「ROBOMASTERS THE ANIMATED SERIES」レビュー

2018年1月31日

評価 ☆☆☆☆☆(5点) 全6話

あらすじ 「全国大学生ロボット大会」を舞台に、ロボマスターズの大会に参加する香港の大学生たちが日々の技術開発に取り組み、苦悩しながら努力を重ねていく姿を描く。引用- Wikipedia

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圧倒的なカルシウム不足なキャラクターたち

本作品は日本と中国による合作のテレビアニメオリジナル作品。
監督は日本人の山本靖貴、制作は
ダンデライオンアニメーションスタジオLLとCGONZOによる共同制作。
なお舞台は中国であり、キャラクターも中国人である。

見出して感じるのは「あ、NHKでみたことある」という試合模様だろう(笑)
この作品はロボコン、いわゆるロボット同士を戦わせる大会を描いている。
NHKなどでもたまに特別番組として放映しており、
そのロボコンをアニメ化したような作品だ。

1話早々から3DCGで描かれる独特なロボット同士の戦いが描かれ、
冒頭の期待感は強い。
しかし、その冒頭の期待感の直後に一気に叩き落される。

はっきりいってしまえばキャラクターデザインがクソである。
主人公という物語における中心人物のデザインが
モブキャラレベルのデザインで主人公らしさが0であり、
「中国アニメ」でありがちなセンスの古さが出てしまっている。

さらに主人公の性格がめんどくさい。
「こいつらよっぽど暇なんだな、サークル入るなんて」
「僕には関係ない」「最初からやらなければよかった」
などなど大学生という年齢とは思えないほどこじれまくった性格をシており、
幼稚かつイライラしっぱなしなキャラだ。

キャラクターの名前も一切頭に入ってこない。
中国人という設定だから仕方ないとは思うのだが、
「ホウ・タンタン」「ショウ・ジャクカン」「テイ・ジュン」と
妙に覚えづらいキャラの名前であり、中国では普通の名前なのかもしれないが、
日本人にとっては聞き慣れず頭に入ってこない名前だ。

これでキャラデザがしっかりしていれば外見でキャラを覚えることもできる。
だが、殆どのキャラのデザインが「モブキャラ」にしか見えないほど地味であり、
外見で見分けることも出来なければ名前で覚えることも出来ない。
ついでにいえば圧倒的にメガネ率が高い(苦笑)

例えば画面に4人キャラクターが描写されるシーンがある。
その4人、全員眼鏡である(笑)
眼鏡の形がそれぞれ違うという妙なこだわりがあるので、
眼鏡の形でキャラを判別することも出来なくはないくらいメガネ率が高く、
正直バカの1つ覚えのようにキャラにメガネを掛けさせている。

ストーリーの雰囲気も悪い。
主人公は子供の頃は兄が出ているロボコンにあこがれていたが、
とある理由からロボコンが嫌いになっている。
そんな中で大学のロボコンサークルの部長とトラブルになり、
ロボコンに参加するハメになると言う感じだ。

この部長も性格が悪い。
主人公の性格も悪いのだが、この部長の性格の悪さも凄い。
周囲に八つ当たり、常にカルシウム不足でイライラ、
有能キャラのような描き方をしているが無脳である。

ようやく部長と主人公が和解したかと思えば他のキャラのイライラが始まる。
基本的にキャラクター同士を喧嘩させなければ
ストーリーを進めるということが出来ていない脚本だ。
あまりにも浅く、安易だ。

ちなみに主人公のトラウマは別に大したことがないのに引っ張る。
ネタバレになるが知り合いのお兄さんとチームメイトの喧嘩を子供の頃見た、
知り合いのお兄さんが約束を守らず優勝できなかったからという、
心底浅いトラウマを大学生になってまで抱えている。
コレが実の兄ならまだギリギリ理解できなくもないが知り合いのお兄さんだ(苦笑)

見ていて気分のいいキャラがほとんどいない。
スグ互いに怒鳴り合い、罵り合い、責任を押し付け合う。
ストーリーの6割が怒鳴ってるセリフなんじゃないかと思うほど、
感情をぶつけまくる。
反抗期の中学生の方がよっぽどマシなレベルで面倒くさいキャラばかりだ。

肝心の試合シーンも見ていてつまらない。
基本的にロボットのサイズは現実的な描写で小さい。
ミニ四駆くらいのロボットに簡単な砲台のようなものがあり、
それで弾を打ち出し敵を攻撃する。

スケール感がびっくりするほど小さく、地味だ。
3DCG自体のクォリティは高くぬるぬると動くロボットの描写は悪くないのだが、
真正面からただ打ち合うだけだったり、背後を取って打ち合ったりと、
作戦のレベルが驚くほど低く、互いの機体に弾が当たりまくっている状況が
長回しで続いたりと、緊張感がなく面白みにかける試合ばかりだ。

総評

全体的に見て駄作だ。
キャラクターの精神年齢が小学生レベルであり、
すぐに癇癪を起こし、怒鳴り、八つ当たりし、幼稚な理由で怒る。
とてもじゃないが大学生とは思えないほど子供じみた言動や行動が多く、
キャラクターのイライラをずっと見せられる作品だ。

ストーリー構成も全6話という短い尺なのに、
まるで夕方にやる子供向けの4クールくらいのアニメのような作り方をしている。
「アイキャッチ」や主題歌など90年代の夕方アニメを意識してるのは分かるのだが、
全く話が進んでいない。

主人公が大学に入り、ロボコンのサークルに入り、ロボットを作り、
大学代表をかけた試合を1試合だけ行って終わる。
この作品で描かれた試合はたった2試合だけだ。
今のところ続編の情報はなく、全6話というストーリー構成を全くいかせていない

終盤では唐突にキャラクターたちにカルシウムが補充されて
やや良い子ちゃんになったキャラもいるだけに、
2期があるならばきちんとストーリーを楽しめるかもしれない。

個人的な感想

個人的には題材は悪くなかったと思うのだが、
キャラクターに一切愛着を持てなかった。
見終わって1時間位たってこの文章を書いているが、
誰ひとりとしてキャラクターの名前を覚えていない。

2期があるかどうかは分からないが、2期があるならば、
キャラクターが適度なカルシウムを摂取して居ることを願うばかりだ。

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