これはゾンビですか?

評価/★☆☆☆☆(12点)



制作/スタジオディーン
監督/金﨑貴臣
声優/野水伊織,月宮みどり,日笠陽子ほか


あらすじ
銀髪の不思議な少女・ユーと出会ったことで殺人事件に巻き込まれゾンビとして蘇った
主人公、相川歩の巻き込まれ型ゾンビ生活を描く。
第1巻にて主人公・歩の家にはネクロマンサーのユーのほか、
歩に魔力を吸い取られてしまった魔装少女・ハルナ、吸血忍者のセラが居座ることになり、
その後も異能の力を持った人物が次々と現れる。そうして繰り広げられるバトルや
トラブルを解決していきながら、物語はラブコメディとして展開する。




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一話から急転直下

原作はライトノベルな本作品。

基本的なストーリーはファンタジー
序盤、主人公がいきなりトラックに跳ねられる(笑)
まあ、この主人公はゾンビらしく生半可な事では死なないらしい。
ついでに自分を生き返らせてもらった少女である
全くしゃべらないネクロマンサーの少女と同居しており、
自分を殺した犯人を捜しているというのがストーリーの始まり。

更にはいきなり出会った魔法少女の魔力を奪ってしまい居候され、
主人公は奪った魔法少女の魔力を使って魔法少女になることができる・・・(苦笑)
つまりはこの作品の主人公は、ゾンビで体をまっぷたつにされても復活でき
奪った魔法少女の魔力で、女装魔法少女になることも出来る主人公なのだ。
・・・意味不明だ(苦笑)
序盤のこの意味不明な主人公の設定のせいで引きこまれてしまう。
ネクロマンサーの少女はしゃべらなく、声は主人公の脳内妄想のみ(笑)
しかも声優は毎回変わり、三石琴乃、かないみか、金田朋子、皆口裕子、丹下桜、
松岡由貴、日高のり子とベテラン声優ばかりw
日高のり子さんだけ若干浮いてきたきがするが・・・ちなみに私は丹下桜で悶絶した。
(追記、こおろぎさとみさんがすでに48歳なのが驚きました)

そして話を追うごとにヒロインが追加されていく、いわばハーレムものだ。
ネクロマンサー、魔装少女、吸血忍者とメインとなる三人のヒロインと主人公の
同居生活を描きつつストーリーを進行するが、テンポが非常に遅い。

大体から吸血忍者は里の争いを終わらせるために
ネクロマンサーの力を借りたくてやってきたというストーリー展開なはずななのに、
その里の争いは「何年も続いたから数日で変わるわけがないので余裕がある」と
放っておけぼりになってしまい、結局は主人公と同居。
ここでストーリーが動かなくてどうする!と少しやきもきしてしまった。

更には序盤から同居している魔装少女も主人公に
魔力を奪われたから同居しているらしいが
その魔力を復活させようと努力する描写はなく、同居生活を楽しんでいる、
ストーリーの展開が中途半端なところで止まってしまうのだ。

普通なら色々やった挙句、主人公と同居ならまだわかるのだが
色々やる前に主人公と同居して落ち着いてしまうので、
各ヒロインのストーリーやメインのストーリーが中途半端なところで止まって
ダラダラと各ストーリーを進めていくので、話が進めば進むほどいらだちが募る。

根本的にいろいろな設定を詰め込みすぎている&ストーリーを同時進行してしまうので
結果的にストーリー自体が崩壊しており、設定も理解しきれない。

更には各ヒロインごとに世界観があるのも無理が有る話だ。
ネクロマンサーは冥界の世界、魔装少女は魔法の国?、吸血忍者は忍者の里とバラバラ、
その3つのヒロインの3つの世界と3つのストーリーが上手く絡み合っているなら
作品としての完成度が高いものになるのだろうが、
崩壊してるので完成度は恐ろしく低い。

中盤、主人公を殺した人物が明らかになり戦闘シーンも描かれるが
シリアスな中でもギャグをやっていたりして真面目に観ればいいのか悩む、
だが、戦闘シーンは妙にグロかったりするので、どう捉ええていいのかが
見ていて本当にわからない。
更にはストーリー的に唐突な展開が多く、意外性もないので単純に詰まらない。

7話は以降はつまらなさ&わけのわからなさが融合し、もう崩壊だ。
いきなり新キャラが出てきて、キスして主人公の嫁宣言、
既存のヒロインをわざわざ希薄にして新キャラを押しまくるストーリーが展開するが
そこまで築いてきたヒロインのストーリーを
無視してまで取り入れる必要があったのだろうか?

更には魔装少女なヒロインは、いつの間にか主人公のことを好きになってる始末で
「え?お前そういうフラグあったっけ?」と思わず呟いてしまう。
ストーリーの構成が滅茶苦茶といえばわかりやすいだろうか。
その後、9話以降の展開は目も当たられない。

敵に襲われて重体になったヒロイン、そして意味不明な呪文と共になんか召喚する。
何が起こってるのか原作を読んでいない人には本当に意味不明だ
また起こった現象もそこまでの世界観とかを無視し、展開がむちゃくちゃすぎる。
ヒロインを助けようと主人公はガンバルが、7話から無理矢理出てきたヒロインなんで
深みも一切無い状態で視聴者を泣かせようとしても無理があります。

ちなみにラスボスみたいなのも意味ありげに出てくるが・・・意味不明だ。
ネクロマンサーを連れ去り、緊迫したムードになったかと思いきや、
連れ去った場所が分かりラスボスの元まで行くと、
ラスボスと一緒に食事をする主人公・・・?

その後の展開も爆笑だ。

大量のメガロ(敵モンスター的存在)を一人のヒロインがメイド服姿で
ヴァイオリンを演奏する、更には忍者の里の人達が集まり
みんなメイド服姿でヴァイオリンを演奏し解決。
忍者の里なのに服装がメイド・・・しかもヴァイオリン・・・

ラスボスの目的はまだ理解できなくもなかった、
ゾンビで死ねない彼は死にたかっだけだ、だが、最後のセリフが・・・
「死んだらペンギンにしてくれ、僕はペンギンが好きなんだ。」
ペンギンっすか・・・(苦笑)

もう笑う以外の反応ができない、意味不明すぎる。
9話移行の展開が早過ぎるのは、制作が圧倒的に悪い。
私は原作を読んでいないので他サイトの情報で知ったのだが
1話~6話では原作一巻の内容を描写、7話~9話では原作2巻の内容を描写している。
およそ半分の尺でやっているわけだ(苦笑)

そりゃあ詰め込みすぎになるのは当たり前といえるだろう
原作を改変しすぎた結果、原作を読んでいない人には
意味不明なストーリー展開になってしまっている
まともにストーリーを理解させるという事を制作が一切していない

全体的に、制作がやっちまった感が強い。
毎回、主人公の脳内妄想でネクロマンサーの声優が変わるのは褒めたいが、
詰め込み過ぎなストーリー展開、圧倒的なまでの説明不足、
キャラソン販売促進のためだけの最終話とプラス要素よりも圧倒的なマイナス要素が多い。

結局、何がしたかったのかストーリーがどうなったのかが本当にわからない。
2期を匂わすような部分もあったが、正直スタッフを一新しないなら私は見たくはない。
むしろ作り直したほうがいいとすら思う。
こんな状態では原作があるアニメとしては原作がかわいそすぎる。

製作スタッフ、特に監督は本当にの作品を面白くしようとする気持ちがあるのだろうか?
最終話をキャラソン販売促進のために使ったことを考慮すると、
面白くしよう、見ている人に楽しんでもらおう、この作品を好きになってもらおうという
気持ちではなく「DVD&BDかってね!あ、キャラソンもでるからね~!」と
この作品を札束でしか見ていないご様子だ。

正直、別の制作陣ならこの作品はもっと違ったアニメになっていたかもしれない。
もっと面白いアニメになったかもしれない可能性を秘めた作品なだけに
非常に惜しまれる。

個人的には一話で面白さがマックスになってしまい、その後どんどん下降し
最終的には底を突き抜けてしまった感じが強い。
駄作なのは間違いないがある意味、この意味不明さは「駄作好き」な方には
大好物な作品かもしれない・・・(苦笑)