アクセル・ワールド

アクセル・ワールド 1(初回限定版) [Blu-ray]


評価/★★★☆☆(56点)


アクセル・ワールド 1(初回限定版) [Blu-ray]

制作/サンライズ
監督/小原正和
声優/梶裕貴,三澤紗千香,豊崎愛生ほか


あらすじ
2046年、ニューロリンカーという携帯端末を用いることで生活の半ばが仮想ネットワーク上で行われるようになっても、未だ人が現実社会の軛から逃れられずにいる世界。



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飛べない豚は加速する豚へと進化する


原作はライトノベルな本作品
現在放映中のアニメ「ソードアート・オンライン」と同じ作者で
放映時期もかぶっていた

基本的なストーリーはSFアクションもの。
近未来を舞台としており、脳とネットワークを直接つなぎ
仮想ネットワークを使うのが一般的になっている。
そんな中、主人公は通っている高校でいじめられていたが
ある日、先輩である「黒雪姫」に誘われゲームをインストールすることに。
そのゲームは加速世界へとつながってた。という感じだろうか?

序盤は世界観や設定の説明描写が多い。
主人公たちはブレイン・バーストというゲームをプレイするのだが、
このゲーム内で会得できるポイントを使うと
現実世界での1秒を16分30秒として感じることのでき「加速」することができる。

この加速は現実世界で例えばテストやスポーツ、更にはギャンブルなどを
有効活用することができる。
そんなポイントを稼ぐためにプレイヤー同士が戦っているという世界観だ。

まず見だして感じるのは主人公のキャラクターデザインだろう
上の画像でも出ているが、主人公はチビでデブ(苦笑)
145cm,70kgくらいな体型で更には卑屈な性格をしている
この主人公に関しては好き嫌いが別れるポイントだろう

特に序盤は彼に対し好意的な態度で接する人に対しても否定的な態度をとる。
しかし、彼はゲームの中に入ればそのゲームでは
誰も持っていない「飛行能力」をもっており、大活躍する。

彼のそんな活躍ぶりに、ヒロインや幼馴染の二人は影響されていく。
ヒロインは主人公の活躍や容姿・・?wに恋愛感情を持ち、
彼に必要に迫り、彼を困惑させる。
彼自体が「自信」がないので、彼女に対してもひどい言葉をぶつける。

更にそんな状況で幼馴染達に対しても彼の言動は荒い。
だが、荒い言葉をぶつけつつも幼馴染でヒロインの1人である
「千百合」は優しく包み込む。
序盤はこの「千百合」の魅力でだいぶ救われている部分が多い。

更にもう一人の幼馴染、彼は主人公やヒロインに隠れて日常で「加速」をつかっており、
剣道において優秀な成績を掴んでいる。
そんな彼も主人公に対し、嫉妬を感じている。

そんな幼馴染二人と主人公の関係に「ヒロイン」が加わることで
序盤のこの展開は「ボーイ・ミーツ・ガール」による周囲の変化という
感じでよく描けている。

自分と相手を直接つなぐ「直結」という行動は微妙にエロさを感じさせ、
主人公とヒロイン、主人公と幼馴染が直結するシーンは
キスシーンに近いような描写でがかれる。

更に戦闘シーン。
「加速世界」ということもあり、それなりにスピード感もあり
主人公が必死に戦うさまは、それなりの迫力で描写されていた。

しかし、中盤から終盤までのの展開が厳しい。
2クールのボスとして用意された「能美」というキャラクターが出るのだが
本当に性格が悪い。
性格が悪いキャラクターが調子の乗って主人公たちをいたぶる様子は鬱憤が溜まり、
その鬱憤が解消されるのに10話もかかってしまう。

その10話の間に主人公も持ち前の性格の悪さを復活させてしまったり、
幼馴染が裏切り的行動をとったりと、
視聴者側のストレスが半端無く、グダグダとした展開が続いてしまうのは残念だ。
更にその10話の間に番外編・・・とまでは言わないが、
本筋とはそれる話が2話も描いてしまう。
鬱憤が溜まった状態で2週間も待たされるというのはストーリー構成的に厳しい。

だが、本作品において「主人公の成長」という意味ではよく描写されていた。
序盤は自信がなく、ただのいじめられっ子だった彼だが
中盤以降はそんな自分を救ってくれたヒロインに対し必死になり、
強くなろうと努力する。

終盤でいじめ的なものも再開してしまうのだが、
その状況に卑屈にならず、自分で考え自分で打開していくさまは
きっちりと主人公の成長が描かれていた。

全体的に見て、現段階ではよくあるライトノベルの「ボーイ・ミーツ・ガール」作品だ
しかし、その中で「ゲーム」の世界観と「いじめられっ子の主人公」という設定を生かし
中盤に以降以外は物語をテンポよく動かしていた。

ただ2クールで描ききれなかった部分が多いようでまだまだ序章という感じが否めない
これからもっと面白くなるか、これからつまらなくなってしまうのか。
それは2期があれば分かるのかもしれないが、
現段階ではいろいろな部分がすっきりしない感じが残ってしまった。

しかしながら登場する女性キャラクターたちは可愛らしく
萌え&エロなシーンもかなり多い。
そういった意味では「あぁ、ライトノベルなんだな~」とひしひしと感じてしまう作品だ
良い要素でもあるのだが、
こういったライトノベル的要素が嫌いな方には受け入れがたいかもしれない。
面白い作品ではあるが、色々な部分で好みの分かれる作品だろう。

さらに言えば最期まで気になったのはヒロインの声優さん。
声質自体は悪くはないのだが、演技力・・・特に声量が乏しい。
叫ぶ演技の多いヒロインだけに声量不足が目立ってしまい
いまいち彼女の演ずるキャラに対し感情移入しきれない部分が多かった。

2期はあるのだろうか?売上はかなり良く、原作ストックもあるようなので
結構早い段階で2期がありそうだが果たして。。。