どうもみなさん、毎度恒例の近況報告という名の
先月に見た作品のランキング記事になります。
先月は我ながらすごかったですね(笑)
- 6月
- 17位 最強の王様、二度目の人生は何をする?
- 16位 勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~
- 15位 さようなら竜生、こんにちは人生
- 14位 ちょっとだけ愛が重いダークエルフが異世界から追いかけてきた
- 13位 KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ
- 12位 #コンパス2.0 戦闘摂理解析システム ANIMATION PROJECT
- 11位 片田舎のおっさん、剣聖になる
- 10位 プレデター 最凶頂上決戦
- 9位 かくして! マキナさん!!
- 8位 一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる
- 7位 やたらやらしい深見くん
- 6位 リロ&スティッチ
- 5位 ボールパークでつかまえて
- 4位 機動戦士Gundam GQuuuuuuX
- 3位 前橋ウィッチーズ
- 2位 リロ・アンド・スティッチ
- 1位 LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標
- 賛否両論な6月
6月
6月はなんと17作品もレビューすることができました。
毎月15本を目標にしているのですが、
そこから2本もオーバーしており、やりすぎなくらいです(笑)
15分の短編アニメだったり、映画だったり、再レビューだったり。
ややお手軽というかサクッと見れる作品やレビューが多かったからこその
数字なので、ややチート感はありますが、
それでも目標達成なのは個人的にも満足感があります。
今月は1クール、もしくは2クールのアニメを
少なくとも10本レビューしたうえで、15本を目指したいところですね。
そんなわけで夏の暑さも本格的になってきましたが、
じめじめだった6月に見たアニメ&実写を個人的な
ランキング形式で振り返っていきましょう。
17位 最強の王様、二度目の人生は何をする?

何もかもがひどい作品でした。
原作は海外版なろう的なサイトで連載されていた作品で、
日本で言えば「無職転生」のような作品です。
原作自体も序盤は無職転生の影響を強く感じる部分があります。
そういった内容的な類似はともかくとして、
アニメ制作会社そのものが「無職転生」をパクるという
ありえないことをしでかしています。
アニメの無職転生と同じモノローグ、同じ構図のシーンの数々は
「パクリ」という言葉を使わざるえませんでした。
パクっておきながら本家のような作画のクォリティは
StudioA-catにはなく、劣化コピーでしかなく、
作品全体の作画の悪さは致命的でした。
分割2クールのためかストーリーのテンポも悪く、
面白みも感じられずに終わってしまう作品でした。
16位 勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~

なろう系の無自覚系というのは非常に難しく、
出オチネタにもなりやすいうえに、
やり続けると主人公が馬鹿に見えたりします。
この作品はそんな無自覚系に追放系も合わさった作品で、
主人公は実は特別な村の出身で自らのすごさにずっと気づかず、
それだけでなく、最後はただのバカみたいなセリフも出てきて、
何がしたいんだろうと思う作品でした。
色々な設定がどこかでみたことのあるものでしかなく、
声優さんだけは豪華だったのですが、
それだけという印象を受ける作品でした、
15位 さようなら竜生、こんにちは人生

この作品の主人公はタイトル通り、竜です。
そんな竜が人間に裏切られ殺され、人に転生するところから物語が始まります。
孤独だった竜の時代から人になったことで、
無限の命から有限の命になったことで彼は生きることに希望を見出します。
そういうストーリーがやりたかったのはわかります。
序盤は悪くなく、ラミアなヒロインなどの特徴もあるのですが、
中盤からはぽっと出の魔族との戦いをずっと描いており、
それが特に面白くないのは致命的でした。
さようならといいつつも前世の記憶も引き継ぎ、力の一部も引き継ぎ、
前世がらみのキャラも多く出てくるのも気になるところであり、
色々と中途半端な作品でした。
14位 ちょっとだけ愛が重いダークエルフが異世界から追いかけてきた

今年から妙に増えだしてるセクシーアニメ、いわゆる紳士アニメですね。
そんな紳士アニメの1つが本作品です。
異世界を救った勇者が元の世界に戻り、元の生活をしていると、
異世界で仲間だったダークエルフがこちらの世界にやってくる。
そんなダークエルフはいわゆるメンヘラ気質なヒロインです。
やってることはシチュエーションを変えて似たようなことをしており、
1話15分なのに店舗の悪さを感じます。
ダークエルフとのおねショタを楽しむのはわかるオンですが、
作画のクォリティがあまり高くなく、
規制もかなり入っているためよくわからない絵面になっています。
それだけならともかく「音声」も規制されており、
唐突にヒロインの声がミュートになる規制方法は
かなり気になるところでした。
13位 KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ

Netflixオリジナルアニメ映画として制作された本作品。
設定のぶっ飛び具合はすさまじかったですね。
大人気なK-POPアイドルは実はデーモンハンターで、
ファンから力を持って戦っています。
そんなデーモンハンターに対抗すべく、
デーモンたちも男性K-POPアイドルグループを作り上げます(笑)
この設定自体は面白かったのですが、
基本的にミュージカル映画のように常に音楽が流れ続けます。
K-POPが好きな人ならば楽しめる部分だとは思いますが、
アラフォーオタクにはノットフォーミーな作品でした。
終盤のストーリー展開の強引さも気になるところで、
これが海外で人気なのがいまいちわかりかねる所です。
12位 #コンパス2.0 戦闘摂理解析システム ANIMATION PROJECT

ソシャゲ原作アニメは難しい。
当サイトでもずーっと言い続けてきたことですが、
「コンパス」も同じ轍を踏んでしまっていました。
序盤から世界観の説明なんてクソくらえと言わんばかりに、
対りょいうのキャラをわんこそばのごとく大量に出され、
次々にそんなキャラが出てくる。それだけです。
中盤から話は盛り上がってきて、コンパスというゲームの世界と
リアルな世界がつながっていて、ゲームのキャラが
現実世界に出てきたりと面白い部分もあったのですが、
そこに至るまでのかったるさは致命的でした。
ソシャゲ原作アニメ特有の30名以上のキャラ、
複雑な設定や世界観、過去のソシャゲ原作アニメでやってきた
失敗をそのままお届けされているような作品でした。
11位 片田舎のおっさん、剣聖になる

原作は小説家になろうな本作品なのですが、
「コミカライズ」 の人気が非常に高く、アニメも
そんなコミカライズのような作品を求めてる人が多い作品でした。
しかし、ふたを開けてみるとコミカライズとは全く違うものになっています。
コミカライズがきちんと映えるコマと深い人物描写をすることで、
片田舎のおっさんが実はすごかったという設定に説得力を持たせており、
戦闘シーンにもきちんと「外連味」という名の
迫力があるものも多く、それが作品全体を盛り上げていました。
しかし、アニメはそれがありません。
戦闘シーンもCGを多用しスローモーションを多用し
「剣術」というものをリアルに見せたかったことはわかります。
西洋剣術の専門家も監修しているほど、
剣術は現実的、リアルだったのだとは思います。
ですが、アニメはファンタジーです。現実ではありません。
現実にはドラゴンは存在しません。
リアルさを追求した結果、ファンタジーな部分との相性が悪くなっており、
ドラゴンがマグマのような地面に変えたのに平気で歩く主人公なd
意味不明な描写になっていました。
物語のテンポ感も異様に早く、そのせいか人物の掘り下げも甘い。
2期ではどうなるかわかりませんが、このあっさりした感じから
どうなるかは気になるところです。
10位 プレデター 最凶頂上決戦

あのプレデター初のアニメ化となりました(笑)
やってることはシンプルで各時代の猛者とプレデターが戦う、
オムニバス形式のストーリーになっており、
バイキングだったり、忍者だったり、戦闘機パイロットだったりが
唐突に表れた不審者ことプレデターと戦います。
それ以上でもそれ以下でもありません。
3人の主人公のドラマが描かれているなかで、
唐突にプレデターが現れるのはややシュールでもありますが、
アニメーションとしての魅力もしっかりとあり、
考えられた戦闘シーンを味わうことを目的とした作品です。
ストーリーがクリフハンガーで終わっているのは気になるところですが、
1時間半ほどでサクッと見れるので、気になった方はぜひ。
9位 かくして! マキナさん!!

本作品もいわゆる紳士アニメな作品です。
ヒロインは見た目通りギャル、しかしてその実態は「ロボット」です(笑)
ギャルでロボットというヒロインはかなり斬新であり、
主人公は陰キャなロボットオタク。
そんなヒロインの修理をした主人公は彼女が
「ロボット」であることをばれないように援護することになります。
主人公が無理やり直したせいで各パーツは外れやすく、
そのパーツが外れてる姿は一種のフェチズムを感じる描写です。
ロボットだからこそのセクシーシーンの数々は
本作品だからこその魅力があり、規制はあれど、
楽しめる作品になっています。
ややストーリーがテンプレ的になっていて、
序盤はあまりシチュエーションも変わらないのですが、
中盤くらいからキャラが増え始めてわちゃわちゃ感が出てくる作品です、
そんなワチャワチャが生まれ始めたところで1クールが終わってるのが
少々もったいない作品でもありました。
8位 一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる

この作品もいわゆる追放系な作品です。
貧民街うまれな主人公はとあるパーティーに拾われて、
ヒーラーとして活躍していたものの追放されてしまいます。
しかし、彼の技術は実はとんでもないもので、
奴隷のエルフを買い取り、闇医者を始めます。
序盤のストーリーのトントン拍子はとんでもなく、
なろう系のテンプレ的な要素をどんどんと消化し、
序盤はなろう版ブラックジャックのような展開を見せつつ、
中盤からは白い巨塔のようなストーリーになっていきます。
独特なテンポ感が癖になる面白さがあり、最後にはドクターXになります(笑)
1話は時系列シャッフルなアニオリ話のため
つかみを失敗しているのがもったいないのですが、
今から見る人は2話から見ることをおすすめいたします。
7位 やたらやらしい深見くん

2025年春アニメの僧侶枠な本作品はBLでした。
僧侶枠のBLにはずれなし、そんな言葉に嘘偽り無く、
この作品も素晴らしい作品でした。
僧侶枠らしくアメリカンスタイルな体の関係からの
恋愛関係への発展という王道の展開ではあるものの、
丁寧に同性愛というものを描いており、
相手を点数付けしていた男が0点と評価した男に
体も心も奪われていきます。
同性愛者だからこその恋愛事情の描き方、価値観も素晴らしく、
作画のクォリティ、声優さんの演技もきちんとしており、
満足感のある作品でした。
6位 リロ&スティッチ

リロ&スティッチの実写化として上映された本作品ですが、
色々と気になるところもおい作品でした。
一部キャラの設定変更だけでなく、一部キャラはカットされており、
そのかわり、本来はアニメでは仲間になるはずだったキャラが
ヴィランで終わっているというのはどうにも納得しにくいものがあります。
アニメではリロとスティッチという宇宙人を中心にした話でしたが、
映画ではリロの姉のナニの掘り下げが非常に多く、
ナニ&リロ&スティッチになってる感も否めない作品です。
リロ&スティッチという作品に思い入れがなければ楽しめる部分もあり、
現代的な改変と解釈の違いではあるのですが、
見る人によって大きく感想は分かれそうだなと感じる作品でした。
5位 ボールパークでつかまえて

ビールの売り子というおそらくアニメ業界初の設定な作品です。
1話はギャルなビールの売り子と社畜なサラリーマンという
関係性が描かれるのですが、それはあくまで視点の1つにすぎず、
基本的には野球場での人間ドラマが描かれている作品です。
序盤から中盤まではあくまで選手ではなく、
野球場で働く人々や見に来ている人に焦点を当て、
そんなグラウンドの外のドラマが染み渡る作品です。
徐々に描かれるキャラクターたち、掘り下げられる関係性、
物語が進めば進むほど積み重なる面白さがあり、
最後の試合は心に来るものがありました。
作画はやや不安定ではあり、アニメ向きな作品ではないのですが、
それに勝る面白さがきちんとある作品でした。
4位 機動戦士Gundam GQuuuuuuX

2025年春アニメの話題作といえばジークアクスでした。
ファーストガンダムのifな世界観で描かれる物語は
非常に現代的なスピーディーさで駆け抜けていった作品でした。
マチュという主人公が特別ななにかに、普通ではないことを求める中で
ガンダムと出会い、1つ1つ選択していく物語でした。
そんな選択が結果的に世界を巻き込む物語へとつながっていく。
いわゆるセカイ系をガンダムでやろうとしている作品です。
ガンダムというのはセカイ系とは間逆な作品です。
それを鶴巻監督が、スタジオカラーが、得意とするセカイ観に落とし込み、
魅力的なキャラクターでさえやや使い捨て感覚で進んでいき、
終盤はもう怒涛というかとんでもない展開になっていました(苦笑)
面白いつまらない、人によって色々とあるものの、
個人的には一言「楽しかった」と感じるライブ感を評価したい所なのですが、
同時にもっとじっくりと描いてほしいという部分もあり、
刹那的な楽しさと、矛盾した感想をいだく、不思議な作品でもありました。
3位 前橋ウィッチーズ

非常に素晴らしい作品でした。
この作品の根底にあるのは「おジャ魔女どれみ」です。
これで「気になった」人は見て損はないと断言したくなるほど、
古き懐かしき「魔女っ子」アニメなのが本作品でした。
悩みを書かかえる5人の少女、そんな5人の少女が
魔女見習いになり、人々の悩みを魔法で解決する。
この設定段階ですでに「おジャ魔女どれみ」らしさがあるのですが、
そんなおジャ魔女どれみを根底においたからこそ、
この作品における魔法は「なんでもできる」けど「万能」ではありません。
一人ひとりの悩みを解きほぐしながら、一人ひとりが
魔法で自らの悩みを解決するのではなく、
誰かに「打ち明ける」ことで解決していく。
劇的に変わるわけではないのですが、少しの変化が一人ひとりの変化に繋がります。
あくまで魔法はきっかけに過ぎない。
そんな一人ひとりのドラマが素晴らしい作品でした。
ただ、現代的なアイドル要素や終盤の詰め込み具合はやや気になるところですが、
1話を見て面白いと感じれば最後まで楽しめる作品です。
2位 リロ・アンド・スティッチ

約20年前に公開された本作品、当時はディズニーは苦境に立たされており、
その中で生まれたリロ・アンド・スティッチの興行収入は
まさにディズニーの救世主といっていいほどの大ヒットでした。
この作品の家族の描き方というのは本当に素晴らしく、
両親をなくし、姉が親代わりとなったことで、
どこか自分の居場所を見失っているリロと、
悪の天才科学者に生み出され追放されたスティッチが出会い、
互いが家族という名の居場所を見つける物語が描かれています。
映画のオチである「コブラ・バブルス」もキャラクターとして素晴らしく、
どのキャラも憎めず愛おしい作品です。
20年経っても色褪せない魅力があり、今もなおスティッチが
大人気キャラクターなのも納得な作品でした。
1位 LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標

小池ルパンと呼ばれるルパンシリーズの始まりな作品です。
2025年最新作が劇場公開中であり、それに伴っての再レビューでした。
ルパン三世といえばTVアニメであり、TVSPのルパンを見たことがある人も
多いのではないでしょうか。
そんなTVでやるルパンは子供もおとなも楽しめるものです。
しかし、この作品は違います。PG12の年齢制限があるからこその、
本来の「大人向け」なルパンの世界が広がっています。
一言で言えばハードボイルドな作品です。煙と酒、そして血。
ニヒルで渋くハードボイルドなルパン三世のキャラクターたちが
痺れるほどかっこよく、人体破損もエロスも何もかもが詰め込まれた
大人向けなルパンの世界がたまりません。
本作における主人公でも次元大介、そんな次元大介に相対する殺し屋、
この二人の勝負は本当に笑ってしまうほど素晴らしく、
最後に煙草を燻らせる二人の姿がたまりません。
気になった方がぜひ、小池ルパンの世界をお楽しみください。
賛否両論な6月
思い返せば6月は賛否両論な作品が多かった印象です。
実写版リロ&スティッチも私は気になる部分が多かったのですが、
全く気にならずに素直に楽しめた人も多い作品です。
片田舎のおっさん、剣聖になるも海外ではリアルな剣術描写が
かなり人気だったり、ジークアクスも見る人によって感想が大きく違います。
そういった賛否が分かれる作品ばかり見ており、
アニメレビューアー泣かせな作品ばかりの6月だったかもしれませんね(笑)
7月も6月のようにバンバン投稿できるように務めていきますので、
みなさんよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
