ココロコネクト

ココロコネクト ヒトランダム 上 (初回限定版) [Blu-ray]


評価/★★☆☆☆(35点)


ココロコネクト ヒトランダム 上 (初回限定版) [Blu-ray]

制作/ SILVER LINK.
監督/大沼心
声優/水島大宙,豊崎愛生,沢城みゆきほか


あらすじ
私立山星高校に通う桐山唯と青木義文は、ある日の夜中に一時的に、互いの魂が入れ替わる現象を体験する。夢か現実か気になった2人は、文化研究部の仲間である八重樫太一、永瀬伊織、稲葉姫子に相談するが、冗談話と思われ、ちゃかされてしまう。



同じトリックのミステリー、犯人はわかってるのに解決しない


原作はライトノベル作品。
なお、このレビューを読んでる人は恐らく知っているだろうが、
本作品はアニメの裏側で「事件」が起こってしまう。

最初の事件はOPを歌っていた「eufonius」というユニットのtwitter上での暴言、
そのせいでTwitterが炎上し、このOP自体もDVDには収録されないようだ
更にはそこから、もう1つの事件が発覚。

いわゆる偽オーディション企画が発覚し、それにより大炎上。
(詳しく知りたい方は検索、不愉快な事件なため一応、注意)
非常に気分の悪くなる「事件」なだけに、ネットでは関係各位、
主にプロデューサーへの謝罪要求が過熱化し、
出ている声優さんまでブログで謝罪コメントを出すという
何とも前代未聞な事件が起こってしまった。

この事件自体はアニメとは確かに関係ないが、そういった事件があったという事を
知ってしまったために、アニメの評価にも影響しそうだったため
若干時間を置いてレビューすることにしました。

なお、TV放映されたのは全13話だが、TV未放送4話あるらしく
今のところDVD&BDで発売されるようだ。
ネットでの配信はないのだろうか???

基本的なストーリーは・・・なんだろうか、少しジャンル分けが難しい。
部活に必ず入らなければならない高校で、いろいろな理由で部活が決まらなかった5人、
そんな5人が集まって「」という部を作り活動していた。
ある日、唐突にその中の二人の人格が入れ替わってしまう所からストーリーは始まる

人格の入れ替わり。というネタは古今東西様々な作品があるが、
この作品での特徴は「いつ誰と誰がどこで入れ替わるかがわからない」という点だろう
階段から落ちるなどのきっかけはなく、本当に唐突に入れ替わる。

そんな入れ替わりの中で5人はそれぞれのトラウマや抱えている事情を知ることになる。
あるものは男性恐怖症、あるものは親が居ないなどのトラウマが発覚していき、
そのトラウマを主人公が自己犠牲の精神のもと解決していく

入れ替わり状態での男女の差も面白い。
男子が女子に入れ替わったときは思わず胸に触れてしまったり、
女子の声で告白のセリフを言わせて録音したり、
女子が男子に入れ替わったときはトイレの心配をしたりと
思春期の高校生同士の入れ替わりという状況はよく描けていた

その入れ替わりが終わったかと思えば、今度は欲望開放という現象が起こる。
この現象は唐突に「その時自分がしたいと思ったこと」を我慢できずにやってしまう
そのせいで、密かに思いを寄せていた男子に迫ってしまったり、暴飲暴食してしまったりと
自分では抑えられないという恐怖感、
その恐怖感のせいで人の関わりあいを避ける状況は面白かった

更に極めつけは幼児退行。
12時~17時のあいだに5人のうちの誰かが子供になってしまう
これは、キャラクターに愛着が湧いていれば非常に可愛らしい描写も多く
時間限定の幼児退行というのは興味深かった

この特殊な「状況」はたしかに面白い。
だが、その特殊な状況にいるキャラクターたちが問題だ。
はっきり言ってしまえば、「面倒くさい」キャラクターが多い

トラウマを抱えたキャラクターが多く、故に性格がめんどくさく
言動が極端になってしまっているのは分かるのだが、
彼らのトラウマもそれなりに重く、解決も説教臭いセリフで締めて
いつの間にか「現象」が終わって、ある程度の変化があり終わりというパターンで
キャラクターに感情移入していないとパターン化してしまっているストーリー構成が
「毎回同じトリックを使う推理小説」のような感じになってしまっていた

そして、この作品の犯人である「ふうせんかずら」、
彼は唐突に現れ、現象を引き起こし、唐突にその現象を終わらせる
彼が現象を起こしたことで登場人物のトラウマや問題が解決させられることもあったが
彼の目的や、彼が誰なのかというのは一切描かれない。

ストーリー的にも1クールで未放映の話が残っているものの、
何が解決して何が解決してないのかがいまいち掴みづらいまま終わってしまった
1クールの区切りというのがしっかりとしておらず、
見終わった後になんだかもやもやした印象が残ってしまった

全体的にキャラクターに感情移入しにくい作品だった
彼らの面倒くさい行動やセリフ、ふうせんかずらの行動の意味など
すっきりする部分が少なく、特殊な状況という、その状況を純粋に楽しめない感じだった

恐らく、続きで色々な部分がすっきりすることもあるのかもしれない。
ふうせんかずらの正体や目的が明かされれば「なるほど、そういうことだったのか!」と
すっきりするのかもしれないが、1クールの中では一切明かされず
ふうせんかずら以外の謎の人物も増える始末で、物語の解決が見えない
解決が見えなければ「面倒くさい人間関係」の話がまだまだ続くと考えてしまい
余計にモヤモヤした感じが残ってしまう。

原作でもまだ「ふうせんかずら」の正体は明かされていないようなので、
未放映話で正体が明かされる可能性は低いと考える。
となると、アニメの2期がなければ「ふうせんかずら」の正体はアニメ視聴者には
不明なまま。

だが、冒頭で書いたようにこの作品は問題の多い作品だ
2期をやるかどうかを決める大人が問題を起こしてしまったという現状で
2期をやるハードルはかなり高そうだが果たして・・・