BRAVE10


感想


評価/★☆☆☆☆(13点)


BRAVE10感想

制作/スタジオさきまくら
監督/佐山聖子
声優/小野大輔,佐藤利奈,柿原徹也ほか


あらすじ
関ヶ原の戦いが始まるおよそ1年前。伊賀の忍者霧隠才蔵は、出雲の巫女伊佐那海と出会う。伊佐那海は襲撃者に全てを焼かれ、信州の真田幸村を頼ろうとしているところであった。そして真田幸村は10人の同志を集めている最中であった。



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がっかり戦国アニメ

原作は漫画な本作品。
「真田十勇士」をアレンジした作品というと興味が沸く人も多いはず。
イケメン男性キャラが多いことから、女性向けという雰囲気も強いが
「ホモ」な感じは薄い・・・か?
腐女子向けという印象は見終わった後にそこまで感じなかった

基本的なストーリーは歴史ファンタジーアクションものといえばいいのだろうか
出雲大社が突如襲われ焼かれ、助けを求めるために真田幸村の元へ向かう、
だが、その途中、追手に襲われているところを
伊賀の忍者の霧隠才蔵に助けられた所からストーリーが始まる。

序盤から非常に爽快感がある。
忍者同士のバトルシーンは定番な技ながらも、
作画がよく迫力のあるシーンの数々だ。
次々と登場するイケメン男性キャラもベテランの声優さんたちが多く
演技力がしっかりしており、「BRAVE10」の世界にはまっていく

ただストーリー的には毎話のように新キャラが出て
そのキャラが微妙に関わりつつ、
ヒロインが狙われる秘密などを絡めつつ進行する。
キャラクターがそれなりに立っているため見れるが、
かなりストレートなストーリーといえる。

更にどんどんどんどんキャラ数が増えていく。
「真田十勇士」を題材にしているだけあって、仲間は10人。
だが、最初から全員が揃っているわけではなく
ストーリーを進めながら徐々に集まっていく。

きちんとストーリーがあって仲間になる奴もいるが、
なんか意味わからないまま唐突に出てきて仲間になった。
という奴もいて、ご都合主義的な展開もかなり目立つ。
全12話で真田十勇士が揃うのは8話だ、かなり遅い。
それまでの8話はストーリーの序盤に加えキャラ紹介的な感じも強い

これが2クールぐらいの尺のある作品なら
8話まででキャラ集め&紹介でも悪くはないのだが、
本作品は1クールだ、明らかにストーリー構成的に厳しい。
予めもう少し仲間になっている状態で進めても良かったのではないだろうか?
特にあの子供や、海賊など。
ストーリーが回り道しているような部分が何箇所かある。

ついでに言えば微妙に納得行かないのがヒロインが主人公に惚れたキッカケ。
もう1話の時点から主人公一直線で、
2話以降からはうざいくらいにベタベタする(笑)
恋愛にキッカケがあやふやな割には最初から全開で
こちらの感情移入が間に合わない。

キャラ性に関しても、たしかに魅力的なのだが
どうにも「声優」さんたちの演技のおかげという意味合いが大きい。
声優さんたちがきっちりと演技しているからこそ感情移入できるのであって
もし、これが微妙な声優さんだったら一切感情移入できない可能性すらある。
声優さんに頼りすぎている感じが強すぎた

ストーリー的にも
「お!王道だけど面白そう!」という匂いが最初はある。
だが、その匂いは7話あたりから完璧に消え失せる。
面白くなりそうなのに、なんだか突き抜けた面白さを感じない

真田十勇士を大胆にアレンジしつつ、10人のキャラが仲間になっていく
ここまでのストーリーはいいのだが、ここからが問題。
ストレートに行ってしまえば、ストーリーが読めてしまう。
「あ、こいつ裏切るんだろうな~」という匂いがプンプンだったキャラが裏切る。
裏切ると分かっているキャラが裏切っても予想外でも何でもない。

9話ではストーリーの大事な部分が明かされるのだが、
既に多くの視聴者は離れていっただろう
大事な部分を説明されても「どうでもいい」感じが残る。
簡単な言葉で言えば、ストーリーが浅い。

最初は本当に面白そうなカンジがするのに、
話が進めば進むほど設定の浅さやストーリーの進め方の強引さを感じ
せっかく「BRAVE10」の世界に浸っていたのに
現実にドンドンと引き戻されるような感じだ。

更に戦闘シーンも面白かったのは最初だけで、
中盤以降は止め絵も目立ち面白みはない。
終盤のつまならさは群を抜いている

特に主人公がボロボロに負けた相手はヒロインの力によって自爆というのは
盛大に笑わさせてもらった(笑)
あんなに苦労してボロボロに負けていた他の敵も「あっさり」と勝ってしまう
戦闘シーンの面白みや深みが一切ない。

全体的に見てがっかりした作品だ。
序盤の期待感を盛大に裏切られ、ストーリー的にもB級アニメみたいになっており
声優さん以外の見所がない。
驚いたことに、アニメでは原作8巻分の内容をやってしまったようだ。
同時期に放映されていたアニメでラノベ1巻で1クール作るという
意味不明なことをやっていたが、本作品はその逆を行きすぎている。
いろいろな意味で原作を読んでみたくなるが・・・

もしまだ見ていない人で、出ている声優さんにピンときたから
見るという人がいるならばそれなりに楽しめる作品だろう。
だが、真田十勇士や歴史アニメということに着目しているならおすすめできない。

原作的には2期ができるような新シリーズも始まっているようだが、
DVDの売り上げ的には微妙な所。
個人的にはキャラと声優は悪くなかったがストーリーが浅かったという印象だ

一応、乙女ゲーム原作のアニメに近い印象もあったが
その割にはヒロインと主人公だけで恋愛は成立?しており、
他のキャラはその関係にあまり関わらない。

腐女子さん向けのアニメという印象も若干あったが、
1名のキャラを除けばそういう要素はそこまで濃ゆくない。
あくまでも1名のキャラを除けばだ(苦笑)

かといって男性向けか?と言われると、
確かにヒロインは魅力もありセクシーシーンも多かったが
終盤はあまりセクシーシーンもなかった。

メインターゲット層はどこなのだろうか?
最後までそれがつかみきれなかった作品だ。
こう言ってしまうと聞こえは悪いが、色々な層を取り込もうとして
結果として浅くなっているように感じる作品だった

果たして2期はあるのだろうか?
あまり期待はできないが・・・