「プリンセスコネクト!Re:Dive season 2」アニメレビュー

ファンタジー
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評価 ★★★★☆(62点) 全12話

あらすじ 紡いだ絆に思いを乗せて、ユウキたちの冒険が再び始まる。その出会いは突然だった。意気投合した彼らはあるギルドを結成するーーその名は【美食殿】。引用- Wikipedia

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ハッピーエンドのその先へ?

本作品はプリンセスコネクトReDive!の2期。
1期の監督であった金本監督は2期では総監督の立場になっており、
2期の監督はいわもとやすお、制作は CygamesPictures

クォリティ

1期から本作品は作画のクォリティは良かった作品だった。
サイゲームが運営するソーシャルゲームをアニメ化するにあたり、
サイゲームスはCygamesPicturesという制作スタジオを作っており、
自社のゲームを自社のアニメ制作会社で作っている会社だ。

そんな自社制作だからこそなのかはたまた予算が上がったからなのかは
判断しかねるが、1期よりも明らかに作画のレベルが上っている。
主人公、ペコリーヌ、コッコロ、キャル。
そんな4人が暮らす家の風景描写から1話は始まる。
何気ない朝の描写だ、そんな朝の描写がとんでもない。

家の木材の質感まで感じるような描写、ペコリーヌがおぼろげにみつめる
街の描写、キャルの朝の身支度、コッコロの足の描写。
1話冒頭の繰り返される日常の「朝」の雰囲気が本当に素晴らしい。
私は1期のレビューでこの作品は生活感の描写が素晴らしいとレビューしている。

そんな生活感の描写を後押しするような作画のクォリティは本当に素晴らしく、
サイゲームスの本気を感じる描写だ。
そんな飲み込まれるような雰囲気を見せつけておきながら、
1期と同様に2期の1話でも主人公は狼に噛まれる(笑)
生々しさすら感じる生活感をリアルに描写しつつ、
コメディタッチなギャグは忘れない。

なにせ1話からゲロ吐きまくりだ(笑)
1期の魅力、面白さを2期でもきちんと引き継いでいるどころか
クォリティを上げてより良いものにしようとしているのを
2期の1話でしっかりと感じられる。

彼らのギルドである美食殿、そんな彼らの冒険の物語が
1話で起承転結スッキリと描かれており、素晴らしい始まり方だ。
彼らの冒険をずっと見てみたい。そう思わせるほど
2期の1話のストーリーは完璧だ。

旅の途中で食べるご飯、旅の終わりにみんなで食べるご飯。
どれもこれも美味しそうで、どれもこれも食べる瞬間は幸せそうだ。
1期で彼らが守った、ここにいたいとおもったからこその2期の1話の今。
どこか感動的ですらある。

秘密

1期では明かされなかった謎も多い。キャルが使えているあの御方の招待や目的、
なぜペコリーヌが忘れられた存在になったのか、
主人公の過去には何があったのか。
断片的に語られる謎はキャラクターに影を落とし、
そんな影を知っているからこそ、ペコリーヌの笑顔がどこかさみしげにすら感じる。

キャルも同じだ。
彼女は1期の終盤であのお方を裏切った行動をしている。
しかしながら、そんな彼女の行動を知ってなお「あのお方」は彼女を許し、
どこか慈愛を感じさせるような目で彼女を見つめる。
キャル自身は裏切る気はない、主人公たちも大事だが
あの御方も彼女にとってはこの世界で唯一、血の繋がりのある存在だ。

明るいファンタジーな世界での生活を描きながら、
いろいろな人と出会い、物語を紡いでいく。この世界に隠された謎、真実。
1期では明かされなかった秘密がどう解き明かされていくのか。
美食殿としての日々に幸せを感じながらもキャルはずっと迷い続ける。
ちょっとした言葉が、ちょっとした行動が、彼女の心を揺り動かしていく。

あのお方につかえるキャルでありながら、美食殿でのキャルでもある。
だからこそ迷ってしまう、だからこそ苦しんでしまう。

「私、なにやってるのかな….」

自分の名前を読んでくれる、自分の存在を認めてくれる、
自分に見返りのない「愛」を与えてくれる彼らの存在が
日常を積み重ねれば積み重ねるほど失いたくないものになっていく

そんな1期以上の重さを感じさせる一方でギャグ要素もより強まっている。
キャル以外のキャラの顔芸にちかいキャラクターたちの表情の描写、
1期ではツッコミ役はキャルだけだったとも言えるが、
2期では主人公である「ユウキ」もちょっとしたところで冷静に突っ込む。
キャラのボケにたいし「違うよ」などとさりげないツッコミが
さりげないからこそ際立たっている。

ある意味でこれも成長だ。
主人公は1期の序盤は赤ちゃんのような存在だった。
そんな彼が徐々に記憶を取り戻しながら、美食殿の仲間たちや
町の人達の関わり合いの中で常識を手に入れ、1期以上にしゃべるようになったからこその
ツッコミだ。

欺瞞

この世界には欺瞞に満ちている。
なぜか隠される記憶、それを解き明かそうとするものには邪魔が入る。
この世界は一体何なのか。時折走るノイズ、偽りの記憶。
自分にそっくりな存在である「シャドウ」はなんなのか。
ファンタジーな世界ではあり得ないはずの現実世界の制服姿のキャラ。

明るいギャグとは裏腹に不穏な空気感も強まっていく。
1期以上に戦闘シーンのクォリティも上がっている。
より立体的な動きをぐりぐりと動くカメラーワークで見せ、
ド派手なエフェクトと巨大な敵に対して動き回りながら
攻撃をしまくる戦闘シーンの迫力には思わず笑みがこぼれてしまう。

ただ、そんなコメディ要素や戦闘シーン、
キャラクターの表情の描写は素晴らしいものの、
話が進んでくるとだんだんと話についていけなくなってしまう。
「こういうことかな」と考え、考察することはできるものの、
アニメだけでは情報が少なく、妄想の域を出ない考察でしかない。

原作ゲームをやっていれば理解できることも多そうだが、
「ループ」していることがわかるものの、
根本的な部分がわからず、話が進めば進むほどついていけなくなる。
原作をやっていれば感動できる、盛り上がりそうなシーンだなということはわかるが、
話を理解しようとすることに必死で感情が追いつかない感じになる印象だ。

1期ではサブキャラの出し方もかなり丁寧だったが、
2期では唐突に出てくるキャラも多く、
ややソシャゲ原作特有の欠点が出てきてしまっているのは残念なところだ。
1期は原作未プレイでも問題がなかったが、
2期では原作未プレイだといろいろな部分で問題が出てしまう。

理想を言えば、1期と2期の間に映画か何かで
「なにがあったのか」を描く、エピソード0的なのがあれば
原作未プレイの人でもついていきやすかったかもしれないが、
原作未プレイお断りとまでは言わないが、やや厳しくなってしまっている。

しかし、それでも断片的に語られる情報から把握はできる。
記憶を取り戻した主人公、自らの真実を明かそうとするペコリーヌ。
かつての仲間が、今を守ろうとあがく。
物語は終盤へと向かう。

支配

キャルはすべてを支配されてしまう。心も体も「あの方」に。
そういう運命だった、そういう宿命だった。
だからこそペコリーヌの前に彼女は立ちふさがる。
振るいたくはない刃をふるい、振るいたくはない杖を振りかざす。

もう誰も傷つけたくはない。
ペコリーヌも、出会った人々も、街の人々も。
あの幸せな日々が、あの繰り返される日常が彼女にとっての今だった。
そんなことはしたくない。そんな必死な彼女の叫び。

「助けて…助けてよ…ペコリーヌ」

ペコリーヌはこの国の姫だ。そして何より、キャルの友であり仲間だ。
偽りの姫ではない、本当の姫だ。
だが、それを明かせばまた「忘れられる」かもしれない。
せっかく手に入れたすべてをまた失うかもしれない。

それでも彼女は叫ぶ、それは王族であるがゆえに、
それは美食殿であるがゆえに、キャルの友であるがゆえに、
なにより「ペコリーヌ」だからこその叫びだ。

「ユースティアナ・フォン・アストライアの名において!
あなたからみんなを守る!そして!我が祖国を取り戻す!」

自らの正体を誰かに明かすことへの恐怖を彼女は乗り越える。
自分のためではない、誰かを守るためにすべてをなげうつ覚悟で
彼女はもう1度、姫であることを選ぶ。

すべてを取り戻すための戦いだ。奪われたすべてを、
手に入れた今を守る。

集結

ラストバトルは今まで出てきたキャラが大集合だ。
ただ、記憶の薄いキャラやいきなり出てくるキャラも多く、
このあたりも「原作」をやっていれば盛り上がるシーンなんだろうなと
どこか外野な蚊帳の外な気分で見てしまっている部分がある。

それでも最終話の盛り上がりは秀逸だ。
支配され操られていた「キャル」は主人公たちとの日々があったからこそ
幸せを感じていたからこそ、それを「あのお方」にも分けあたえたいと思う。
ペコリーヌも、一緒にご飯を食べればわかり会えると思っている。
絆が結んだ物語、絆があったからこそ此処までこれた。

だからこそ主人公であるユウキもまた、そんな絆をもうリセットしない。
かつてはループという選択肢をとった。
だからこそ変わったこともある、守れたものもある。
しかし、もう、絆を失うことをしたくない。
絆が大事だと彼自身もわかっているからこそ、ループと言う選択肢と取らない。

ハッピーエンドのその先へ。
主人公も、ペコリーヌも、キャルも、コッコロも、出会った人々が
「絆」を失わないために選んだ選択肢がハッピーエンドにつながる。
王道な最終話はすっきりとした感覚を残してくれるラストだった。

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総評:原作やれってことですか?!

全体的に見てアニメとしてのクォリティは本当に素晴らしい作品だ。
1期から続く生活感の描写をするための背景のクォリティや
食事の作画の素晴らしさ、そしてキャラの表情の描き方は本当に素晴らしく、
一人ひとりのキャラクターに愛着を持てる描写になっている。
戦闘シーンのクォリティも上がっており、見応えたっぷりだ。

ただストーリーに関しては1期に比べるとシリアスなシーンが多い。
それだけならともかく原作未プレイの人を置いてけぼりにしている部分が多い。
結局あれはなんだったのか、どういうことなの?と思う要素が多く、
敵である「あのお方」も何が目的だったのかわからない。

この世界自体もVRMMO的な世界観なのか、なんなのか。
それすらもはっきりとせず、雰囲気で察することはできるものの、
なんとなくしかわからず、そのふわふわとした状況把握の中で
ストーリーが描かれても、いまいち盛り上がりについていけない。

原作をやればいいということはわかるものの、
1期が原作未プレイでも問題のない出来栄えだっただけに、残念な部分だ。
物語的には区切りはついており、いろいろなことが解決している。
だからこそ、映画かなにかでエピソード0的に
1期の1話に至るまでのストーリーが描かれれば、2期の評価も変わるかもしれない。

そのためにも3期、もしくは映画化に期待したいところだ。

個人的な感想:序盤

1話では作画のクォリティのレベルアップぶりに驚かされ、
強まったギャグ要素にクスクスと笑っていたが、
中盤辺りからは「ん?どういうこと?」と思うようなシーンが多く、
話になんとなくしかついていけないのが残念だ。

ある意味でソーシャルゲームの販促としては優秀だ。
細かい部分や明かされていない部分が気になって仕方ない。
それでも私は原作をやらない(笑)
いつかあるであろう、劇場版、もしくは3期でこのもやもやが
解消されることを期待したい。

「プリンセスコネクト!Re:Dive season 2」は面白い?つまらない?

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  1. 匿名 より:

    現行のreダイブだけでは分かりにくい部分もありまして、既にサービス終了して懐かしささえある前作のストーリーも追って行くと世界のアレコレがわかるようになります。

    公式の前作のストーリーパートのまとめ

    https://youtu.be/aCoMOxulgDE

    3.0 rating

  2. 匿名 より:

    面白かったですけど
    明るい雰囲気で進んでほしかったと思う所もあります
    3期や劇場版があるなら、そんな感じで進んでほしいです

    4.0 rating