「昔のアニメと今のアニメ、どっちが面白い?」アニメコラム

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日本列島を大雨が襲う中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
どうも、笠希々です。
今回は久しぶりにアニメコラムの記事になります。
以前から書こう書こうと思いながらなかなか筆が乗らなかったのですが、
ワクチンの副反応で寝込んでいる間に頭のなかで文章がまとまり、
記事にした次第です(笑)

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昔のアニメのほうが面白い

ネット上に定期的に「昔のアニメのほうが面白い」という言葉が出てきます。
それはTwitterだったり匿名掲示板だったりYouTubeの動画のコメントだったり。
様々な場所で定期的にこの言葉はひょっこりと顔を見せます。

今放送されているアニメを見ているなかでその人のなかで
「昔見た作品のほうが面白かった、今の作品はダメだ」
そういう考えにいたった結果なのでしょう。

この言葉は少なくとも私が観測してる上で20年近く使われています(苦笑)
20年前も「昔のアニメのほうが面白かった」という人がいたわけです。
2000年代のアニメを見ながら1980年代のアニメと比較した結果、
昔のアニメのほうが面白かったとその人は吐き捨てました。

逆に今、2020年代のアニメを見ながら「昔のアニメのほうが面白かった」という人にとっては
2000年代あたりが昔のアニメという
感覚なのかもしれません。
ですが、20年前の人からすればすでに面白くないと
吐き捨てられている作品ということになります。

違う見方をするならばこの40年間、
どんどんとアニメは劣化し続けているのかもしれません。

私は少なくとも30年間アニメを見続け、20年間オタクをし、
10年間アニメレビューを書いています。
おもしろい、おもしろくないというのは個人の主観であり、
明確に結論づけることは難しいのですが、
あくまでも私の「主観」としての結論をこの記事で導き出せればと思います。

まずはデータで攻めていきましょう。
感情や主観ではなく数値で理論的に
「昔のアニメのほうが面白かった」のかを探ります。

単純にアニメの放送数が違います。
2020年はアニメ映画も含めれば「200作品」以上あります。
2000年はおおよそ「100作品」
1980年は「50作品」にも満たない数しか制作されていません。

この40年間で制作数は4倍近く増えています。
例えば年間5本の名作といえる作品が生まれたとしても、
5/50と5/200では体感が違います。

そういった意味で言い方は悪いのですが「ハズレ」の作品は
確かに増えたことでアニメにおける名作の打率が下がったと
言い換えたほうが分かりやすいかもしれません。

決して昔のアニメが名作ばかりとは言えません。
今も昔もおもしろい作品、つまらない作品はあれど
制作数が増えたことで打率が下がったことで
「昔のアニメのほうが面白かった」
と感じやすくなる部分はあります。

売上だけでいえば40年前、20年前、そして現在に至るまで
アニメ市場は伸び続けています。
円盤、いわゆるDVDやBDの売上は下がりましたが、
逆に配信の売り上げは急増しています。

これは時代に伴う媒体の変化であり、
逆に配信サイトで多くの人が多くのアニメに触れるようになったからこそ、
打率の低下に伴う「昔のアニメのほうが面白かった」という感覚が
生まれる可能性が高くなります。

制作内容の変化

アニメ市場が拡大し、制作数が増え、
昔はマニアックなジャンルだった「アニメ」というものが
「大衆娯楽」として一般層に定着したことで
そういったマニアックな作品だけではなく大衆的な作品も増えました。

最近ではあまり聞かなくなりましたが
「質アニメ」や「考察アニメ」と呼ばれるたぐいのものは減りました。
アニメが大衆化し、わかりやすさを求めた結果が今なのでしょう。

特に最近ではなろう系作品が多く制作されています。
わかりやすい異世界ファンタジーはお手軽ではあるものの、
わかりやすすぎるがゆえに安易な作品も多いことは事実です。

今はそういったブームというものもあり、
昔のアニメが手間ひまかけ1週間煮込んだカレーならば、
最近のなろうアニメのような作品はインスタントカレー的な印象です。

ですが、1週間煮込んだカレーには1週間煮込んだカレーの良さがありますし、
インスタントカレーにもインスタントカレーの良さがあります。
確かに名店と比べると「味」という意味では負けるかもしれませんが、
名店の味とは違うお手軽さや気軽さが魅力です。

今のアニメも名店の1週間煮込んだカレーのような作品もありますが、
インスタントカレー的な作品が多く、そういった作品が好まれやすい、
売れる傾向にあるがゆえに名店のカレーが影に隠れてしまいがちですが、
隠れた名店は今のアニメにも存在します。

「10年後、20年後にも語られる作品がない」と
「昔のアニメのほうが面白かった」と吐き捨てる人はよく言います。
ですが、私は今から5年、10年、15年、20年、25年と
約5年単位で数十年後も語られるであろう作品を知っています。

鬼滅の刃は売上的な意味も含めて今後数十年は語られるでしょう。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンも、魔法少女まどかマギカも、
コードギアスも、涼宮ハルヒの憂鬱も、ラブライブも。
毎年、10年後も20年後も語られる作品は生まれないかもしれません。
ですが、確実に10年後も20年後も語られる作品は生まれています。

王道と新鮮さ

ここ2~3年はいわゆる王道なストーリーの作品が好まれる傾向にあります。
しかし、王道は言い換えればベタ、
過去の作品でやったことの焼き直しに近い部分があります。
分かりやすい例で言えば鬼滅の刃は過去のジャンプ作品でみたことのある
設定が多く含まれている作品です。

過去のジャンプ作品を知らない人が初めて鬼滅の刃を見たら
斬新かつ新鮮な設定に見えますが、
逆に過去のジャンプ作品を多く知ってる人が見ると
斬新さや新鮮さは薄れます。

鬼滅の刃だけでなく最近の作品はそういう傾向の作品が多いことは確かです。
しかし、それはこの40年間ずっと多かれ少なかれやっています。
過去の作品で受けた要素やキャラ描写、戦闘シーンの描き方、
完全にオリジナルのその作品だけの要素だけ作られた作品というのは
ほぼ存在しないと言っても良いはずです。

これはアニメや漫画に限らず、音楽などでも言われていることです。
創作は過去の作品の模倣から始まり、そこから個性を見出していくものだと
私は思っています。
それが悪いわけではなく、模倣された作品を知っていると
どうしても新鮮さが薄れてしまい結果として
「昔のアニメのほうが面白かった」という考えに至ります。

昔の作品は偉大です。それは紛れもない事実です。
偉大であるがゆえに模倣し、
偉大であるがゆえにそれをこえようとするのは難しい。
ですが、偉大な作品を敬い、越えようとしている作品もあります。

多くの作品を見て舌ではなく「目が肥えた」というのもあるのでしょう。
目が肥えた結果、似たような作品のものに新鮮さを感じなくなって
しまっているのではないでしょうか。
最初に見たものは思い入れも強く、特に子供の頃に見たものは
感受性の豊かさからより印象も残りやすいものです。

終わらない

これはここ10年でより顕著になってきましたが、
「最後」まで描かれる作品が少なくなってきました。
20年前ならば「アニメオリジナル」のストーリーで完結することも多く、
1つの作品を見終わった満足感が生まれます。

しかし、最近の作品は原作付きの場合、
よっぽど人気作でない限り完結までアニメでやることが少なくなりました。
これは制作数の増加の影響もあるのでしょう。
そのせいで終わらない作品が増えた結果、過去の作品と比べて
「宙ぶらりん」になってしまっている感覚が生まれます。

私もこの点については正直、アニメオリジナルでもいいから
2クールないし4クールで一気に終わらせてほしいと思っています。
アニメはアニメ、原作は原作と、アニメと原作で内容や
結末が違ってもいいと思っているのですが、
それを許さない人が多いことも事実です。

作品数が増加したことにより、昔のように2クールや4クールの
放送枠が取りづらくなったことが終わらない作品が増えた要因の
1つでもあり、「打率」の低下にも繋がっています。

ただ逆にここ数年、アニメ映画が強くなってきており、
TVアニメよりもアニメ映画のほうがいわゆる名作と言える作品が
増えてきたなと私は感じています。

アニメ映画は1本の作品として2時間弱で
起承転結のストーリーを描いているからこそ
名作が生まれやすい環境にあるのではないでしょうか。

ここ最近では「映画大好きポンポさん」は紛れもない名作でした。
ただ、TVアニメとは違い放送で無料で受動的に見れるのと違い、
アニメ映画は有料で能動的に見に行かないといけません。
そういった意味で触れる機会が少なく、名作と出会うチャンスが
TVアニメと違って多くの人にはないのかもしれません。

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主観

「昔のアニメのほうが面白かった」
定期的に見かける言葉であり、そう感じる人は少なく有りません。
そういう人たちにとってどの年代のアニメが「昔」なのかは
それこそ主観であり、人それぞれ違います。

多くのアニメを見たからこそ、多くのアニメが放送されている今だからこそ
そう感じやすくなります。どんどんどんどん人は目が肥えていきます。
自分の中の名作を超える名作を求めるもののなにか違う、
自分の中のアニメランキングが変わらない。
そう思う時間が増えれば増えるほど「昔のアニメのほうが面白かった」と
感じるのかもしれません。

「昔のアニメのほうが面白かった」
これは個人の感想です。それゆえにそう感じている人が
この記事を読んでも
「そうか、今のアニメも面白いんだな」とはならないことはわかっています。

だからこそ、私は敢えて主観で言いたい。
私は30年間、今も昔もアニメというものが「つまらなくなった」と
感じたことは有りません。
あぁ、アニメってやっぱり面白いなとこの記事を書いてひしひしと
感じることができました。

あえての反論

あくまでそう吐き捨ててしまう人は主観で語っています。
個人の感想です、それを強く否定することはできません。
ですが、私は敢えてそれを否定したい。

昔のアニメも、今のアニメも変わらず「アニメ」は面白い。

私は非常に飽きっぽい性格です。色々なものに手を出し、
時には人にさえ飽きます。
1週間前まで毎日見てたYouTuberの動画にふと瞬間に飽きてしまって
全然見なくなることも多々あります(笑)

そんな飽きっぽい私が30年以上ずーっと飽きもせずアニメ見てます。
おそらく、死ぬまでこれは変わらないのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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