「大正メビウスライン ちっちゃいさん」レビュー

2018年2月1日

評価 ☆☆☆☆☆(8点) 全12話
大正メビウスライン ちっちゃいさん

あらすじ 華やかなりし大正浪漫活劇、開幕。時は大正末期。日本が軍事国家として世界と争わねばならない、熾烈な時代。引用- Wikipedia

予算が少ないのを誤魔化すSDキャラを使うな

原作は女性向けのBLゲーム。
2014年に発売された作品であり、なぜか3年後にアニメ化された。
監督は渡部周、制作はstudio A-CAT
1話5分ほどの短編アニメだ。

この手のたぐいのお決まりとして「SDキャラ」だ。
最初はリアル等身で始まり、その後になぜかSDキャラになる登場人物たち。
原作はわりと「ファンタジー、ホラー、グロテスク」要素が強い作品のようだが、
それを一切感じさせないSDキャラによる描写は短編アニメではお手軽な手法だが、
この作品の雰囲気に合ってるとはいえない。
1話5分の短編アニメだからSD化させとけといった安易さを感じさせる

統一性すら無い。
自分が小さくなったことに戸惑う登場人物なのだが、
戦闘シーンになるとリアル等身になったりと
ちょっと意味がよくわからない。

ストーリー構成も悪い。
わざわざ時系列を戻して同じシーンを別視点で描写したり、
別の人物の視点にすぐ移ったりと1話5分という尺の使い方が分かっていない。
中途半端な所で次の話に行くことが多く、
1話5分の中での起承転結すらできていない。

作画の予算もないのだろう。
しかし、予算のないのに戦闘シーンも描いてしまっているため、
演出で誤魔化すことしかシておらずアニメーションとしての面白さはない。
止絵の多さはかなり目立つ。

SDキャラにしても「予算が少ない」のを誤魔化す手段でしか無く、
キャラクターたちが自分の等身が縮むことに違和感を持っているのに、
説明が一切なく、勝手に大きくなったり縮んだりと困惑する。
予算が少ないのに無理やりアニメ化した感じが強く出てしまっていた

総評

全体的に見て原作ゲームをやっていてキャラが動いて喋っていれば良い人向けだ。
ストーリー自体は決して悪くはなく、面白そうそうなのだが、
1クールで1話5分に満たない尺ではきっちりと楽しめず、
1話5分の短編アニメを描く上でのストーリー構成が出来ておらず、

ギャグがしたいのか、原作通りのストーリーを描きたいのか
どっちつかずになっている感じが非常に強い。
予算が少ないためにSDキャラを使いギャグを入れないと作れなかったのかもしれないが、
ならば最初からアニメ化しないほうが良いだろう。

きちんとした尺と予算で描けばストーリーは面白そうなだけに、
せっかくの原作の面白さを活かしきれ図に終わってしまったのは
もったいないと感じてしまう作品だった。

個人的な感想

個人的にはこの手の短編アニメはたまに当たりがあるだけに
期待したのだが、残念な作品だった。
根強いファンが多そうな作品なだけにきちんとアニメ化されることを願いたい。

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