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劇場版NARUTO -ナルト- 疾風伝

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評価/★★★☆☆(57点)



制作/studioぴえろ
監督/亀垣一
声優/竹内順子,中村千絵,遠近孝一ほか


あらすじ
かつて世界を破滅寸前まで追い込めた魔物がいた。復活した魔物に狙われた鬼の国の巫女・紫苑(しおん)の護衛を任されるナルト。紫苑には二つの特殊な能力があった。



予知回避の方法に難あり


本作品はNARUTOアニメ2期としては初の劇場版。
なお、本作品は現在出ているナルト映画の中ではマシな方と言われている。

基本的なストーリーはアクションもの
何者かによって封印されていた魍魎が何者かによって余に放たれてしまう
ナルト達はそんな中、魍魎を封じ込めることができる巫女を警護することになる
という所からストーリーは始まる

序盤、ナルトが謎の怪物に殺されるシーンから始まり、
更には葬儀が行われ墓まで立てられる、この衝撃的なシーンで
視聴者をまず惹きつける手法は悪くない。
更に適度にギャグを入れながらストーリーを展開する
ストーリー展開にギャグを入れる事できっちりとメリハリが付いており
テンポよく進むのでダレを感じさせない

戦闘シーンも悪くない。
多種多様な忍術で向かってくる敵と激しいアクションシーンは
レベルの高い作画で描かれており、
恐らくスクリーンで見ればかなり迫力を感じるシーンの数々だろう

またナルトの仲間たちも今までに使ってきた忍術や体術をどんどん使う
原作やTVアニメではまだ一度しか使われていない術の数々を
惜しみなく描写していく様子は原作ファンならばたまらないシーンの数々だろう
個人的にはナルトは特別好きな漫画orアニメではないが、
それでも、どんどんと描写される忍術の数々はワクワクが止まらなかった

更にストーリー内容的にも人の死を予知できる巫女にナルト自身が
「胸を貫かれて死ぬ」と予告される。その予知は100%当たる
巫女自身は親しいものが自分を守って死んでいくさまを何度も見て、
自分が死ねば、死ななくて済むかもしれないと考える

そんな考えに対しナルトは
「自分は死なない、運命なんて簡単に変えてやる」と言い放つ。
少年漫画らしい主人公のセリフと言えるだろう

そして運命の時は来る。
巫女が予知で見た場所、予知で見た敵、そして予知で見たまま
ナルトの胸に魍魎の触手が突き刺さる

さぁ!どうなる!さぁ!どうする!

子供なら先を読むことをしないだろうが、大きなお友達ならば<
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「ナルトや巫女がどう死の予知を回避するのか?」
という点が注目なはず。
この作品最大の見せ場とも言えるだろう

だが肩透かしを食らう、ご都合主義全開だ
それまで丁寧にストーリーを積み重ねていたのだが、
時間跳躍にヒロイン覚醒という回避方法w

予知回避の方法が雑なのはあまりにも残念すぎるのだが、
その後はナルトらしい展開といえるだろう
彼の言葉と彼を演じた竹内順子さんの叫びにも似た演技は
これぞ「ナルト」という魅力を秘めたシーンだった

全体的に見て確かにナルト映画の中では完成度は高い
多数の忍術シーン、ナルトらしいシーンやセリフは
ナルトの映画を求めている人にとってはしっかりと楽しませる要素を
たっぷりと含んだ作品だった

ただ、気になる点もある。
例えば敵、魑魅魍魎のボス的存在は目的もはっきりしておりいいのだが
敵忍者の存在が何の目的で魑魅魍魎側についているのかが描写されておらず
せっかくキャラクターが立っているのに描写不足になっているのは残念だ
一部のキャラを除き以外にあっさりとやられてしまったのも残念。

終盤にいきなり里の面々が集結していたのも
「いつのまに?」な感じもあった。
しかしながら、ストーリーも起承転結しっかりしており
ナルトの死という引きから最後のオチ(笑)まで面白く作られていた作品だった

個人的には今まで見たなると映画の中で1番面白く感じた
というか、本来このレベルの出来栄えの作品にしないといけないのに
他の劇場版ナルトが酷いから、この作品が良く感じてしまったのかもしれないが・・・w

「」は面白い?つまらない?

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