シャイニング・ハーツ~幸せのパン~


☆☆☆☆☆(7点)



制作/Production I.G
監督/川崎逸朗
声優/神谷浩史,伊藤かな恵,斎藤千和ほか


あらすじ
獣人族やエルフ、人間など様々な種族がともに暮らすウィンダリア島に流れ着いた少年・リック。
記憶を失っていたリックは三人の少女に助けられ、彼女たちの営むパン屋「ル・クール」でパンを焼きながらゆるやかな日々を過ごしていた。
しかし、空に赤い月が昇り、嵐が吹き荒れた夜から、様々な出来事に巻き込まれていく



スポンサーリンク

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン

原作はPSPの同名ゲーム。
人気シリーズであり、過去にもアニメ化された作品があるが
評価はかなり悪い、本作もそのジンクスを抜け出せなかったようだ

基本的なストーリーは・・・パン(苦笑)
この作品はそれ以上でもそれ以下でもないのは
見た方には分かると思うが、パン屋の日常だ。

見だして感じるのは止め絵の多さだろう
1話から止め絵連発、キャラクターの作画は不安定で
明らかに「手を抜いている」部分がわかるシーンも多く
更にはパンの作画が無駄に凝っているのにキャラの作画が微妙という場合も多く
力の入れる部分と抜く部分のバランスがおかしい。

ストーリー面でも面白みを感じにくい。
なにせ1話はキャラ紹介と「パンの材料を買いに行く」というストーリー、
コレ以上でもコレ以下でもない。
1話ならまだいい、キャラ紹介もあるので1話は仕方ない。
だが、2話「嵐がきたよ~」
コレ以上でもコレ以下でもない(苦笑)

ここまで中身の無いアニメは久しぶりだ、
3話からようやくストーリーが動き出すのだが、その前の2話のあまりにも
退屈なストーリー展開はストーリーが動く3話の前に
見るのをやめた人が多いだろう。

確かに話をすすめる中でも伏線を張りつつストーリーを展開しているのだが
その展開しているストーリーが簡単に言ってしまえば退屈、
盛り上がりに欠ける展開もかなり多く、
退屈でつまらないという印象が拭えない
「面白い」と感じる部分が本作には殆ど無い

唯一評価できるのは5話くらいだろうか?
この話数だけは「パンアニメ」としてよくできていた
美味しそうなパンの描写、パンでキャラの悩み解決、
更に新キャラクターもきっちりと掘り下げていた
ただ、この話くらいだ。
この5話はこの作品の方向性がよく分かるのだが、
他の話がその方向性を無視するような感じなので5話だけ浮いている感じだ

更に引き伸ばしの多さ、無駄にシーンを引き伸ばしたり止め絵で長時間回したりと
もう30分の間に何回も引き伸ばすシーンを入れるためテンポも悪すぎる
大したストーリーでもないのに引き伸ばすので余計に退屈に感じてしまう
この引き伸ばしさえなければ、もう少しストーリーも楽しめたかもしれない
1話あたり30分作るのがきつかったのだろうか

ただストーリー展開的にも「お、盛り上がるのか!?」と思うところで
話が終わって別の話に行き、伏線を残したまま展開してしまうパターンが多く
本来なら盛り上がらないといけないところで盛り上がらない。

恐らく最初から本作品を面白く作ろうとしていない。
とりあえずのストーリーととりあえずのキャラクター、
とりあえず1クールでまとめてアニメとして最低限の出来栄えにする。
そんな要望があったかのような作り方で、正直舐めてるとしか思えない。
「キャラクター気に入ったら、ゲーム買ってね」と言うのが本音だろうが
最低限すぎるストーリー展開のおかげでキャラに愛着を持つこともできない

キャラクター数もかなり多い、1クールでは明らかに捌き切れないキャラを
どんどんと登場させ使い捨て、メインヒロインでさえ3人もいるが
掘り下げが不足しすぎていて「キャラの名前」すら覚えられない人もいるだろう
一度出たきり、その後二度と出ないキャラも多すぎる

そもそも、この作品でゲームの方に興味を持ったとしてもかなり問題がある。
まずアニメはヒロインが3人いるが、ゲームではそのうち1人を選んで
ゲームを開始するらしい。(本来、ストーリー上には3人のうち一人しか出ない)
更にはその3人のヒロインの声優はアニメではそれぞれ違う声優さんだが
ゲームでは伊藤かな恵さんオンリー(1人3役)
奇跡的にこのアニメでゲームに興味を持っても首を傾げてしまうだろう

全体的に見て何がしたいかわからない。
ゲームの宣伝をしたいのならば、もう少しやり用があっただろうに
最低限のストーリーと使い捨てのキャラクターと美味しそうなパンの作画、
これだけではかなり厳しい。
適当に作りましたと公言されれば「なるほど」と素直に納得できてしまう出来栄えは
作画が崩れなかったのが奇跡とも言えるだろう。
(怪しい部分や止め絵は多かったが)

ただ最低限のパン屋ストーリーも後半いきなり「謎の敵」がやってきて
今まで積み重ねてきた主人公の過去の秘密や
漂流してきた少女の謎などをなんかあやふやに解決する。
浅い・・・ひたすらに浅いのだ、積み重ねてきた伏線や謎が
「え・・・それだけ?」という浅さ。

更に謎の敵を倒して終了という投げるにしてももう少しやり方があっただろうという
最悪のストーリー展開。
主人公の背中から羽が生えたときは爆笑してしまったw

これを高い評価にするのは無理がある。
むしろ、この作品を楽しめた、面白かった、
人に進めたい!という人は居ないだろう。
一部声優さんのファンは楽しめるかもしれないが・・・

個人的にかなり厳しい作品だった。
斎藤千和さんと広橋涼さんのお陰で、なんとか耐え切ることが出来たが
最初から最後まで無理矢理にでもパンを絡めて展開するストーリーは
アンパンマンもびっくりな内容だった。

私がストーリーを書いたほうがよっぽどましになる。
そんな言ってはいけない言葉を思わず言ってしまいたくなるほど
本当に脚本のひどい作品だった・・・。
作画が崩れてくれたほうが逆に面白かったかもしれない(笑)

そもそも、このアニメは何で作られたんだろうか?
原作のゲームは、2010年12月16日に発売でだいぶ前、
評価もあまりよくなく「人気作」「アニメ化望む!」みたいな作品でもない
コレが発売してすぐや発売前ならまだわかるのだが、
1年半も経過してアニメ化といわれても今更感の強い作品だろう

なぜアニメ化されたのか・・・非常に不思議な作品でした。