みのりスクランブル


☆☆☆☆☆(8点)



制作/ufotable
監督/野中卓也
声優/阿久津加菜,五十嵐裕美,高井舞香ほか


あらすじ
ペンギンが苦手な小学生・たまきちゃんの弱点を克服するために作られたペンギノイド(ペンギン+アンドロイド)・みのり。2人が出会った時、何が起こる…?新鋭が描くドタバタサイエンス(?)コメディー!!



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房総ペンギン娘

本作品はアニメ文庫シリーズの1つ。
原作はまんがタイムきららで連載していた作品で、単行本は一巻のみ
いわゆる「打ち切り」の作品だ。

基本的なストーリーはコメディ。
ペンギン好きでペンギンを研究している父親を持つ主人公、
そんな父親のせいですっかりペンギン嫌いになった主人公だが、
父親はペンギン嫌いを直すため「ペンギン型アンドロイド」を作りあげた
というところからストーリーは始まる。

ペンギン型アンドロイドは簡単に言えば幼女の姿でペンギンの着ぐるみを
かぶっているような状態といえばわかりやすいだろう。
ただ人間の言葉はしゃべれないし、ペンギンの本能のまま行動している。
私はこの作品で「ペンギンがエビを食べる」ことを初めて知ったw
更にこのペンギンはアンドロイドでもあるの超絶パワー保有、
雪玉を投げれば郵便ポストですら破壊する(笑)

要は、この作品はこのペンギン型アンドロイド「みのり」が
巻き起こす騒動に巻き込まれる主人公。という作品だ。
それ以上でもそれ以下でもない。

作画に関してはよく動く、いや動き過ぎといっていいくらいだろう
物語の大半が「みのり」が暴れまくるというシーンのため
激しく動くのだが、動きで笑えるということはない。
確かに激しく動くが激しく動いているだけ。
そこに「面白み」がない

この「みのり」に関しては可愛げが一切ない。
ただ暴れるだけ、ただ食いまくるだけ、
それを捕まえるために主人公が町内を駆けまわる。
本当にこれだけで、同じようなセリフを吐く。
何回名前呼んでるんだよと思わず叫びたくなるほど名前を叫ぶ
セリフが思いつかなかったのだろうか?

後半の展開も意味不明だ。
「みのり」が巻き起こした騒動で海に落ちて、
それを救ってくれたから蛇管ペンギントラウマが治る・・・、
更には停止した「みのり」を助けようとするという展開になるのだが
あれだけ振り回されておいて「助けよう」と思う
主人公の気持ちに感情移入しきれない。

昔ペンギンに同じように救われたという過去を思い出したというのもあるのだが、
あれだけ振り回されておいて、今日出会ったばかりの、
しかも「アンドロイド」にあそこまで感情移入することはない。
終盤の無理矢理な「お泣かせ」展開は飽き飽きしてしまった

やりようはあったはずなのだ、ペンギン嫌いを克服させるのであれば
もっと可愛げのある性格にして徐々に仲良くさせるという
ほのぼの系の癒しストーリーでも良かったはずなのに
性格破綻暴走ペンギンアンドロイドではペンギン嫌いは克服できないだろう

全体的に見て激しく動く作画だけしか面白みがなかった。
その作画に関しても確かにクォリティは高いのだが、
アニメーションとしての動きの面白さはあまりなかった

ストーリーに関しては言わずもがな起承転結にはなっているが、
本来なら可愛いと感じさせないといけないはずの「みのり」に対して
苛立ちしか覚えないストーリー展開は理解できなかった
むりやりに40分で1つの話につなげてしまったことで
面白みがなくなってしまったのかもしれない。

まんがタイムきららの公式ページにて原作の試し読みが少しできるが
随分と印象が違った、ストーリーもだいぶ改変しているようだ
数ページしか見れないが「あれ、この展開のほうが面白いんじゃ」と感じさせられた
と言うことは、無理矢理に40分で起承転結の1つの話にしてしまった結果、
なんかドタバタしているだけのアニメという印象しか残らなかった
(試し読みページ→http://www.dokidokivisual.com/comics/book/past.php?cid=191)

個人的には物語の最初はよかったのだが、あまりにもしつこい追いかけっこと
エビネタのせいでくどい作品だと感じてしまった
何とも残念な作品だった