもない。
どうせ和葉とくっつくことは目に見えており
当て馬でしか無いライバルキャラだ。

ミステリー要素自体も物語中盤で
「犯人は多分あの人」というふわっとした形で決めつけられ、
コナンと平次の推理もかなり強引で明確な証拠もないのに
「お前犯人だべ?」と揺さぶるさまはちょっと滑稽だ。
しかも、真犯人は違う(苦笑)

コナンたちが犯人と思ってた人は実は犯人ではなく、
長年行方不明になっていた人が犯人か!と思っていたが、実はそうではない!と
探偵ならきちんとした証拠を用意して納得の行く推理をすべきであり、
消去法のような形で犯人をあぶり出すのは無様だ。
バイクの走行中に慌ただしく推理する様子ははっきり言って微妙すぎる。

冒頭で感じた「久しぶりにきっちりとした推理が見れる」という期待は
見事に裏切られる。
推理やミステリーという部分はかなり強引なストーリーで面白さは薄く、
登場人物はやたら多いのだが掘り下げが甘いせいで印象に残らない。

総評

全体的に見て冒頭の30分以降は見所がない。
服部平次と紅葉のラブコメ要素も見所なのかもしれないが、
迷宮の十字路のようなニヤニヤとした感じのラブコメストーリー展開ではなく、
ミステリーとしての面白さは消去法で犯人をあぶり出すような微妙さで、
肝心のアクションシーン自体も盛り上がりに欠ける。

おそらく見てる人の多くが、
真犯人の言動や行動でコナンたちよりも先に分かってしまう。
序盤で明らかにおかしな言動や行動があり、
登場人物の一人がその行動や言動の異質さにややドン引きしているため、
「あ、コレが動機でこいつが犯人かな?」と察してしまう。
探偵より早く犯人がわかってしまうのはミステリーとしては致命的だろう。

映画としては冒頭の30分とラストのアクションが派手すぎるため、
スクリーンで見る分には盛り上がったかもしれない。
だが、そのアクションも過去の作品の焼き直しな感じも強く、
派手では有るが印象には残らない。

冒頭は古き良きコナンが戻ってきたように感じたが、
その期待感は30分で裏切らてしまう。
探偵より早く分かってしまう犯人、とってつけたようなかるた要素、
迷宮の十字路以下の平次と紅葉のラブコメ要素、焼き直しアクション、
グダグダなストーリー展開と中盤から終盤までは退屈な作品だ。

個人的な感想

個人的には冒頭の30分は満足はできた。
コナン映画特有のとんでもスケボーアクションを久しぶりに楽しめ、
そのスケボーアクションがいかにぶっ飛んでるかどうかが、
個人的にはコナン映画で最重要項目であり、
今作は雪崩ほどではないにしろ、なかなかぶっ飛んでいた(笑)

ただストーリー自体はアクションシーンがなければTVSP止まりで、
「かるた」ごときで殺人が起こったりなんだかんだいざこざが生まれるのは
コナンらしいぶっとんだ要員では有るが、
もう少し「ミステリー」としての面白さはあって欲しい所だ。

爆破に関しても遊園地から高層ビルまでありとあらゆるものを
爆破してきたコナン映画としてはテレビ局(サイズは普通)という
ちょっとスケール感のない物を爆破しており、
来年以降はもっと壮大な爆破シーンに期待したい所だ。

なにせ来年は「安室」が主軸の話らしい。
黒ずくめが絡むかどうかは分からないが、
公安警察が絡むのだからテロなどが起こるのだろう。
テロといえば爆破である。

楽しみだ(笑)

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