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2025年TVアニメワースト1位(暫定)「アラフォー男の異世界通販」レビュー

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アラフォー男の異世界通販 ファンタジー
画像引用元:©朝倉一二三・ツギクル・うみハル/アラフォー通販製作委員会
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評価 ☆☆☆☆☆(2点) 全13話

TVアニメ『アラフォー男の異世界通販』キャラクターPV 〜プリムラ編〜/TOKYO MX他にて毎週木曜22:30より放送中!!

あらすじ アラフォーの独身男・ケンイチは、突如として異世界に転移してしまう。わけもわからず危険な森をさまよう中で、巨大ネット通販サイト「シャングリ・ラ」が使えることに気づく。 引用- Wikipedia

2025年TVアニメワースト1位(暫定)

原作は小説家になろうで連載されていた作品。
監督は夕澄慶英!、制作はイーストフィッシュスタジオ

アマゾン

1話冒頭、壮大なクラシックがかかる中で、
社畜な主人公が唐突に異世界に行ってしまうシーンが描かれる。
わずか1分ほどで主人公の前世の状況から異世界に行ってしまったことが
サクサクと描かれる。

わけがわからない中で主人公が自らに与えられたスキルである
「シャングリラ」の使い方を確認する。
異世界のアイテムなどを売ることで現金に変えることができ、
その現金を「シャングリラ」という名のアマゾンで使うことができる。
つまり異世界アマゾンである。

なぜ異世界に来てしまったのか。
そういったことは一切期にせず、異世界生活を楽しんでいる。
1話の段階から当然のごとく作画のクォリティは悪く、音も悪い。
BGMがクソでかいシーンが多いせいでセリフが聞き取りづらく、
音響監督が仕事をしていない。

それだけでなくストーリー構成と脚本もろくに仕事をしておらず、
セリフと台詞の間に妙な間があいたり、話がすっと飛ぶような
感覚になるほどシーンのつなぎが甘い。

展開も唐突だ。
宿屋の娘に通販で手に入れた「飴」をあげるかわりに
異世界の文字を教えてもらうのだが、そんな宿屋の娘が
主人公に目をつけ一夜をともにする(苦笑)

あまりにも唐突な性描写に意味がわからず、
そういうシーンが有り、セクシーシーンが魅力な作品ならば
まだわかるのだが、肝心のシーンはカットだ。
そういうシーンがあったところで作画が死んでいるので意味はないが、
主人公の顔でさえ安定しない。

確認したところ、コミカライズではきちんとセクシーシーンがあるようなのだが、
アニメでは完全にカットしている。
日常シーンの作画でさえ限界だ、セクシーシーンなど
そもそも描けない!という制作側の大胆な判断なのかもしれない

特に努力することもなく、異世界でアマゾンを使えるという
スキルのお陰で、とくに苦労することはない。ただの転売ヤーだ。
儲かるのは当たり前だ、商売要素、経済的な要素を掘り下げるわけでもなく、
浅いまま転売を繰り返している。

まずそう…

戦闘シーンなどが頻繁にあるわけではないため、
作画のクォリティがそこまで求められていないのはわかる、
あくまで異世界に来てしまった主人公がアマゾンを使って
転売を繰り返し異世界で商売をしながら生活をするアニメだ。

しかし、そんな生活を描いているからこそ
「食べ物」の描写が頻繁に出てくる。
料理というのは作画のクォリティがでやすい部分だ。
手を抜こうと思えばいくらでも抜ける、
その結果キャベツのような作画崩壊を生む。

この作品は作画崩壊ではないものの、シンプルにまずそうだ。
男が作る料理だから仕方ない部分はあるかもしれないが、
土気色の料理が多く、一切美味しそうに見えないのに
「おいしぃぃ!」と異世界人は狂喜乱舞する。
内容と作画が釣り合っていない。

意味がわからないのは8話での餃子だ。
熊肉で作った餃子に主人公は「マヨネーズ」を合わせて出す。
ありなのかもしれないが、メジャーな組み合わせではない。
とことんズレた作品だ。

転移者

転売を繰り返していると商会の娘に目をつけられる。
主人公がしたことといえば洗濯バサミを売ったことだ。
それだけで貴族や商人に目をつけられ、大歓迎される(苦笑)
自分で作ってすらいない、転売しただけで称賛され、
周りが崇め奉ってくれる。

ただただ転売しているだけで儲かり、
ただただ転売しているだけで女が寄ってくる。

手に入れた金でスローライフを楽しむために、
町外れをアマゾンで買った重機で開拓したりもするが、
重機の値段設定のガバガバ感もきになるところだ。
重機が中古で120万だったり、トラックが210万だったりと
ガバガバだ。

そんな町外れにいても女が寄ってくる。
転売してるだけなのに女がほいほいほいほい
ゴキブリのごとく寄ってくるアニメだ。
ヒロインがヒロインとして機能しておらず、
作画の悪さも相まってヒロインとしての魅力がない。

宿屋の娘も獣人の娘も商人の娘も、
特になにかあるわけではないのに主人公の
特別な品物にメロメロだ。

ただ序盤で主人公以外の「転移者」の存在を匂わせているのは
気になるところであり、主人公以外にも元の世界の技術や
知識を流入しているものがおり、
そのあたりの要素はやや気になるところだ。

野盗

4話では野盗にさらわれた商人の娘を助けるために
主人公たちが戦いに挑む。この4話の戦闘シーンの酷さたるや。
現代の道具を利用して有利に進めるのはいいのだが、
そんな戦闘シーンの作画がガッタガタだ。
モブ敵に至ってはプロとは思えないほどのクォリティで描かれている。

無駄に暗く、無駄にアップで、なにをしているのか
わからないような戦闘シーンは一周回って笑えてくる。
なぜか倒したモブ敵が「真っ黒」になるのはわけがわからず、
低予算作が極まるといった印象だ。

当然のように野盗にさらわれて奴隷のように扱われていた
孤児も助け、孤児は主人公と暮らすことになる。
一人気ままに生きたい、スローライフを送りたいというのが
主人公の願いのはずなのだが、一切その願いは叶っていない。

スローライフはどこへいったぁあ!やれやれ…といいつつ、
大金と大量の女をゲットしていく。
面倒事が起きると他の街に行くが、置いてった女も
勝手についてくる始末だ。

話が進めば進むほど冴えないアラフォーの転売ヤーな
主人公のハーレム要員が増えていく。
ちなみにそのうちの一人は「12歳」の女の子である。
だいぶきつい作品だ。

パロディ

この作品はなぜかパロディネタが豊富に含まれており、
各話のサブタイトルも色々なアニメのパロディになっている、
作中でも「だって女の子だもん」などを始めとした
昭和のアニメのパロディセリフも多く、センスが古い。

パロディがパロディネタとして機能しておらず、
特にそれが面白さになっていない。
パロディネタは安易にできるが、安易にできるだけに
センスが現れやすい。

この作品はただそのまま台詞を持ってきてるだけで
ギャグにすらなっておらず、意味不明なパロディネタだ。
これは原作からあるようなので仕方ない部分なのかもしれないが、
明らかに滑っている。

話が進めば進むほど作画の限界さもやばくなってくるが、
話自体も限界突破しそうなほどつまらない。
中盤を超えるとまたハーレム要員が追加される、
魅力のないヒロインが追加されたところで面白みが
生まれるわけでもない。

9話あたりなど構図すらおかしいシーンが多数あり、
もうガッタガタだ、1枚絵をなんとなく動かして
会話シーンを構成していたり、それにともなって謎の間が生まれることも多く、
話のテンポも悪い、作画崩壊を楽しむという
糞アニメ愛好家でなければこの作品を楽しむことは難しい。

戦闘になると主人公が重機を操縦しながら
「天から振り下ろされる巨人の鉄槌!相手は死ぬ!」
などと叫ぶのもかなり痛々しい。もう見ていられない。

きっつ…

終盤になると領主夫人の頼み事を聞いて用水路工事をしたりする。
ちなみに領主夫人は谷間をモロに露出しているのだが、
叶姉妹もびっくりなほどの作り物感溢れた乳房をしている。
もはやセクシーさは一切ない。

終盤はナレーションベースで話が進むことが多く、
序盤以上に面白みが薄くなっていくうえに、キツさもましていく。
主人公は序盤に捕まっていた12歳の孤児をたすけ
ずっと一緒に暮らしている。そんな彼女に終盤
「初潮」が訪れる。

この時点でだいぶきついのだが、
その「生理」の描写概要に生々しい。
体調不良になり、魔法が使えなくなり、
「赤ちゃんが産める」ことを喜び、主人公の赤ちゃんを生むことを望む。
キツすぎる。

「あと5年もしたらケンイチの子供を生むんだもん!」

そんなセリフを言わせるような作品だ。
そうかとおもえば国王に招待される。

そんな招待を受け城に訪れると、
姫様に気に入られ城での暮らしがダイジェストで描かれ、
あっというまに最終話になる。中身があまりにもうすすぎる。

最終話では強い魔術師と決闘させられるのだが、
主人公よりも魔法の才能のある12歳の孤児のほうが
役に立っており、主人公は相変わらずダサいセリフで
重機を振り回すのみだ。

貴族とのトラブルなども会ったものの姫様に気に入られ、
御免状をもらい、王妃様にも贈り物をし気に入られるだけでなく
「部屋の鍵」まで王様の前でもらう。NTRである(苦笑)

領地も与えられ、一代貴族にもなり、
姫様とメイドも主人公のハーレム要員になり物語は終わる。

総評:いけっ!転売ヤー!金と女を手に入れろ!

全体的にひどすぎる作品だ。
主人公がやってることは終始「転売ヤー」でしかなく、
Amazonから仕入れたものを異世界で売り続けるだけで
美女がどんどんと増えていき、お金もいっぱい稼ぎ、
最終的には領地をもらって貴族にまでなる、転売ヤーなのに。

ストーリーも非常に薄く、各地で女を手に入れながら
面倒が起きたら別の街に移動し、そこで商売をしたり、
新たな女を手に入れたりしながら物語が淡々と進んでいく。
毒にも薬にもならないストーリーだ。

最期も領地をもらって貴族になりましたくらいで、
物語の締まりも悪く、そもそもなぜ異世界転移してしまったのか、
なぜ異世界でネット通販が使えるスキルをゲットしていたのかも
結局は謎のままだ。

そんなストーリーもひどいものの、作画は常にひどい。
1話から主人公の顔ですらガタガタであり、
話が進めば進むほどひどくなる。
特に戦闘シーンなどは本当に見ていられないレベルだ。

手を抜くための謎の演出のせいで変な動きになっているシーンや
謎の構図も多く、色々と厳しい作品だ。
性的要素も作画が悪いのに匂わせてきており、
そのわりには肝心のシーンはカットしている。
最初から色々と諦めて作られている作品だ。

シュールな面白さや作画崩壊を楽しむクソアニメ愛好家ならば
楽しむことはできると思うが、それ以外の人にとっては
厳しい作品だ。

個人的な感想:ワースト1位

暫定ではあるものの2025年のTVアニメワースト1位だ。
これ以上ひどい作品が今年生まれないように、
そういう願掛けも含んでいる。

作画崩壊、ストーリーの酷さ、音響監督の仕事のしてなさ、
予算の少なさ、もう何もかもがひどい。
原作を刊行している「ツギクルブックス」は
今作が初のアニメ化となるのだが、これでよかったのだろうか…

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